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▼『中医臨床』
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中医学的アプローチを把握して治療の幅をひろげる 【特集】コモンディジーズの中医治療 ―しびれ(感覚障害)―
しびれを生じる疾患はさまざまあり,頸椎や腰椎など脊椎の整形外科的な疾患から生じる場合や,末梢神経に関連するものもある。他にも糖尿病やアルコール性のしびれ,脳血管障害,悪性腫瘍に伴うものなど多岐に及ぶ。一般に原因疾患に応じた治療が行われるが,治療が長期に及んだり,満足いく効果が得られないことも少なくない。しびれは,古くから漢方薬や鍼灸が用いられることが少なくない領域である。現在の日本では漢方薬では牛車腎気丸や疎経活血湯などがよく用いられているが,中医学では風湿や痰飲,瘀血などによる実証のほか,気血虧虚に邪実を伴った虚実挟雑証など,さまざまなしびれに対応する考え方と治療経験がある。本特集では「しびれ(感覚障害)」に対する中医学・漢方・鍼灸の考え方や治療をはじめ,さらに日本の臨床現場での実際の取り組みについて紹介する。
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