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2006年09月 アーカイブ

2006年09月10日

四川省十大名中医の投票

十大名中医よりいっそう“中医の故郷”“中薬の倉庫”という四川省の優位性を発揮するため,四川省で60名の候補の中から「十大名中医」を選出する投票が行われました。これは名中医の風格を尊重し,中医薬の人材育成の全面的推進,中医薬事業の健全な発展,中医薬に強い省を作ることを目的として四川省政府が全省をあげて行ったものです。
公衆投票は8月19日午後16:00時〜8月28日午後16:00時までの間に行われました。

四川省十大名中医選出のページをクリックしてご覧いただくと,候補者の写真つきリストと投票結果のトップ10名のお名前を見ることができます。

四川省に数々の優れた中医の先生方がいらっしゃることが一目瞭然です。
公開投票で十大名中医を選出するということは,とても興味深いですね。
やはり,郭子光先生はトップ10入りしていらっしゃいました。

2006年09月11日

成都中医薬大学附属医院について

四川省中医院今回の旅行では,成都中医薬大学附属医院(四川省中医院)で臨床研修を行う予定です。
本院は“三級の甲クラス”の総合中医病院の1つで,全国のモデル中医病院であり,中国南西地区においてきわめて高い評価を得ている中医医療・教育・科学研究センターです。
本院には多くの名医が集まっており,その技術力は圧倒的で層も厚いということです。
ここでは,最高レベルの専門家190名,中級の専門技術者374名,専門家30名らが,臨床・科学研究などの方面で顕著な成績をあげており,政府の特別手当を得ています。
また,本院には臨床室が31部屋、医療技術室が9部屋,病床数は642床あり,全国中医救急医療センターと全国中医眼病医療センターもあります。
外来診察科には,腎臓病・眼底病・糖尿病・痛風・性機能障害・針・痔瘻などそれぞれの中医、中西医結合専門科の診察室42部屋があり,常に100余名の専門家が診察にあたっています。

成都中医薬大学附属医院(四川省中医院)のHPはこちらをクリックしてご覧ください。

今回の研修予定となっているのは,郭子光先生の外来診療と,鐘以澤先生・陳紹宏先生・葉伝恵先生または李明権先生の病棟診療です。
なによりも各先生方にご指導いただく研修の内容を充実したものにできるように,今後も準備を進めてまいります。

2006年09月18日

成都中医薬大学老中医問診部 老中医紹介ページ

成都中医薬大学老中医問診部
のページに郭子光先生と周訓倫先生の紹介が載っていました。
周訓倫先生のお顔写真は,以前ネット上に見つけることができず募集案内に載せていませんでしたが,こちらではじめて拝見できました。
周先生は方剤学がご専門で,今回の研修では「中医臨床の治療効果に影響する要因」に関する講義をお願いしていますが,日頃のこのような老中医外来などでのさまざまな疾患治療のご経験にもとづいたお話をうかがえるのではないかと思います。周訓倫

2006年09月19日

中医薬情報サイト

四川省の中医薬関連の情報があつまっているサイト(中文)をご紹介します。
四川中医薬在線
四川省の中医薬ニュース,四川省中医薬管理局からのお知らせ,政策法規などがのっています。

先日の四川省十大名中医投票の最終結果がニュースの1つに公表されていました。
その最終結果は,先日ご紹介したHPに出ていた中間結果と違っていて,陳紹宏先生が入っていました。

王成栄 男 四川省中医薬研究院中医医院 主任中医師
王静安 男 成都市中西医結合医院 主任中医師
旦 科 男 若尓盖県藏医院 主任藏医師
吴康衡 男 成都中医薬大学附属医院·四川省中医医院 中西医結合主任医師
張世明 男 四川省骨科医院 主任中医師
李孔定 男 綿陽市中医院 主任中医師
楊介賓 男 成都中医薬大学 教授、主任中医師
陳懐炯 男 天全県中医院 副主任中医師
陳照宏 男 成都中医薬大学附属医院·四川省中医医院主任中医師
廖品正 女 成都中医薬大学 教授、主任中医師


もう1つ,国家中医薬管理局継続教育委員会主管によるサイト(中文)もご紹介します。
中華中医薬在線

お時間があるときに,覗いてみてください。

2006年09月26日

陳潮祖先生について

陳潮祖先生 著書

成都中医薬大学方剤学教授・陳潮祖先生については,『中医臨床』通巻51号(1992年12月号)にインタビュー記事が掲載されています。
陳潮祖先生は日本でも非常にご高名な老中医で,陳先生の本で中医学を勉強してきた方も多いです。
代表的なご著書には,『中医方剤与治法』『中医病機治法学』(ともに四川科学技術出版社刊)などがあります。
後者は,医歯薬出版社から日本語訳本が1991年に出されていましたが,現在たいへん残念なことに絶版になっているそうです。
陳先生はご著書の中で,中医学の真髄である「弁証論治」に深く踏み込み,弁証の鍵は「病機」に,論治の鍵は「治法」にあることを指摘され,病機と治法を密接に結びつけて臨床効果を十分にあげるための考え方をわかりやすく解説しています。

今回の研修参加者のお一人に,陳先生のご著書で中医学を勉強し,非常に勇気付けられてきたとおっしゃる方がいらっしゃいます。
「ご高齢な先生ですので,ぜひお目にかかって,先生の中医学に対する思い,中医診療でのお心がけなどをうかがえるような機会があればうれしい」とのご希望が寄せられました。

先生のご都合をうかがって,実現可能かどうか交渉してみたいと思います。

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