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台湾でのSARS治療、中医学の現状

 中国大陸へ台湾からの学生が増加しているが、一方でに台湾本土においても中医学への関心が高まっている。現在、台湾人学生が大陸で取得した各種資格や学歴は、台湾本土では認められていない。しかし医学部を卒業していない人々が、独学で中医学を勉強しても中医師の資格をとる道が残されており、大陸で中医大学を卒業した学生は、この道を選ぶ場合が多い。やはり民族の医学として、中医学を盛り上げようとする動きがあることは確かだが、問題のSARSに関しては、なかなか苦戦しているようで、現場の第一線にあまり出て来ていないようだ。

 西洋医師と中医師の別々の資格がある制度は大陸と似ているが、台湾ではその役割分担がはっきりとしている。台湾中医師公会理事長、林昭庚博士によると、中医師が医療の現場において西洋医学の検査機器を使えない、また西洋医学の薬を処方できないという法的制約があることから、その活動範囲が大幅に制限されていることを挙げている。それでも台湾の中医界ではSARSの治療に関してさまざまな理論的検討が行われている。

 前述の台湾中医師公会理事長林昭庚博士はSARS患者の症状から、とくに足太陽病(表証)と手足太陰病(肺および脾の証)など経絡臓腑への影響を考えている。上記の2つの経が寒湿に侵され、それが湿温に変化し、結果的に湿熱毒邪雍肺証になると弁証している。そこで治療法としては、透邪外達することによって病気の進展を止めるという方法をとり、益気涼血護陰の方剤が有効であると提唱している。
 
 一方、日ごろから大陸との往来が著しい台湾では、大陸からの情報も早い。大陸で8種の中成薬がSARSに効果があるという報道があると、すぐに買い求める市民が出現したり、金銀花、板蘭根の価格が上昇するなど、大陸と同じような現象が見られるという。

(2003年6月22日の新華網より要約、山之内 淳)

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