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2007年07月 アーカイブ

2007年07月25日

上海研修旅行の内容について

いよいよ今年の上海研修の内容がほぼ固まり,募集要項と申し込み用紙も用意できました。
今年は上海中医薬大学の曙光病院と上海市中西医結合病院で研修を行ないます。

 上海中医薬大学附属曙光病院での,2つの主要なテーマは脾胃病・腎病です。
 脾胃病科は,国家中医薬管理局の脾胃病重点専科であると同時に,上海市の中医の脾胃病協力センターの中心的施設となっており,慢性萎縮性胃炎・胃癌・消化性潰瘍・機能性消化不良・クローン病・潰瘍性大腸炎や,術後消化器疾患などの治療において成果を上げています。
 腎病科は中国で最も早く設立された腎臓専門科のうちの一箇所であり,国家中医薬管理局の中医腎病重点専科です。中医理論にもとづいて,扶正活血泄濁法による慢性腎不全治療,固本通絡法によるIgA腎症治療,益気摂精活血去風治療による蛋白尿治療,少量のステロイド剤に中薬治療を組み合わせた難治性ネフローゼ症候群治療など,多くの疾患に高い効果を得ています。
 以上の2つ以外に,お一人注目しておきたい先生がいらっしゃいます。純粋中医の実践者として現在,四川から上海へ招聘されている姜興俊先生の診療を見せていただき,先生の内科雑病・疑難病治療法を学ぶ予定です。
 そのほか,呼吸器病・婦人病・皮膚病・風湿病・糖尿病などについても,参加者の希望の科を選んで専門病棟を見学する予定です。

 一方,上海市中西医結合医院では,全国中医脈管病診療センターを訪れます。こちらは,中医治療を活かして血管病(閉塞性動脈硬化症・血管炎・糖尿病性壊疽など)の治療において著しい成果を挙げ,世界的にも注目を集める臨床拠点です。

 さらに病院研修のほかに,上海中医薬大学金匱要略研究室の張再良先生を食事にお招きし,交流する機会を作りました。日本語が堪能な張先生から,臨床の上でも不可欠な古典に関するお話をうかがったり,直接先生に日頃の疑問を投げかけたりできるチャンスです。

 研修の最後には,2005年に開館した上海中医薬大学附属中医薬博物館を訪れ,見学します。

「百聞は一見にしかず」,ぜひこの機会に,中医の臨床力を磨く上海の旅へ,皆さまのご参加をお待ちしています。



日程: 2007年11月21日(水)〜11月25日(日)(4泊5日)
旅行代金(お一人様):
    成田空港出発コース198,000円(1人部屋希望の場合248,000円)
    関西空港出発コース209,000円(1人部屋希望の場合259,000円)
申込締切日:2007年9月10日(月) *定員に達した時点で受付を終了いたします。
募集人員:最大16名(旅行催行最少人員10名)
募集対象:おもに医師・薬剤師
宿泊先:上海古象大酒店(ハワードジョンソンポラザホテル)
★★★★★

詳細に関するお問い合わせのメールは,kenshu@chuui.co.jpへお願いします。

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