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通巻120号(Vol.31 No.1)◇読みどころ


 

【読みどころ・その1】p62~66

読みどころ 中医学に関する疑問に答える
新コーナーがスタート!

 [中医Q&A] 温病学はどのような背景から生まれたの?(回答者:加島雅之)

 感染症としては,2002~03年に猛威をふるったSARSや,昨年世界中で大流行したH1N1インフルエンザが記憶に新しい。今後,病原性の高い鳥インフルエンザのヒトからヒトへの感染拡大が憂慮されている。
 これまで,未知の感染症が流行すると,その疾患が傷寒か温病かで議論が沸騰してきた。
 温病学は明から清代にかけて形成された,中医学の歴史のなかでは比較的新しい学問体系である。傷寒に対する方法では外感病のすべてに対処できないと考える人たちによって形成された。
 今回,張仲景の『傷寒論』から始まり,その後の傷寒研究の過程をひもとくことによって,温病学が形成されるに至った背景を,熊本赤十字病院の加島雅之氏が解説する。




 

【読みどころ・その2】 p68~71

読みどころ 中西医結合の第一人者が振り返る
「腎」研究の成果。

 中西医結合の「腎」研究(沈自尹)

 中国に西洋医学がもたらされてから,中医学は西洋医学と対峙する形で,独自の特色を発揮しながら発展してきた。一方,中西医結合医学は中医学と西洋医学の長所と短所を互いに補い合う形をめざし,現在もなお模索が続く。
 中西医結合の試みが始まりすでに50年になるが,特に近10年は現代科学の飛躍的な向上もあり,その研究は興味深い成果を上げ始めている。
 今回,中西医結合の第一人者である復旦大学の沈自尹氏が,中西医結合の「腎」研究の成果を振り返る。本稿では,①腎陽虚の本質,②腎虚と老化,③腎蔵精の3つのテーマを取り上げ,中医学の整体観念に,遺伝学・生物系統学・幹細胞研究といった最新のバイオテクノロジーを取り入れた成果を紹介する。




 

【読みどころ・その3】p84~86

読みどころ 伝統医学の国際ルールづくりが加速。
日本に備えはあるか!?

 漢方・鍼灸を活用した日本型医療の創生に向けて(編集部)

 伝統医学のグローバル化に対して,日本はどう対応すべきなのか。昨年12月,厚生労働科学特別研究班会議(班長:黒岩祐治氏)が立ち上げられ,問題点を整理したうえで,その対応が「提言」としてまとめられた。
 とりわけ,国際化を考えるうえで,①世界標準化機構(ISO)を舞台とした中医学を国際標準とする動き,②国際疾病分類(ICD)の改訂版における伝統医学に関わる標準用語・診療コードの収載作業,③生物多様性条約締約国会議(COP)で議題となる資源国に対する利益配分,といった点に注目が集まる。




 

【読みどころ・その4】p114~131

読みどころ 「日本的中医針灸」確立へ,
教科書から臨床へのステップアップ。

 [針灸特集] 機能性胃腸障害の針灸治療

 教科書から臨床へのステップアップをテーマとした針灸特集,今回は機能性胃腸障害を取り上げる。
 近年,器質的病変を伴わない機能性の胃腸障害に対して,漢方あるいは針灸の治療効果に注目が集まっている。心窩部痛や胃もたれなど,上腹部症状を示し,胃酸分泌抑制剤や胃粘膜血流保護剤を服用しても,症状が軽快しないため東洋医学の治療を求める患者が少なくない。最近では随証治療にもとづく治療法のエビデンスも徐々に集積されつつある。
 本特集では,Functional dyspepsia(FD)と診断された症例だけでなく,機能的な消化器症状を訴える症例も含め紹介する。





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