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   <title>書籍のご案内 - 序文</title>
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   <title>『［新装版］中医臨床のための中薬学』</title>
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   <published>2011-09-14T01:56:34Z</published>
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   <summary>はじめに 　中医学の弁証論治は日常の臨床において不可欠であり，学習を深め経験を重...</summary>
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      <![CDATA[<strong>はじめに</strong>


　中医学の弁証論治は日常の臨床において不可欠であり，学習を深め経験を重ねるにつれて重要性がよくわかり，認識が深まるとともに治療効果も高まっていくことは，紛れもない事実である。病因・病機を把握したうえで当面の病態を明確に弁明し，弁証にもとづき予後もふまえたうえで的確な論治を行うことが理想であり，確実かつ十分な治療効果をあげるには，適切な薬物を選択して治法に則した適確な処方を組むことがとくに大切である。そのためには，薬性理論を把握したうえで，個々の薬物の効能と適用を十分に知っておく必要がある。
　中医学は西洋医学とはまったく系統の異なる医学であり，臨床という具体的な場から抽出され，数千年の歴史的な検証を通じて取捨選択を受け，抽象することにより体系化された「治療医学」とみなすことができる。進歩した現在の西洋医学であっても包括しきれない巨大な内容をもち，実際から出発して抽象を重ねた体系であるために，医学的認識としては西洋医学よりもはるかにすぐれた「将来の医学」といえる姿を備えており，「偉大なる宝庫」と呼ばれるゆえんである。このような中医薬学を，単に西洋医学的に解釈し評価して使用しても，新たな治療手段が加わるだけで，中医学のもつ本来の内容や価値は利用されないままであり，大きな意味は持ち得ない。中医学を真摯に研究し学習して正しく把握し，臨床を通じて十分な成果をあげることが，新たな観点に立脚した医学としての新展開をもたらし，新しい医学の創造につながると考えられる。
　1979年に神戸中医学研究会が翻訳上梓した中国・中山医学院編『漢薬の臨床応用』は，その当時の日本においては非常にすぐれた画期的な漢薬（中薬）の解説書であり，熱狂的に迎えられて版を重ねてきた。中医薬学の初学者にとっては現在でも十分に価値があり，当書によって目を開き中医学の研鑽を積んでこられた諸氏も多いと聞く。ただし，中医学の学習がある水準にまで達すると，当書が西洋医学的にかなり咀嚼されているために，かえって日常の中医臨床と結びつけ難く，困惑することに気づく。中医学の理論にのっとった中薬の解説書が望まれるゆえんである。


　本書は，『中薬学』（周鳳梧主編，山東科学技術出版社，1981年），『臨床実用中薬学』（顔正華主編，人民衛生出版社，1984年），『中草薬学』（上海中医学院編，商務印書館，1975年），『中医方薬学』（広州中医学院編，広東人民出版社，1976年）の記載を主体に，他の中薬関係の書籍を参考にして編集している。内容は以下のようである。
　総論では，中薬の簡潔な歴史から始まり，薬物の治療効果と密接に関わる薬性理論（四気五味・昇降浮沈・帰経・有毒と無毒・配合・禁忌）を述べ，薬材の加工と薬効の改変に関連する炮製・剤型の具体的内容と意義を示し，さらに用量と用法を解説している。
　各論では，薬物を主な効能にもとづいて章節に分類し，各章節に概説を付すとともに，それぞれの薬物について，さし絵を付し，［処方用名］［基原］［性味］［帰経］［効能と応用］［用量］［使用上の注意］を述べ，適宜に関連する方剤例を示している。なお，中薬の効能と適用については，経験にもとづいた独特の薬効理論と特殊な中医病名が総括されており，的確な解説や解釈ができなかったり，誤った解説をしたり，応用の記載が欠落している可能性があるので，とくに［臨床使用の要点］の項目を設け，中医学特有の理論を示している。これが本書の特色であり，最も重要な部分であるところから，とくに点線で囲み強調している。
　なお，薬物の［基原］については金沢大学薬学部・御影雅幸教授の参加をいただき，現在の日中両国の現況をふまえたうえで，従来には見られない斬新な解説を行っている。さし絵は和漢薬研究所・橋本竹二郎氏の労作である。


　本書の主な内容は，1992年の出版以来，幸いにして多くの読者を得て版を重ねており，われわれのめざした方向は正しかったと考えている。しかしながら今なおわれわれの経験や水準に限りがあるために，誤りや未熟な点が混入していると思われる。読者諸氏の御批判・御訂正をいただければ幸甚である。


<p align="right">神戸中医学研究会　</p>]]>
      
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   <title>［新装版］実践漢薬学</title>
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   <published>2011-03-15T01:14:59Z</published>
   <updated>2011-03-15T01:17:36Z</updated>
   
   <summary>新装版発行の辞 　本書は平成16年刊『実践漢薬学』（医歯薬出版株式会社）の新装版...</summary>
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      <![CDATA[<strong>新装版発行の辞</strong>


　本書は平成16年刊『実践漢薬学』（医歯薬出版株式会社）の新装版である。再刊にあたっては，旧版の不備を訂正し，難解といわれる東洋医学用語の解説をより充実させた。執筆意図と本書の特色は，旧版の序に記したのでここに再録する。特に漢薬の類似点と相違点の比較は他書にはない特色と自負している。漢薬一味一味の理解は，エキス剤を含めた方剤の深い理解に役立つといえる。東洋医学診療に本書を活用していただければ望外の喜びである。
<p align="right"> 　　平成23年　元旦 
清純なる光に　永遠の輝きを祈し日に
三浦於菟　</p>


<strong>序（旧版より抜粋）</strong>


　薬を用いるは，兵の如くせよ。人口に膾炙されたこの言葉を引用するまでもなく，漢薬の効能を自家薬籠中の物とする事が，臨床に於いて重要であることは言うまでもない。一人一人の性格を知ることが，方剤という集団の理解につながり，的を得た運用を可能にするからである。漢薬の効能の理解は，漢方エキス方剤の理解にも役立つ訳である。
　たが漢薬の学習には，困難さを伴う事も事実であろう。その原因として，常用だけでも約100種という漢薬の多さ，独特の東洋医学用語の難解さ，理解しやすい漢薬学書の少なさなどがあげられよう。本書はこれらの原因を克服すべく書き記した漢薬の入門書であり，臨床の場ですぐに役立つ実践書である。
　入門書として必要なことは，理解が容易なことである。そのために以下に配慮した。翻訳調を廃し自国語を用い，筆者の自らの言葉で簡潔な記述を心がけた。適時東洋医学の病態理論を解説した。学術用語には本文中や巻末に解説を設け，更に分類表や図などを多用することで理解を容易にしたなどである。
　実践書で重要な事は，その病態にどの薬物が適当かを判断できる事である。そのためには，それぞれの漢薬の効能や性質などの特徴を理解把握する必要がある。そこで本書では，各漢薬の類似点と相違点という観点から解説することで，漢薬の特徴の明確化を試みた。具体的には，表形式を採用し類似薬物の類似点・相違点を記述する，各漢薬の特徴を一言で言い表す，漢薬効能をまとめて比較するなどである。本書は，筆者が臨床で使用しても充分に耐える書物を目指したつもりである。
　ここで本書の成り立ちにつき説明したい。本書の土台は，筆者が留学していた南京中医学院（現南京中医薬大学）での中薬学教研室陳育松先生の中薬学の講義とその講義録である。この講義録を基とし，平成10年3月より行った日本医科大学東洋医学科月例研究会の実践漢薬学の講演資料を作成した。この講義資料は『漢方研究』紙上ですでに発表した。この講義録と講演資料を大幅に加筆修正し，さらに南京中医学院編の中薬学の教科書を底本として参照しつつ出来上がったのが本書である。
　本書は，筆者の南京中医学院への留学がなければ完成せず，いわば陳育松先生を初め多くの南京中医学院諸先生方との共著ともいえるものである。親愛に満ちたご指導を賜った諸先生方に，衷心より感謝の念を捧げたい。
<p align="right">平成15年10月24日
江南の地，南京の空を思わせる碧空の日に記す
三浦於菟　</p>
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   <title>中医鍼灸、そこが知りたい</title>
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   <published>2010-12-14T02:19:08Z</published>
   <updated>2010-12-14T02:20:19Z</updated>
   
   <summary>　はじめに 　 　十三年前、東洋学術出版社社長・山本勝曠氏に新宿の喫茶店に呼び出...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.chuui.co.jp/book_jobun/">
      　はじめに
　
　十三年前、東洋学術出版社社長・山本勝曠氏に新宿の喫茶店に呼び出され、季刊誌『中医臨床』への連載依頼を受ける。
　表裏ふたつのお題を頂戴する。表の顔は「初級者のレベルアップ」であり、裏の課題として「教科書中医学の打破」が与えられる。
　汗をかきながら真剣に語る山本社長の顔が非常に遠くに見えたことを鮮明に記憶する。
　他誌に連載をもっていたとはいえ、三十代の半ばの奴がやる仕事としてはいささか荷が重く、他に適任者がごまんといるだろうにという思いが強くある。まだまだ顔じゃない私で大丈夫なのだろうか？　という心境であった。
　当時、編集部にいた戴昭宇氏（現・東京有明医療大学助教授）の強い推薦もあり、引ける状況にはなく渋々承諾はする。ただ「教科書中医学の打破」という難問は、器を超えた課題と自覚するため、不安が先行する形でのスタートとなった。
　当時は中医鍼灸の定着期である。導入期ではないにせよ、まだまだ中医鍼灸と他流派の比較論が花盛りで、色々な場所に出向いては言語規定の明確さや中医の論理性の高さなどを伝えなければならない。端から喧嘩を仕掛けてくる者もいる。二、三度攻撃されれば、鈍い筆者であっても相手の意図が読めてくる。
　そんななかで生まれたのが「教科書中医学」という造語である。誰が言い出したかは定かではないが、理屈ばかりで腹の上で臨床をしていないという批判を端的に言い表した言葉がこの「教科書中医学」であった。
　自身、教科書中医学といわれても、患者のからだに聞かない臨床などあるわけがないと思っており、どうしてそう言われるのかな？　と不思議で、せいぜい論理性が高いぶん、技術ウェートが低くても成り立ちやすいというくらいの認識でしかない。これでは打破するための戦略・戦術など立てようがない。
　連載途中で、定着期の常である初級レベルの者が圧倒的多数を占め、中級以上あるいは教育者が極めて少ないことに由来する一時現象であると気づく。過渡期という言葉が最も適当といえようか。人口比率に喩えれば、若者が多く、中年以降は少ないのと同じであり、時間とともに死語になるだろうと予測し、気持ちがずいぶん楽になる。
　新しい学問は導入、定着、発展、継承という順で進む。近代で伝統医学の断絶がある以上、現代中医学は新しい学問として導入されることになる。個人としては入門、初級、中級、上級の道を歩む。
　当時、初級を三歩出て、中級に片手が届くかどうかという時期にあるという明確な自覚を持つ。
　ならば自身がやってきたことを整理し伝え、皆で中級に行きましょうという姿勢に立てば、表裏両課題が一挙に解決すると考えた。
　もちろん個の力はたかが知れている。そういう意識をもった仲間を増やせば加速度が増すとも考え、七人の志を同じくする者と三旗塾を立ち上げる。
　折しも立ち上げて十年の節目を迎えた今年、現編集長・井ノ上匠氏から修正を加え出版するという話しをいただく。忘れずに読み返してくださったことに感謝の意の表す次第である。
　
　　　二〇一〇年十一月　


      
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   <title>［チャート付］実践針灸の入門ガイド</title>
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   <published>2010-06-04T01:54:58Z</published>
   <updated>2010-06-04T01:55:46Z</updated>
   
   <summary>日本語版序 　私は1980年代中頃より，北京中医薬大学において針灸の教鞭を執り，...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.chuui.co.jp/book_jobun/">
      <![CDATA[日本語版序


　私は1980年代中頃より，北京中医薬大学において針灸の教鞭を執り，教育者として学生に対し針灸の理論および技術手順の講義を行ってきた。さらに，学生が教室における講義から現場での臨床へと，すみやかに移行できるようサポートし，患者の診察・治療という実際の業務において，彼らが中医学の針灸理論を的確かつ柔軟に運用できるよう指導してきた。
　そのなかで，針灸臨床における私自身の実践のなかから比較的有効な病例を取り上げて，教室での討論に用いることを試みてきた。各病例の弁証的思考の分析を通じ，学生が中医学における思考方法を理解・修得するためである。彼らの中医学の弁証論治および針灸治療プラン設定のレベルアップをはかることができればと願ってきた。
　この試みの結果，学生らの成長はめざましく，この指導方法は彼らからも好評であった。野口創氏（奈良・登美ヶ丘治療院 院長）は，この指導を受けた学生の1人である。さらに多くの学生がこの指導方法の恩恵を受けることができるよう，私と朱文宏氏らが共同で本書を執筆した。
　2004年から2005年の期間，私と私の同学の仲間によって，北京市など14都市99名の針灸科主治医師以上のスタッフに対し，「針灸臨床人材市場の需要に関するアンケート」を実施した。このアンケートのなかで，「針灸医師はどのような職業的資質を備えているべきか」という質問を加えたが，調査の結果，7つの職業的資質のうち「針灸の技術的能力を備えているべきである」が最も多く，「中医学的思考を備えているべきである」が2番目であることがわかった。ここからも，針灸医師にとって「針灸の技術的能力」と「中医学的思考」がたいへん重要なものであることがわかる。
　このたび，野口創氏が翻訳を担当して，『実用針灸医案表解』の日本語版が出版されることになった。私は，本書が日本の鍼灸師をめざす方々の学習をサポートするものとなることを心より願っている。と同時に，日本の多くの患者さんが彼らの針灸治療による恩恵を受けることができるよう願っている。
　最後に，読者の方々が本書を利用するにあたり，一般的な読み物としてご覧いただくほか，自己研修のための学習書として利用されることをお薦めしたい。例えば，病例に対して，中医学針灸理論の知識を応用し，まず自身で病例分析を行ったうえで，われわれが提供した病例分析の内容を参考にするという方法や，いくつかの個別の病例を先に読んだ後，再度，自身で病例分析を実施するという方法である。すでに中医学の弁証法と針灸の診察・治療について基本的な知識を備えた学生であれば，10から20の病例の分析トレーニングを行うことで，比較的正確な分析を行うことができるようになるだろう。

<p align="right">朱　江<br />　
2010年1月26日　北京にて</p>　
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   <title>『漢方診療日記―カゼから難病まで漢方で治す―』</title>
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   <published>2010-04-16T02:52:01Z</published>
   <updated>2010-04-16T03:48:54Z</updated>
   
   <summary> 　みなさん、当医院にようこそ。毎日漢方医学にひたりきって、嬉しそうな顔をしてい...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.chuui.co.jp/book_jobun/">
      <![CDATA[<br />
<center><a href="http://www.chuui.co.jp/book_jobun/kanposinryonikki_kazamaiin1.html" onclick="window.open('http://www.chuui.co.jp/book_jobun/kanposinryonikki_kazamaiin1.html','popup','width=640,height=531,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.chuui.co.jp/book_jobun/kanposinryonikki_kazamaiin-thumb.jpg" width="300" height="248" alt="『漢方診療日記』風間医院" /></a></center>
<br />
　みなさん、当医院にようこそ。毎日漢方医学にひたりきって、嬉しそうな顔をしている私は、小さな町のホームドクターです。いろいろな訴えをもって来院される患者さんの前で、毎回どう処方したらよいのやらと、本当に悩みます。悶え苦しむ私の姿が、一日の診療のなかで何度も見られます。当院スタッフである妻や薬剤師のＹさんには、ときどき私の大きな溜息が聞こえるようです。<br />
　これから皆さんに、当院の診療風景や治療内容を見ていただき、ぜひ皆さんからも教えていただいて、一緒に学んでいければ最高です。そろそろ開院の時間ですね。診療を始めましょう。
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   <title>『針灸三通法』</title>
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   <published>2009-10-20T01:33:22Z</published>
   <updated>2009-10-20T01:34:15Z</updated>
   
   <summary>序 　 「賀氏三通法」というのは，『黄帝内経』を理論上の基礎として，歴代医家の思...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.chuui.co.jp/book_jobun/">
      <![CDATA[<strong>序</strong>
　
「賀氏三通法」というのは，『黄帝内経』を理論上の基礎として，歴代医家の思想の精髄を取り入れ，さらに著者自身の学術上の見解を融合させて，80年代に提起した針灸治療理論の学説である。著者は，50年以上にわたって医療活動に従事してきたが，岐黄宝典〔『黄帝内経』〕および歴代の医籍を研究しながら，終始一貫して臨床の実践と結びつけており，針灸理論は実践と結びついてはじめてその作用を具現化することができると考えてきた。そして，数十年の実践過程を通して，常にその成果を高め，数多くの針灸療法のなかからその精髄を取り出して，「三通法」と名づけた。すなわち，毫針を用いて刺針する「微通法」，火針・灸療法を用いる「温通法」，三稜針を用いて刺絡を行い出血させる「強通法」の３つである。
近年，この方法はますます針灸同道の方々から重視され，賛同を得るようになってきている。さらに，針灸三通法を継承・発揚し，普及させ押し広げるべく，1991年11月，「賀氏針灸三通法研究会」を発足させた。このような基礎があって，「三通法」の学術的基盤はいっそう完全なものとなった。
針灸学の貴重な遺産をいっそう発展・発揚させるために，中医の豊富な臨床経験をさらに継承し総括するために，そして臨床医師に対して，よりよく針灸の治療効果を上げられるよう指導するために，著者は『針灸三通法操作模範図説』を編纂したが，これを編纂する過程で，すでに出版されている『針灸治痛』『針具針法』『灸具灸法』などいくつかの専門書および関連する雑誌を参考にした。これは針灸教育・技術関係者・臨床各科の医師および針灸愛好者にとって重要な参考書となるであろう。

<p align="right"><strong>賀　普 仁</strong></p>　
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   <title>『中医学ってなんだろう　①人間のしくみ』</title>
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   <published>2009-09-03T01:52:24Z</published>
   <updated>2009-09-03T01:57:14Z</updated>
   
   <summary>まえがき 　 　現代の日本人が中医を学ぶとき，大きな問題が２つあります。 　それ...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.chuui.co.jp/book_jobun/">
      <![CDATA[<strong>まえがき</strong>
　
　現代の日本人が中医を学ぶとき，大きな問題が２つあります。
　それは……
　
　　①中医学は，大昔の人が作ったものである
　　　　　　　　　　―→  だから「時代の壁」を越えなくてはならない。
　　②中医学は，中国の人が作ったものである
　　　　　　　　　　―→  だから「文化の壁」を越えなくてはならない。
　
という問題です。
　この２つの壁を意識せずに進むと，ものの見事に「ずっとまじめに勉強しているのに，いつまでたっても分からない」という状態に突入します。
実際，そういう人は少なくありません。
　
　この「壁」の問題については，第1巻・第1章の冒頭でも取りあげています。
そして第1章にとどまらず，この叢書を読んでくださる皆さんが，なるべくスムーズに２つの壁を越えられるよう，全体に渡ってハシゴをかけつづけました。
それが私の仕事であり，本書の価値だと思うからです。
　
　入門書というものは，本来，その領域を極めた大先生が書くものです。
　私はもちろん，大先生ではありません。でも私は「中医学という，広く深い世界のガイド」としては，それなりに有能なガイドの一人であると思っています。
　ですから「少しでも登りやすいハシゴ」を「できるだけたくさん掛ける」ために，能力の限り，努力したつもりです。
それでもまだ，わかりにくい所はたくさんあるでしょう。将来中医を学び始める皆さんの後輩たちのためにも，ご意見・ご批判をいただければ幸いです。
　
　そして，いま日本人が中医を学ぶ時，もう１つ別の壁もあります。
　それは「中医を学ぶ人の多くが，医師や薬剤師である」，つまり「すでに西洋医学的な認識が固まっている」という問題です。これも一種の「文化の壁」ですね。
　
　この「文化の壁」を越えるために，お伝えしたいことはただ１つ，「自分のモノサシを他人に当てないでほしい」ということだけです。
　中医学は異文化です。そして異文化と付きあうときに，これ以上，大切なことはないと思います。
　たとえば外国人と付きあうときも，または異性と付きあうときも，この一点が守られていなければ，なかなか上手くいかないのではないでしょうか。
　
　それは，中医学との付き合いも同じです。
　「自分の常識とちがう。なんだこりゃ。中医ってヘンだぞ」ではなく，「相手の語法や感覚を，ありのまま理解しよう」という気持ちで，付きあってみてください。
　
<p align="right">2007年7月20日　
小金井　信宏　　</p>　
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   <title>『［標準］中医内科学』</title>
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   <published>2009-06-09T04:26:58Z</published>
   <updated>2009-06-09T05:57:03Z</updated>
   
   <summary>まえがき 　国家により執筆・編集が組織され，審査・決定された高等中医学教育機関の...</summary>
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         <category term="2)中医学" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
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      <![CDATA[<strong>まえがき</strong>
　国家により執筆・編集が組織され，審査・決定された高等中医学教育機関の教材は，初版発行後，現在までにすでに二十数年を経ている。その間に，すでに何度か改訂を経て再版され，系統的な中医理論の整理，教育秩序の安定化，および中医教育の質の向上におおいに貢献してきた。しかし中医薬学の絶え間ない発展に伴って，すでにこれまでの教材では当面の教育・臨床・科学研究の要求に対して，十分に適応できなくなっていた。
　そこで教材の質を高め，高等中医薬教育事業の発展を促進するために，衛生部は1982年10月に南京において全国高等中医学教育機関の中医薬教材の編集・審査会議を開いた。
　そこではじめて全国高等中医薬教材の編集・審査委員会が設立され，その下に32学科の教材編集・審査部会が設けられた。そして新たに修正された中医・中薬・針灸の各専攻科のカリキュラムにもとづいて，教科ごとに教育指導要綱の改訂が行われた。各教科の教材編集・審査部会は，新教育指導要綱の要求に沿って，新教材の編纂に真摯に取り組んだ。各教材の編纂にあたっては，1982年4月に衛生部が衡陽で開催した「全国中医医院および高等中医教育工作会議」の精神を貫き，旧版教材の長所を取り入れ，各地の高等中医学教育機関の教員らの意見を総合した。この教材シリーズでは，努めて中医理論の科学性・系統性・完全性を保持し，理論と実際とが結びつくことを原則とし，継承から発展へとつながるよう配慮した。また，教材の内容の深さ，広さの面においては，すべてにわたって本課程の性質・役割を出発点として，実際の教育上の必要性に合致し，各学科の発展にふさわしい科学水準を兼ね備えることを目指した。本教科の基礎理論に関しては，基本的知識と技能について比較的全般にわたって詳述し，また同時に各教科の教材間の不必要な内容重複や脱落をできる限りなくした。編集・執筆担当者らの努力と全国の中医学教育機関の支援によって，新教材を次々と編纂し終えることができた。
　本教材シリーズは，医古文・中国医学史・中医基礎理論・中医診断学・中薬学・方剤学・内経講義・傷寒論講義・金匱要略講義・温病学・中医各家学説・中医内科学・中医外科学・中医小児科学・中医婦人科学・中医眼科学・中医耳鼻咽喉科学・中医傷科学・針灸学・経絡学・腧穴学・刺灸学・針灸治療学・針灸医籍選・各家針灸学説・推拿学・薬用植物学・中薬鑑定学・中薬炮製学・中薬薬剤学・中薬化学・中薬薬理学などの32科目からなる予定である。このうち，いくつかの教材ははじめて編纂されるものだが，多数は旧教材，特に第二版教材を基礎として補足・修正を行い，編纂している。したがってこの新教材は，いくつかの旧版教材の編纂者たちの苦労の成果を内包しているといえる。
　教材は社会主義の専門的人材を育成し，知識を伝えるうえで重要な媒体となるため，教材の質の良否は直接人材の育成に影響を与える。それゆえ，教材の質を高め，絶えず磨きをかけながら改正していくことが必要である。本教材シリーズにはまだいくつか不足している点があるのは避けられない。各地の中医薬教育に携わる教員および読者の方々が，本教材を使用するなかで検証を行い，さらなる改訂に向けて貴重な意見を寄せてくださることを希望する。その結果，本教材シリーズがより一層科学性を増し，より教育効果の高い高等中医薬教育教科書として，わが国社会主義の四つの近代化建設と中医事業の発展の需要に応えられることを期待する。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　全国高等中医薬教材編集審査委員会　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　1983年12月　
　

<strong>本書の編纂について（原著）</strong>
　本書は，衛生部の高等中医薬教材編集審査委員会が組織し，編纂・審査・決定された，全国高等医薬学教育機関の中医・針灸専攻科における使用教材である。
　本書は，主に中医内科学の基礎理論，よくみられる内科病証の基礎知識および弁証論治の規則について解説したもので，全体を総論と各論の二部に分けて論じている。総論では，気血・風寒燥火・湿痰飲・六経・衛気営血および各臓腑の病因病機の基本的概念と，内科の治療原則およびよく用いられる治法について，それぞれ解説している。各論では，よくみられる内科病証49種＊についてそれぞれ章を設け，さらにその後ろに関連する疾患の解説を付して紹介しており，各章は概論・病因病機・弁証論治・まとめ・文献摘録の項目に分けて論述している。いくつかの章には，あわせて類証鑑別の項目を加えている。また，本書の巻末には，方剤一覧を付した。
　本書の執筆・編集の担当者は，以下の通りである。

総論・淋証・癃閉…………………………………………上海中医学院　蔡　淦
感冒・咳嗽・肺痿・肺癰・哮証・喘証・肺労・肺脹・痰飲…南京中医学院　周仲瑛
心悸・胸痹・不寐・厥証・鬱証・癲狂・癇証………………北京中医学院　董建華
胃痛・噎膈・嘔吐・呃逆・泄瀉・痢疾・霍乱・腹痛・便秘…湖北中医学院　熊魁悟
脇痛・黄疸・積聚・鼓腸・頭痛・眩暈・中風・痙証………河南中医学院　李振華
水腫・腰痛・消渇・遺精・耳鳴耳聾・痿証………………福建中医学院　趙　棻
自汗盗汗・血証・痹証・虫証＊・癭病・瘧疾・内傷発熱・虚労
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　………成都中医学院　李明富
　　
　最終的に，上海中医学院の張伯臾が全章の内容審査・校閲を行った。

　編集・審査の過程において，上海中医学院の胡建華・周珮青，北京中医学院の陳光新らがわれわれの要請に応じて原稿統一などの作業に加わってくださった。ここに謹んで感謝の意を表する。
　私たちの能力および時間的な制約のために，本書に欠点や誤りがあることは避けられない。各大学・学院で本書が使用される際に得られた経験を，絶えず総括・収集・報告して，貴重なご意見としてお寄せいただきたい。それによってさらなる修正を加え，内容をより向上させていくことができるであろう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　編　者　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　1984年9月　

＊ 日本語版では，臨床で応用する機会がほとんどないと思われる虫証を割愛した。したがって，全48章からなる。
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   <title>『中国傷寒論解説［続篇］』</title>
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   <published>2009-05-25T02:47:50Z</published>
   <updated>2009-05-25T03:06:38Z</updated>
   
   <summary>監訳者まえがき 	 　1983年に出版された劉渡舟教授の前著『中国傷寒論解説』は...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.chuui.co.jp/book_jobun/">
      <![CDATA[<strong>監訳者まえがき</strong> 	

　1983年に出版された劉渡舟教授の前著『中国傷寒論解説』は幸いにも版を重ねており，訳者の１人として非常に嬉しく思っています。このたび前著の続篇ともいえる本書の訳出にも参加し，前著に勝るとも劣らない内容を熟読玩味し，堪能しながら監訳しました。
　本書の内容については，劉先生の「まえがき」と共訳着生島忍氏の「訳者あとがき」に簡要に記されていますので重複は避けますが，弁証論治の基本的な指導書であり，臨床に直結した，生きている古典である『傷寒論』の有力な参考書が，もう１冊誕生したわけです。本書記載の多数の臨床例に対する適確な弁証と卓抜な治療は，理論的な解説に裏付けされて，『傷寒論』の真価をゆるぎないものとしています。本書は前著と併読されるのが望ましいのですが，本書のみ読まれても充分に『傷寒論』の理解に役立ち，臨床実践の参考になると思います。「『傷寒論』の気化説」はユニークな論説であり，難解なテーマですが，岳父である劉先生の意を帯して生島氏が明解に訳出しています。本書の特色の１つであり，御参考になると思います。
　前著では文中引用の『傷寒論』条文や関連事項に，私が勝手に条文番号を付けて読者の便宜を計りました。条文番号は成都中医学院主編『傷寒論釈義』に依ったもので，前著巻末の条文索引では「成都」とされています。ところが本書で劉教授が記されている条文番号は，南京中医学院編著『傷寒論訳釈』と同じであり，前著巻末の条文索引では「南京・上海」とされているものです。本書を読む際にはこの点に留意して頂きたいと思います。因みに私は奥田謙蔵著『傷寒論講義』に２種の条文番号を併記して使用しています。
　本書の劉先生の「まえがき」に，「五臓・五行の理や，経絡府兪，陰陽会通の妙が理解できなくて，どうして死生を判断できるであろうか。」という厳しい言葉が記されています。私事ですが，少林一指禅功を学んで経絡の流注が体感できるようになったおかげで，劉先生の言葉も頭ではなく肌で理解できるような気がします。東方医学は洪大で深遠な宝庫です。本書が読者各位の東方医学学習の一助となることを祈念して擱筆します。
<p align="right">勝田　正泰
1992年4月21日</p>]]>
      
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   <title>『針灸一穴療法』</title>
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   <published>2008-11-26T02:12:16Z</published>
   <updated>2008-11-26T02:13:53Z</updated>
   
   <summary>前言 　古人曰く，「医における用薬は用兵の如く，病を治すは敵をおさめるが如し」。...</summary>
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         <category term="3)鍼灸" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.chuui.co.jp/book_jobun/">
      <![CDATA[<strong>前言</strong>

　古人曰く，「医における用薬は用兵の如く，病を治すは敵をおさめるが如し」。また曰く，「方は病状に応じざれば方にあらず，剤は疾病を取り除けざれば剤にあらざるなり」。針灸もまたかくの如し。針に長ずるものは，ある病症とある腧穴を対応させ，一針一穴で穴数を少なくしてその効能を集中させ，さらに手法が巧みであることから，「一針霊」の美称がある。そのため，臨床において多くの患者から心からの歓迎を受けるのである。
　私は祖国医学のなかのこの一塊の宝物をさらに深く探り出し，整理するために，先人と現代の治療家の経験を汲み取ることに全力を尽くしてきた。そして自身の臨床経験を結びつけ，ようやく特別な効能を具える腧穴による単針療法としてまとめることができた。針灸を愛好する多くの方々に本書を献呈し，さらに広い範囲で活用されることを切望している。そして祖国の針灸医学の継承・向上・発展に寄与することを願っている。
　とはいえ，レベルには限界があり，本書のなかにも遺漏や誤りがあるかもしれない。読者の方々や専門家のご斧正を乞いたい。
<p align="right">趙振景</p>
<br />
<strong>はじめの言葉</strong>

　毎日の多忙な診療のなかで，なんとか即効性のある，できれば一針で治せるツボはないものかと，わが国や中国の針灸書を探していた。「一針霊」とか「百病一穴霊」「針灸秘穴・治百病」など，多くの針灸書が出版されている。一般に針灸書は「○○病には△△穴が効く」などと説明し，そのツボがどのような理由で効果があるのかを説明してある書物は少ない。そんななかにあって，趙振景編著『一針一穴の妙用』だけは，疾患の治療法に「主治・取穴・穴位・按語」と順次説明が施され，「按語」ではなぜこの一穴を選んだのか，著者の説明が付け加えられていた。

　原書の内容は簡明に書かれているが，残念ながらわが国ではほとんど見られない疾患や，使用できない治療法が説明されており，編集するにあたりこうした点については割愛した。また趙氏のあげた治療法以外にも，私が経験的に，もっと効果があると思われる治療法のある疾患については補足し，読者の日常の診療により役立つよう付け加えた。
　これらの治療法で，まずは患者の症状を和らげられるものと思われる。しかし，病気によっては根深い病因を抱えている場合もあるので，一針で解決できない場合もある。そのときは東洋医学の診断原則にのっとって判断し，より完全な治療法を見出していただきたい。読者の臨床に少しでも役立つことを願っている。
<p align="right">西田順天堂内科　西田皓一</p>

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   <title>『医学生のための漢方医学』【基礎篇】</title>
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   <published>2008-08-01T06:13:55Z</published>
   <updated>2008-08-13T03:17:00Z</updated>
   
   <summary>緒　言 　漢方医学は，紀元5世紀に大陸から導入されて以降，1500年余りにわたっ...</summary>
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         <category term="2)中医学" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.chuui.co.jp/book_jobun/">
      <![CDATA[緒　言

　漢方医学は，紀元5世紀に大陸から導入されて以降，1500年余りにわたって日本人の健康を支え続けてきた。明治維新後，新政府の政策を受けて正統医学の地位を失ったとはいえ，明治末期から昭和初期にかけての復興運動によって伝統の復活の試みがなされ，今日の隆盛を見るにいたっている。
　この動きはたんに日本に留まらない。中国伝統医学は，アメリカ合衆国を始めとする諸外国でもCAM（補完代替医療）の一つとして急に注目を浴びるようになったし，いまでは世界中で盛んに実践され，研究されている。ただそれらは中国の中医学であり，日本の漢方医学ではない。
　漢方医学は，古代中国にその端を発する中国伝統医学の日本における一発展型であるが，国際的に見た場合，その理論は孤立して存在し，また18世紀以前のこの医学の形とも異なっていて，現在標準とされている漢方医学の知識を身に付けただけでは，中国伝統医学本来の形や国際的な立場におけるこの医学の位置付けを理解できない。
　わが国では，1976年以来，医療用漢方製剤の普及により漢方薬が一般の西洋薬と同じように取り扱われるようになり，この医学が世界の中でどのような位置を占めているかということとは無関係に，多くの医療機関で使用されている。これからは，ここで培われた経験と実績をもとに，国際標準である中医学の弁証論治システムと，日本固有の漢方医学の方証相対システムの双方を理解できる新たなシステム作りが必要となるであろう。
　筆者は，そのような時代の到来を予測し，日本の漢方医学を世界に飛躍させるために必要な知識を，今後の日本の漢方医学を担っていくであろう若い医学生諸君に身に付けてもらいたいという強い願望をもって，本書を作成した。作成に当たっては，全体的な構成を国際標準である中医学に置き，日本の漢方医学のもっている優れた部分を適宜その中に組み込み，最終的には臨床において必要な中医学と漢方医学の最低限の知識が得られるように工夫した。もとより，中国では５年もしくは７年の歳月をかけて大学で習得する内容を，この小冊子１冊で伝えうるものではないが，現在出版されている諸種の漢方関係の書物を読むだけの基礎知識は十分身に付くはずである。
　実際，このテキストを用いて行っている「医学生のための漢方医学セミナー」では，約１週間の日程の最後にワークショップの時間を設け，参加した学生さんたちに症例を提示し，診断から治療まで弁証論治システムを用いてシミュレーションしてもらっているが，全員ほぼ正解に近いところまで答えられるようになる。本書の知識があれば，卒業してからどのような形で漢方医学を実践することになっても，この知識を利用して自分で自分の道を切り開いていくことができるであろう。
　かつて日本では，医家の家庭においては，幼少期より医学の学習を始め，20歳代半ばを過ぎてようやく一人前とされた。現在は18歳で医学部に入学し，しかもその知識は主として西洋医学に関するものである。いささかスタートが遅いとはいえ，本書を出発点として，国際的な場で通用する漢方医学を身に付けてくれる人が一人でも多く現れてくれることを希望する。
　本書は，1995年に「医学生のための漢方医学セミナー」の試用教材として出版したものを，現在の状況に合わせて訂正・加筆したものである。当時の筆者のなぐり書きともいえる手書きの原稿を丁寧に本に仕上げてくださったのは医聖社の土屋伊磋雄氏であった。氏は，試行錯誤を繰り返す小生の原稿を一つ一つチェックして形を整え，最終的に使いやすいテキストを作成してくださった。改めて御礼申し上げたい。このテキストは，その後，このセミナーで使い続けられ，参加学生たちに好評であった。筆者としては，しかしまだまだ不十分で直すところがたくさんあると考えていたが，これを見た畏友・江部洋一郎先生から，間違いは後で正せばよいから早く正式に出版して世の中に出すべきだとの助言を頂き，東洋学術出版社の山本勝司社長のご協力を得て出版の運びとなった。
　このたびの出版は，第１章の「漢方医学の現況」を全面的に書き直したのを始め，いくつかの文章を変更し，あるいは図版も含めて新たに書き下ろし，サイズをA４変形判として外見も一新した。これらの作業に全面的に取り組み，筆者のわがままを丁寧に拾い，素晴らしい誌面を作り上げてくださったのは坂井由美さんである。はじめての共同作業であったが，ごく短期間の間に，特に大きな困難もなく進められたのは坂井さんのおかげである。そのご努力に対し，心より感謝申し上げる。


<p align="right">2008年８月１日　　
安井　廣迪</p>]]>
      
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   <title>『［実践講座］中医弁証』</title>
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   <published>2008-05-22T03:30:31Z</published>
   <updated>2008-05-22T03:33:04Z</updated>
   
   <summary>序 　「中医は難しい。優秀な中医師になるのはさらに難しい」といわれる。この難しさ...</summary>
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   </author>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.chuui.co.jp/book_jobun/">
      <![CDATA[<strong>序</strong>

　「中医は難しい。優秀な中医師になるのはさらに難しい」といわれる。この難しさは，わが国の伝統医学があまりにも広く深いことによるのかもしれない。歴史も長くその知識は海のように広く，医家学派や古典の文献も非常に多いため，伝統医学の理論をしっかりと身につけ把握することは確かに並大抵のことではない。これが難しさの第一の原因であろう。
　またさらに難しいのは，中医をしっかり学ぶということは，豊富な知識を把握するだけでなく，長期にわたる臨床の積み重ねや奥深い研究が必要だということである。その経験や研究があってこそ，はじめて理論と実践を融合して正確に弁証し治療することができるようになる。これが難しさの第二の原因である。臨床にのぞむ医学生が病気を診断できず，正確な弁証論治ができなければ，たとえどれほど理論がわかっていても，テストで高得点をとっていても，いったん臨床の場に立てばきっと手も足も出せないだろう。
　今日の中医薬大学の教育課程では，必要に応じて臨床実践のカリキュラムを組むことはなかなか難しく，また専門的に系統だった弁証を，すじみちを立てて考える訓練をするような科目もないというのが現状だ。それではいったいどのようにして理論から実践に導けばよいのであろうか。それには，私は本書『［実践講座］中医弁証』が非常に適していると思う。
　本書は理論と実践を結びつけ，またその距離を縮めてくれるかけ橋になる。本書は臨床でよくみられる症状を選び，医師が目の前の患者に対し「望・聞・問・切」の四診，および弁証論治を行うという形式をとっている。これは，初学者が患者を目の前にしてどのように臨床の情報を集めればよいのか，またどのように中医の整体観念を運用して弁証・分析していけばよいのかという問題を解決するのにぴったりである。読者がそれぞれの臨床症例において，実際の診療過程を再現しやすいよう，また医者が弁証するときどのように考えて組み立てていくかを適時提供し，弁証論治によって導き出された結論に対しても随時分析・解説を加えている。本書は中医学の特徴を出しつつも，現代医学の病症とも密接に関連づけているため，的確で実用性も高く，また発想も面白く斬新なので，初学者が理論から実践に向かううえで，有効で新しい道筋を提供しているといえよう。
　読者は本書を通じて，短時間のうちに臨床における情報集めの初歩的な方法や，臨床の際の弁証論治の立て方や分析の仕方を理解することができる。そのため診療においてどのように考えればよいかという能力をつけると同時に，今まで学んできた理論や知識を確固としたものにできるので，理論と実践を融合した本当の意味での一貫性が生まれるのである。本書は中医学習者の臨床診療能力と理論のレベルを確実に高めてくれる良書である。
　著者は長年にわたる中医の教育と臨床経験を通して，中医学習者が早急に解決しなければならない問題がわかっているので，その問題を本書の切り口として執筆にあたった。この点から，本書が読者に大きな収穫をもたらし，また中医教育界からも必ずその有用性を認められるに違いないと確信している。

<p align="right">王　燦輝　
2004年10月　南京にて</p>　
<br /><br />　
<strong>まえがき</strong>

　「診」とは診察・理解のことであり，「断」とは分析・判断のことである。つまり「診断」とは病状の情報を集め，帰納・分析し，そこから患者の病症の性質を識別し判断を下すということである。弁証論治は中医の真髄であり，本書が読者に紹介しているのは，まさにこの中医診断に欠くことのできない弁証を立てるすじみちなのだ。
　周知のとおり，正確な診断は正確な治療の前提となる。筆者は長年教壇に立ち，また臨床で学生たちを見てきたなかで，つねに感じることがある。それは，非常に勉強熱心で試験の「カルテ分析」を得意とする学生でも，はじめて臨床の場にのぞみ，複雑な病症や断片的でとりとめのない患者の返答に出合うと，どうすればよいかまったくわからなくなるのだ。彼らにいわせると「患者が自分たちの前に座っているとき，自分たちは表面上は落ち着いた顔をしているけれども，心のなかでは患者よりも慌てていて，次はどうすればよいのか，何を話せばよいのかもわからなくなっている。なぜなら，臨床の病症はどれも教科書に書いてあるような，系統的で典型的な症例ではないのだから」ということなのだ。学生たちは今まで学んだ知識をいかに使って，さまざまな患者のごく簡潔な主訴からどのように「診」と「断」を行っていくべきかという問題につねに深く困惑している。確かに「どんなにその航路が遠くても，いつか必ず向こう岸につく日がくる」という言葉があるように，しっかり勉強し積極的に実践を重ねていけば，経験が蓄積されるにしたがい習熟できる日がくるであろう。しかし，どのようにすればその過程を少しでも縮めることができるのだろうか。
　まさに，こういった臨床医師になろうとしている学生や，はじめて臨床に立った青年医師，あるいは中医愛好家の要求が本書のテーマの選択を促したのである。中医薬大学の学生がこれまで学んできた知識や理論を，複雑で変化の激しい臨床のなかでより有効に運用し，臨床の仕事に従事した際にもより早く適応して臨床の弁証分析能力をさらにアップできるようにと，われわれは長年にわたって教育と臨床の仕事に携わってきたメンバーを集め本書の執筆にあたった。
　本書はある情景を設定して診断を行うという形式をとっている。臨床でよくみられる症状を選び，診察という場面のなかで，医師が患者に対し実際に弁証論治を行う過程を文章にして表している。さらに医師の弁証論治の立て方や分析の仕方，結論の導き方などを，医師が実際に臨床の診断を進めていく過程に沿って1つ１つ読者に示していく。本書は本篇・副篇の２部に分かれ，本篇はさらに４部に分かれている。臨床でよくみられる約60症例を，医師が実際に診断していく形式によって表している。途中，要所ごとにどのように分析しているのかというすじみちを示し，「望・聞・問・切」の四診によって臨床に必要な資料を集めた後，その病状を記録し，証や診断の結論を導き出し，治療法則や方剤を決定していく。そして，なぜこの結論が導き出されるのかという解説・分析を加えている。1つの症状に対し，いくつか症例をあげ，毎回，小まとめとしてその症状によくみられる証の種類や特徴，また鑑別などを論述している。最後に代表的な古代文献の摘要を少々加えてある。初学者が臨床でよくみかける症候の実用的な知識を確立できるようにと，数十例の四診の情報が揃った比較的簡潔な症例のカルテを付録として掲載した。読者には，要求にしたがい，まず自分で考え診断分析を導き出したあと，答案を参考にするようにしていただきたい。
　本書の100以上の症例を通じて，読者は比較的短時間に，初歩的な弁証診断の過程，およびその組み立て方を理解し把握することができるであろう。もちろん本書では，１つ１つの診断過程ごとに，まるでとても親切な先生がそばにいて，手とり足とり「これはどうするべきか，どう考えるべきなのか，なぜこうしなければならないのか，こう考えなければならないのか」を教えてくれているかのように書かれてはいる。しかし読者には本書を読みながらも，できるだけ自分で考えるようにしていただきたい。思考することを通して，前半部の模擬中医診断では自分の診断能力を高めることができ，また後半部の自己トレーニングテストでは，学んだ知識をより確実なものにすることができる。そうなれば，臨床の場でも弁証診療能力の面で比較的大きな向上がみられると信じている。またこれはわれわれ執筆者全員の願いでもある。ただはっきり言っておきたいのは，ページ数に限りがあるため，本書で重点的に紹介しているのは，臨床においてどのように必要な情報を集めたらいいのか，また弁証を分析する方法とその組み立て方であって，現代医学の技能や知識，および「病」の診断については重点をおいていない。そのほか口語の特徴と一般の文書体の形式ともに持ち合わせなければならないため，模擬診断過程の医師と患者の対話についても，われわれ執筆者が一部修正を加えている。
　著名な温病学者であり，全国の名老中医でもある王燦輝教授がお忙しいなか本書のために序文をくださったことに心から御礼を申し上げる。また，南京中医薬大学副校長・江蘇省中医院院長である劉瀋林教授もご多忙のなか本書の監修を担当してくださったことに心からの感謝の意を表したい。そして本書の執筆中，われわれを励まし支持してくださった方々にもこの場を借りて御礼を申し上げたい。筆者は本書が出版されたのち，各方面からの御意見・御指摘をお待ちしている。今後，われわれが再版するにあたって，よりよいものができるよう本書の誤謬・手抜かりや不完全な点などおおいに指摘していただきたい。

<p align="right">楊　亜平</p>

　


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   <title>『傷寒論を読もう』</title>
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   <published>2008-04-28T02:59:00Z</published>
   <updated>2008-04-28T05:06:23Z</updated>
   
   <summary>序　　　　　　　  　『傷寒論』一書は中国漢代以前の張仲景の著で、医学的に集大成...</summary>
   <author>
      <name></name>
      
   </author>
         <category term="1)古典" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.chuui.co.jp/book_jobun/">
      <![CDATA[序　　　　　　　 

　『傷寒論』一書は中国漢代以前の張仲景の著で、医学的に集大成された重要な経典医書である。原書は『傷寒雑病論』であるが、宋の時代にいたり『傷寒論』と『金匱要略』の二部に分けられ、中国医学発展史上、画期的な意義と承前啓後の役割を具えている。
　『傷寒論』は、多種の外感病の弁証論治についての論述を主としているが、論中に創造された六経弁証論治の体系は、理・法・方・薬がともに備わり、理論体系は実践的であり、その臨床的価値は歴代医家によって称賛され、「衆法の宗」「衆方の祖」として今日にいたるまで伝承されてきたのである。
　しかれども、昔日『傷寒論』を初学し、その古文の深奥、涵義のはなはだ深きことに悩まされ、条文を理解することができず、かつ論中の証と省文・衍文と合せて諸家の注釈にはそれぞれの見解があり、往々にして条文の本質的精神を理解することが困難であった。さらに学習難度のために、常に茫然として適従するところがなかった。しかし、『傷寒論』を反復熟読し、その理解を深めるにつれて、証ごとの主方と方ごとの証を掌握して、臨床と結び付けて応用することで、『傷寒論』の学習は「始め難きと雖も、既にして易きなり」と痛感するのである。
　このたび、髙山宏世先生の『傷寒論を読もう』が世に問われることになった。誠にめでたいことである。先生は一九八五年（昭和六〇年）より、福岡において「漢方を知る会」を主催し、『傷寒論』を約八年（計三十五回）にわたり講義され、その講義録を集積して『傷寒論を読もう』なる一書を著された。
　この書は、『内経』の学術思想と理論的原則を継承しているのみならず、後世の八綱弁証の内容をも包括し、かつ『傷寒論』における複雑な証候について、属性（陰・陽）、病位（表・裏）、病性（寒・熱、虚・実）、臓腑経絡、気血の生理機能と病理変化を分析し、人体抗病力の強弱・病因の属性・病勢の進退緩急などの素因を根拠に、疾病の伝変過程の中で出現する各種証候について分析・総合・帰納を行ったものである。しかも方証の証候・病機・治法・方薬などの方面についても、詳細かつ透徹な解説を行い、その弁証論治の精神と理論は全書を貫く一本の主線をなしている。これらの内容は、『傷寒論』を学習する者にとって、必ずや理解するうえでの助けとなり、多大な効果と啓蒙をもたらすものと確信する。
　髙山宏世先生は私の師友であり、親交することかれこれ三十数年になるが、常に互いに学たる道を論じ、意気投合し、絶えず会晤して、医学全般について互いに切磋琢磨し、その心得と見解を交流してきたのである。先生の学問に臨む態度は真摯、かつ中医学理論の造詣は深く、約四十年の臨床経験にもとづく潜心研鑽のなかで、系統的にその学術を整理し、自ら体系をなし、『内経』『本草経』および『傷寒論』に精通し、古今を集めて一身とし、医学・教育・研究・著作などに精力を注ぎ、その数々の著作の条理は明晰、文筆は流暢、理論は実践的である。代表作である『腹証図解・漢方常用処方解説』は、日本東洋医学会奨励賞（二〇〇五年）を受賞し、その業績は燦然としている。先生には大家の風格が備わり、令名は全国に響き、誠に道深く医の方術は精にして究めにいたる。
　本書はこれから『傷寒論』を初学する者、あるいはより深く『傷寒論』の世界に足を踏み入れ、その弁証論治の精神を理解し習得しようとする者にとって、一条の捷径を開き、その奥義に直達せしむるものである。
　以上が私の『傷寒論を読もう』を全面的に推薦するところであり、かつ本書がただちに臨床実践を指導する手助けになることを切望するものである。ゆえに謹んで筆を取り、小志を以て記し、序となす。

<p align="right">二〇〇七年十二月吉日<br />
原 田　康 治</p>]]>
      
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   <title>『実用中医薬膳学』</title>
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   <published>2008-03-26T03:31:02Z</published>
   <updated>2008-03-26T03:51:28Z</updated>
   
   <summary>まえがき 　北京中医薬大学を卒業して十数年の臨床医としての仕事のなかで最も痛感し...</summary>
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      <![CDATA[<strong>まえがき</strong>

　北京中医薬大学を卒業して十数年の臨床医としての仕事のなかで最も痛感したことは，難治性疾患やがんといった，治すことができない病気を前にした際の医者としての無力感でした。患者の絶望のまなざしに出会うなかで，病気を治療する医者より病気にさせない医者になりたいとの思いが自然に生まれてきました。そうして辿り着いたのが薬膳でした。
　薬膳は1970年代から人々に注目され始め，一時姿を消しましたが，21世紀に入ってから再びブームが起こりました。食物が豊かになり，生活水準が高まるにつれて，生活習慣病である動脈硬化・高脂血症・高血圧・心臓病・糖尿病・がんなどの発病率は年々増加していることや，薬の副作用などが問題とされるようになってきたことで，人々は伝統医学・予防医学に注目するようになり，薬膳はかつてないほど重視されるようになりました。
　中国の唐時代の孫思邈は，｢安身之本，必資于食｣，すなわち「安穏で健康的な人生の根本は食にある」と啓蒙していました。２千年前の春秋戦国時代の管仲は「王者以民為天，民以食為天」，すなわち「王は政権を守るために民衆のことを最も重要とし，民衆は食のことを最も重要とする」と語りました。食は生存の根本であり，民衆は何より食を重要とします。王は政権を安定させるために，まず民衆の食の問題を解決しないといけません。食糧が豊富で，おいしい食事が食べられるということは，人が生存していくための基本であり，国の安定・繁栄につながるものです。
　中医学の基本的な特徴として，宇宙の中にいる人間は自然の移り変わりに伴って生きているため，他のすべての生き物と同じように生・老・病・死という生命過程に従うという整体観念をもっています。しかし人間は，教育を受け，知恵を生かし，健康を維持し，病気を治療し，老化防止に務めるなどにより長寿の道を辿っています。ここで中医薬膳学は大きな役目を果たしています。国や地域・文化の違いにより食文化には差異がありますが，使われる食材には同じようなものが多いことも事実です。文化の交流を通し，食材に関する考え方を学習し，食の知識が豊富になれば，食卓に並ぶ料理も多彩になります。
　中医学のもう１つの基本的な特徴は，弁証論治です。薬膳学では，私たちの年齢・体質・かかっている病気および季節・生活環境・地域などにより，個々の違いを明らかにし，それぞれに合った適切な食材・中薬を選んで食事，あるいは治療を施すこととなります。
　中国では多くの中医薬大学にいる薬膳の専門家たちが集まって編集委員会が結成され，2003年に，統一教科書『中医薬膳学』が出版されました。この教科書の出版によりそれまで民間に流布していた薬膳学は１つの独立した学科として発展し，中医学をより充実させていく役割を果たしています。日本でも，薬膳に関する書籍は続々と書店の店頭に現れるようになり，薬膳学を勉強しようと考えている人々も年々増えてきています。
　本書の目的は中医薬膳学を基本とし，年齢・体質・体調・季節・病気に合わせた合理的な食生活を提唱し，人々の健康を実現するための食の教育を行うことにあります。
　この数年間，中医学・薬膳学の普及のために，薬膳学院や調理師学校での講義，各種団体主催による講演会，専門誌をはじめ女性誌・新聞への原稿執筆などのために，数多くの中国の中医薬大学の教科書や古典・専門書を勉強し直し，研究をしてきました。また薬膳学院などでは実際に料理を作り，中医薬膳学の弁証論治に則った多くのレシピもできあがってきました。本書はこれらの成果をまとめたものです。
　本書は，四季の養生・体質改善・健康維持・老化防止・ストレスの解消・体調不良への対処・病気の改善などに関する中医薬膳学の基礎知識から応用までの専門書として，薬膳に関心をもつ一般の方々はもちろん専門家の方々にも活用していただける内容と水準をもっていることと信じています。本書を参考に中医薬膳学を学ぶとともに，読者の方それぞれが身近に手に入る食材を使って日常の食事づくりに生かし，健康維持・病気の改善に役立てていただければ光栄です。
　最後に，東洋学術出版社の皆様と編集にかかわってくださった皆様に感謝の意を表します。また，支えてくれた友人たちにも心からお礼を申し上げます。

<p align="right">2008年２月17日<br />
辰巳　洋　</p>



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   <title>【図解】経筋学－基礎と臨床－</title>
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   <published>2008-01-17T07:31:36Z</published>
   <updated>2008-01-17T07:34:42Z</updated>
   
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         <category term="3)鍼灸" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.chuui.co.jp/book_jobun/">
      <![CDATA[<strong>●はじめに</strong>

　針灸治療を行うためには，経絡の知識が必要である。経絡には十二経脈・十二経別をはじめ，奇経八脈・絡脈・経筋・皮部などが含まれる。なかでも十二経脈と奇経八脈が，実際の治療に際しては常用されている。
　しかし，治療にある程度習熟すると，針灸治療を行うためには，十二経脈と奇経八脈だけでは不十分であることに気づくに違いない。身体の大部分を占めている筋肉の異常を治療するためには，経脈の及ばない領域があるからである。
　『黄帝内経』に記載されている経筋の存在を，実際の臨床上で追試し確認したところ，驚いたことに，筋肉は現代解剖学でいう死んだ筋肉の切れ端ではなく，先人の述べているように，筋肉のつながりとして機能している。
　『黄帝内経』でいう経筋は，現代的な表現をすれば「経筋ネットワーク」「経筋システム」と呼ぶにふさわしい大事な領域である。
　本書は，この驚きを著者の臨床経験をふまえて理論的にまとめたものである。

<strong>１│哺乳動物は大部分が筋肉でできている</strong>
　狩猟民族であった原始人に戻ってみたとしよう。そして，やっとの思いで鹿を捕まえたとする。ついで肉の饗宴のために，解体を始める。まず皮を全部剝ぎ取ってしまうと肉の塊が出てくる。動物は肉の塊でできているのである。次に骨格筋を取り除いてしまうと，骨と内臓，そして頭が残る。このように動物を解体してみると，その大部分は筋肉で占められていることがわかる。筋肉には，筋膜や腱・靱帯が付着し，関節周囲でしっかりと骨にくっ付いている。
　西洋医学では，筋肉は１つひとつ分離した別個のものと考えている。しかし，東洋医学の経絡の考え方では，人間は生きたもの，機能しているものと考えており，筋肉は一連のつながりをもち，経脈とほぼ似た分布をして機能している存在だと考えている。その証拠に，経筋の「経」には「織もののたて糸」「すじを引くこと」などの意味がある。経筋とは一連のつながりをもった筋肉を意味する。
　したがって，現代医学の筋肉生理学と東洋医学の経筋学との違いは，筋肉同士がつながって機能しているのか，別々に動いているのかの違いである。
　このように，筋肉は日常生活において重要な存在であるにもかかわらず，針灸治療では十二経脈のみが重視され，筋肉学である十二経筋は今まであまり重要視されてこなかったように思う。

<strong>２│経筋は身近な存在</strong>
　2000年以上前に書かれたと思われる『黄帝内経』には，すでに筋肉の走行が大まかではあるが明確に記載されている。
　経筋学は，東洋医学における筋肉と関節に関する分野であり，われわれの日常生活にきわめて身近な存在である。
　毎日，重い体重を支え，そのうえ重いものを持ち歩いたりするので，経筋システムにはいつもたいへんな負担がかかっている。そのため，毎日来院する患者の大部分が「首が痛い」「肩がこる」「腰が重だるい」「腕があがらない」「膝が痛い」「下肢が引きつる」などの筋肉の異常を訴える。このような症状の治療は現代医学の盲点であり，著者のこれまでの臨床経験では，経筋療法を用いることで治療の幅が広がった。

<strong>３│「経筋学」は古代の『霊枢』経筋篇を基礎に進歩してきた</strong>
　身体のあらゆる動きは，筋肉の働きによってなされている。上肢や下肢・体幹などの筋肉は，骨格に付着し，それを動かすので骨格筋と呼ばれ，骨とともに姿勢の保持，移動や手作業を可能にしてくれている。特に上肢や下肢の筋肉は，関節を跨いで骨と骨をつなぎ合わせており，その収縮と伸展によって関節を動かしている。われわれが毎日歩行したり，手を使ったりできるのは筋肉がスムーズに動くからである。もしこれらに異常を来すと，肩こり・腰痛など全身のあらゆる筋肉痛や運動障害が起こる。
　これらの痛みや障害は，東洋医学の立場からみると，経筋の異常によって起こる筋肉の異常反応である。古代の東洋ではすでに人体解剖が行われており，筋肉や腱・靱帯，さらにその周囲の関節について詳細に観察した記録が残されている（『素問』骨空篇，『霊枢』骨度篇など）。
　『霊枢』経筋篇に，十二経筋の走行や，十二経筋が病んだときの症状，治療法が詳しく示されているが，そのほかにも『素問』『霊枢』のなかには経筋についての知識が散見される。
　現代の経筋の概念は，当時よりさらに幅広いものと理解されるようになっている。経筋は，筋肉だけではなく，靱帯や筋膜，骨を除いた関節，つまり骨と骨をつないでいる組織も包含するものと認識されるようになってきた。
　現代の針灸治療では，経脈学や臓腑学を重んじるあまり，身体全体を支えている筋肉や関節を含めた「経筋系統」の存在がおろそかにされてきた傾向がある。現在出版されている針灸関係の書物の大部分は，十二経脈や奇経八脈・臓腑などについて述べられている。確かに，経脈や奇経は日常の治療において大事な存在である。しかし，ある程度臨床経験を積むと，これらだけでは治せない領域があることに気づくはずである。それは経脈や奇経もまた経絡の一部分でしかないからである。先人はこの不備を補うために経筋上の治療点を「経外奇穴」として多用してきた。
　経筋学は，現代医学の「筋肉学と関節学」であると考えてよいと思う。
　一般には，針灸治療をするとき，どの経脈に異常があるのか，いわゆる「経脈の目」で人体を見ることが多い。しかし「経筋の目」を通して人体を観察すると，意外に新しい発見があり，また治療効果も高まると思う。

<strong>４│現代医学の筋肉解剖学の理解も必要</strong>
　『素問』『霊枢』はいつ頃，誰によって書かれたものであるかは明らかでない。しかし，当時としては経験豊かな医師たちによって書かれたものであることは確かである。
　十二経筋が存在するという発想は，非常に特異であり，これまでも進歩発展し，人々の健康のために役立ってきた。しかし，現代に生きるわれわれにとっては，現代医学の解剖学の知識もまた必要である。
　古代の『黄帝内経』に記されている治療法と現代医学の解剖学の知識を融合させ，現代に適応した経筋学を発展させるためには，筋肉のみならず神経・骨構造・各関節部の解剖学的知識も必要である。そこで，今後説明を進めて行くうえで理解を容易にするために，できるだけ筋肉解剖所見のイラストを多用することにした。

<strong>５│経筋学には特異な発想と治療法があり，新しい治療分野が開ける可能性がある</strong>
　経筋学の生理や病理理論，特に治療法には，現代医学がもっていない特異な発想と治療手段（刺針はもちろん，刺絡や火針など）がある。それだけに，現代人を驚かせるような治療効果を発揮することができる。
　事実，患者は「いろいろな治療を受けたが，治らないから」と，最後に針灸治療を求めて来院することが多い。このとき，経筋療法の考え方で治療すると患者も驚くような効果を得られるときがある。
　経筋学は，ユニークな理論をもった治療法であるがゆえに，現代医学もこれら経筋学の発想から新しいヒントを得ることができ，応用分野が開ける可能性があるように思えてならない。経筋学は，古くて新しい分野であるが，時代とともに経筋についての考え方は進歩発展している。
　今まで「経脈学」はあっても，人が歩行し運動する「経筋学」が顧みられることがあまりなかったことは，著者には不思議でならない。

<strong>６│現代医学もその不備を補うために，経筋病について研究し始めている</strong>
　現在，筋肉の異常に関しては主に現代医学の整形外科が治療を受けもっている。しかし，現代医学では，著者が毎日遭遇する肩こりや腰痛，そのほかの関節疾患を治せない。そのため，その不備を補うために「運動器疾患」についての学会が作られ，研究され始めている。
　このような現状からも，経筋学はきわめて身近な存在であり，現代医学の不備を補う有効な治療手段であることがわかる。今後も研究に値する分野であると思われる。
　
　本書の読者対象は，経筋学にはじめて接する鍼灸専門学校の学生や，卒業後間もない鍼灸師，針灸に興味をもつ医師の方々などである。できるだけわかりやすくするために現代口語を用い，イラストや写真を多く用いた。実用的でただちに臨床に役立つように心がけたつもりである。
　誤りもあり，ご批判もあると思われるが，この本を読まれて「経筋学」に少しでも興味をもち，さらにこれを深めてみようと向学心を燃やしてくれる同好の士の方々の刺激になれば，これ以上のよろこびはないと思っている。


<strong>●内容説明</strong>

　本書は，経筋学の「基礎」と「臨床」について述べた。
　「経筋学の基礎」については，「基礎篇」として，①経筋の概略，②経筋学はなぜ必要か，③経筋と経脈の相違点，④経筋の基礎的知識の４つに分けた。
　また「経筋学の臨床応用」については，「臨床篇」として，①診断法，②治療方法，③常見される経筋の異常による疾患について説明した。

<strong>［基礎篇］</strong>
１）経筋の概略
　経筋とは，どんなものかを簡単に述べた。

２）経筋学はなぜ必要か
経脈上の経穴だけでは治せない領域がある。そのため数多くの経外奇穴が臨床に用いられているが，それらの多くは経験的に病むことの多い部位が集約された「経筋病巣」である。また，経筋療法の１つとして特異な効果をもつものに「火針」がある。経筋学の必要性を説明する。

３）経筋と経脈の相違点
　十二経筋と十二経脈との相違点について説明する。

４）経筋の基礎的知識
①経筋系統（経筋システム）とは
　経筋は，筋肉が互いにつながった存在である。また，筋肉を取り巻く筋膜・腱・関節組織との関連性をもった「経筋系統」は，全身に分布している。経絡における経筋システムの位置を説明する。
②経筋システムの生理作用
　経筋システムは，どのような働きをしているのかを説明する。
③経筋に影響を及ぼすもの
　経筋システムは，さまざまな条件に影響され機能している。経脈・経別・皮部・臓腑・骨との関係を説明する。
④経筋病症の病因と病理のメカニズム
　経筋病巣は，どのようにして発生するのかを説明する。
⑤経筋病の症状
　経筋病の主な症状は「痛み」である。そのほかに筋肉や関節が障害される運動障害・関節痛や筋肉痛・全身倦怠感などがある。また，興味深いことに経筋病巣の異常が精神症状となって現れることがある。線維筋痛症はその代表例である。
⑥『霊枢』経筋篇による十二経筋の走行のイラスト化とそれらの病状
　『霊枢』経筋篇の十二経筋の走行を，一見して理解できるようにイラスト化して説明し，それらの病状も解説した。
⑦「十二経筋の走行」についての考察とその臨床応用
　十二経筋の走行上で，臨床に役立つと思われる部位について説明した。その際に現代人の認識に合致するよう必要な筋肉やイラストを挿入し，理解しやすいように試みた。
　また，『霊枢』経筋篇をけっしてうのみにすることなく，「十二経筋は実際に機能しているのか」も臨床的に追試し，考察を加えた。

<strong>［臨床篇］</strong>
１）診断法
　患者の訴えを聞き，触診・指圧することによって経筋病巣を触知することができる。
　『霊枢』経筋篇では，「以痛為輸」（痛いところが治療点である）といっているが，治療点は必ずしも痛いところだけではない。
　また，阿是穴と関連する「筋肉の起始部と終止部」に牽引による負荷がかかり経筋病巣が生じやすくなるので，これを「尽筋点」と呼んでいる。また，筋肉自体にも経筋病巣ができやすく，圧痛硬結となって現れることが多い。経筋病巣を作りやすい「筋肉の起始部と終止部」を理解するためには，解剖学の知識が必要である。

２）治療方法
　『霊枢』経筋篇では，十二経筋についてすべて「燔針（火針）せよ」と指示している。しかし実際の臨床の場では，推拿・皮内針・刺針・灸頭針・刺絡・火針などが用いられる。火針は痺症に対するラストチョイスと考えているが，火針は「陽気」を動かすのですばらしい速効効果を発揮する。

３）常見される経筋の異常による疾患
　関節や筋肉疾患のみならず，精神神経疾患・線維筋痛症・全身倦怠感（慢性疲労症候群）・冷え症・脳血管障害による片麻痺・筋肉の異常による原因不明の疾患など，応用範囲は広い。それぞれの治療法を具体的に説明する。
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