▼書籍のご案内-後書き

『[新装版]中医臨床のための舌診と脈診』 あとがき

あとがき


 旧版の出版以来25年を経過し,本書は絶版となっていた。その間多くの医師・薬剤師が漢方薬を日常診療に用いるようになったが,多くは西洋医学的な病名から方剤を選ぶような使われ方がなされている。中医学は現代医学的とは異なる視点から疾患をとらえた医学であり,その診療のもととなるのは四診である。舌診・脈診についてまとめた本書は,多くの要望をいただき再版される機会をいただいた。
 中医学的な内容を中心とした記述は,細かな点以外は内容的に旧版から変更していない。あらためて目を通していただくことで,今後の診療の一助となれば幸いである。

 最後に辛抱強く改訂原稿をお待ちいただいた東洋学術出版社の井ノ上匠氏には厚く感謝申し上げたい。


2016年10月
神戸中医学研究会