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通巻159号(Vol.40-No.4)◇読みどころ


 
【読みどころ・その1】p2~10
読みどころ漢方薬をよりうまく効かせるために。
【巻頭インタビュー】漢方薬の効きを良くする食と睡眠(三宅和久)

1970年代以降,日本に現代中医学が導入されてから40~50年になろうとしている。現在の日本の臨床で中医学はどう活かされているのか。日本全国で中医学を実践する医師を『中医臨床』編集長が訪問して,「中医学との出合い」「中医学の魅力」「臨床応用の実際」などについて話をうかがい,日本の中医学の実態に迫る企画。第18回は,福岡で漢方に軸足を置いた診療を行っている三宅和久先生にお話をうかがう。三宅先生は,国際医療ボランティア組織のAMDAで活動した経験があり,それだけでなく南京へ遊学し,さらにマンガも描くというユニークな経歴をもつ。そんな三宅先生は,漢方薬の効きを良くするには食事と睡眠が大事だと強調する。



  【読みどころ・その2】p60~66
読みどころエキス剤の中学的運用。
【医療用漢方エキス剤】皮膚病(祛風篇)(渡邊善一郎)

皮膚疾患を治療する際には,目に見える皮表だけでなく,病変が生じた頃の背景である外因(自然環境),内因(体質素因・精神状況)および不内外因(生活環境)を考慮する必要がある。つまり,四季・昼夜の変化,住居の状態,職業の内容と姿勢,食事の時間と内容,睡眠状況,心労の有無や成人女性では月経とのかかわりなどに注意しなければならない。臨床では皮膚疾患に対してはさまざまな方剤が使われるが,ここでは,祛風篇と題して,祛風解表薬である荊芥と防風を配合した消風散・治頭瘡一方・十味敗毒湯の3方剤を中心に解説する。



  【読みどころ・その3】p78~81
読みどころ中医学理論の発展過程を垣間みる。
【杏林春秋】脾陰の系譜~脾陰虚を学ぶために~(奥野繁生)

脾陰虚について学ぼうとして,テキストによって異なる記述があるのを目にして途方にくれる著者。そこで,脾陰・脾陰虚という言葉がいつ頃から使われ始め,それがどのような経緯を辿って現在のような状況になったのかを探ったのが本稿である。脾陰・脾陰虚という言葉は,李東垣の「脾胃論」と朱丹渓の「陽有余・陰不足論」を背景にした明代の王綸(『明医雑著』)が初出で,それを周慎斎(『慎斎遺書』)が拡大したという。ところが葉天士(『臨証指南医案』)によって脾陽・胃陰説へと転換。その後,唐容川(『血証論』)によって脾陰が復権……と,複雑な経緯を辿る。そして脾陰虚という証の復権に大きな貢献を果たしたのが神戸中医研の伊藤良氏であるという。



  【読みどころ・その4】p128~132
読みどころ地域流派を探る。
【旰江医学】江西で誕生した新たな灸法――熱敏灸(陳日新)

中国では「北看天津針,南看江西灸」という言葉がある。針といえば天津,灸といえば江西という意味である。この言葉どおり,江西省においては灸の研究が盛んである。なかでも近年注目されているのが,陳日新教授が開発した「熱敏灸」である。熱に対する反応点(熱敏穴)に施灸するという,この新しい灸法については,すでにわが国でも翻訳書が出ているので,具体的なやり方は学ぶことができる。そこで今回は,熱敏灸の現状や展望を中心に,開発者の陳日新教授のもとを訪れて話をうかがった。



中医臨床 通巻159号(Vol.40-No.4)特集/脾胃の調理を再考する

『中医臨床』通巻159号(Vol.40-No.4)より


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