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中医学をマスターする5つのステップ

【編集者から】 『宋以前傷寒論考』

 2007年6月,『宋以前傷寒論考』を上梓するにいたりました。著者はみな経験豊かな漢方医であり,江戸時代の考証学派の成果の集大成ともいえる森立之の著作『傷寒論攷注』を読む研究会で,ともに活動してきた中医学古典の研究者です。その古典研究にかける情熱は,真に敬服に値します。本書にまとめられた研究成果は,他に類を見ない画期的な内容であり,これまで常識とされてきた『傷寒論』の解釈を根底から覆す数々の新見解が示されており,多くの読者に衝撃を与え,反響を呼んでいます。
 著者らは,数多の文献を仔細に研究し,『傷寒論』の歴史的変遷の姿を浮き彫りにしました。そして,中国でも日本でも六経病ばかりを論じる現代の傷寒論研究のあり方に,異を唱えています。宋代以前のさまざまな医学文献を詳細に見ていくと,歴史の中で埋没していた医学理論の存在に気づかされます。例えば,古代には傷寒に対して,『素問』『諸病源候論』などに記載されるように陽病には発汗法,陰病には吐・下法という,現在とは異なる治法が主流となっていましたが,時代とともに過激な治療法を忌避するようになり,代わって補法や和法が生まれ,治療方針が変化を遂げてきました。宋代に世に出た『宋板傷寒論』は,時代の要請に合わせて林億らが意図的に再編纂・改変を行なって作られたことが,著者らの研究を通じて明らかになってきました。
 既成の概念にとらわれずに,真摯に古典と向き合うと,数千年の歴史をもつ中国医学の奥深さ,面白さを再認識させられます。本書は中国伝統医学研究において,これまでにない新たな視点を与えてくれており,今後の傷寒論研究の発展,さらには中医学の臨床効果のさらなる向上に大きく寄与するであろうと思われます。
 新しい時代の傷寒論研究のスタイルを提起する,注目すべき本です。ぜひ広くお読みいただきたい一冊です。

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