
松橋 和彦 著
B5判 並製 512頁 2色刷
【予約受付中】7月4日発売予定
定価:本体6,400円+税
漢方方剤の本質を捉えるカギ,それが「対薬」である。
「対薬」という視点が漢方方剤の理解に革新をもたらす。
■本書の内容■
「対薬」とは,臨床的合理性をもつ2味の生薬による配合単位である。本書は,生薬構成の基本単位として対薬を捉える「対薬理論」にもとづき,漢方方剤の背後にある理論を理解し,さらに臨床応用への道筋を示すことを主眼に執筆された。
方剤学には,漢方の基礎理論・病因病機論・治療理論が含まれており,本書を通じてそれらの理論を同時に学び,最短の時間で漢方の基本を習得できるよう構成されている。
また本書では,生薬構成の新たな配合形式として,「対薬対」「複合対薬対」「四合薬」「三連薬」「三合薬」「三連薬対」「五連薬」などを定義し,これまでにない方剤理解の枠組みを提示している。
各論では,49の章題に対応する方剤について詳述。特に筆者オリジナルの対薬構成図によって,方剤が生薬の基本的配合単位の組み合わせから構成されていることを,直感的に理解できるようになっている。さらに巻末の「演習症例集」では,35の実症例を通して,証の決定と方剤選定に至る思考過程を学ぶことができる。
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【著者略歴】
松橋 和彦(まつはし・かずひこ)
栃木県生まれ,群馬県育ち。
高校生の頃から山間部での医療を志す。大学時代は国土地理院発行の25000分の1地図を片手に,将来はたらく村を方々探して歩く。
群馬大学医学部卒業後は地域医療研修のほか,中国に4年間留学。語学研修の後,中国中医研究院中医師に師事して中医基礎理論と方剤学を学ぶ。陝西省中医薬研究院および陝西中医学院にて臨床研修を行う。
1998年より念願の長野県北相木村診療所赴任。あわせて派遣元のJA長野厚生連佐久総合病院にて漢方内科外来を担当し,現在に至る。
日本東洋医学会漢方専門医。