▼書籍のご案内-序文

『長沢道寿 漢方処方の奥義 ~現代語訳『医方口訣集』~』凡例

 
 
凡 例
 
 
一.本書は,長沢道寿編集,中山三柳新増の『新増愚案口訣集』三巻(1672年刊)の千福流現代語訳である。
二.底本は,京都大学貴重資料デジタルアーカイブ(https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/)収載の『新増愚案口訣集』(京都大学附属図書館所蔵)を使用した。
三.『医方口訣集』の原著は,長沢道寿(?~1637)『古方愚案口訣集』一巻(刊年不明)で,これを弟子の中山三柳(1614-1684)が増補し『新増愚案口訣集』三巻(1672年刊)となり,さらに北山友松子(?-1701)が補注し『増広医方口訣集』三巻(1681年刊)となった。
四.本書では,『新増愚案口訣集』に収載された全164処方のうち,保険収載エキス製剤かそれに近似する処方,あるいは併用で再現できる現在の日本で応用可能な処方を中心に60処方を収載している。
五.巻頭に『医方口訣集』を読解するために便利と思われる基礎知識をまとめた。
六.各処方の解説中,罫線で囲んだ「効能と証」(出典,効能又は効果,証に関わる情報)および組成は,株式会社ツムラ発行の手帳『ツムラ医療用漢方製剤』を参考にした。〔 〕の数字は製品番号を示す。
七.巻末の附録に,原著(『新増愚案口訣集』)収載の処方の一覧および医療用漢方製剤の一覧を附した。