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   <title>『中医臨床』プラス</title>
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   <title>通巻127号（Vol.32-No.4）◇リポート</title>
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   <published>2012-01-05T01:47:51Z</published>
   <updated>2012-01-06T02:57:14Z</updated>
   
   <summary>第１回　日本中医学会学術総会...</summary>
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      <![CDATA[<strong>第１回　日本中医学会学術総会</strong>]]>
      <![CDATA[<center><a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127plus.JPG"><img alt="127plus.JPG" src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127plus-thumb.JPG" width="400" height="266" /></a></center>


2011年9月3・4日の２日間にわたって，タワーホール船堀（東京・江戸川区）にて，第1回日本中医学会学術総会が開催された。昨年，設立記念シンポジウムを挙行して立ち上がった本学会が，いよいよ第一歩を踏みだした。大会には，30年にわたり一貫して中医学を実践してこられた平馬直樹会頭のもと，200名余りの参加があった。海外（中国・台湾・韓国）から３題の招待講演，国内の２題の特別講演と会頭講演，4つのシンポジウム，鍼灸のセミナー，一般演題からなり，十分に手応えを感じられる内容だった。


<strong>■会頭講演</strong>


<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-hirama.php" onclick="window.open('http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-hirama.php','popup','width=450,height=542,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-hirama-thumb.jpg" width="100" height="120" alt="平馬直樹氏" align="left" style="border:solid 10px #e2d8c4"/></a>　　日本中医学会の目的は，「中医学を正しく継承し，その発展と普及をはかり，現代の医療に貢献すること」である。学会会長の<strong>平馬直樹氏</strong>は，その中心テーマに沿って「中医学をどのように継承するか」を語った。また，「現代中医学を無批判に受け入れるのではなく，古典医書を中心とした中医学の原点を大切にしながら，現代の医療への応用を模索したい」とも述べ，当学会の基本姿勢を改めて示した。
　　平馬氏は，「現代の中医学は，長い期間をかけて継承され発展してきたものである。その原点は，『黄帝内経』『傷寒論』『神農本草経』など古典医書にある。原点の継承は何より重要であるが，古い医書は伝承の過程で，書き換えや誤記が起こっているため，古典を学習する際には語句にこだわり金科玉条とすべきでなく，古典医書とは身体や病理現象をみる視野と感覚を提示してくれるものと受け止めるべきだ」と述べ，古典に向き合う姿勢を正した。古典医書には，現代の医療に役立つ身体観や疾病観，方薬の応用法が数多く残されている。それらを活用するためには先人の経験が貴重な手引きとなるという。「各家学説をガイドとして，各時代の名医たちの具体的な臨床例を学ぶことが，中医学の継承と応用の基礎となる」と提起した。
　　日本の中医学が今あるのは，中国の名老中医の熱心な指導と交流の賜物だと強調。講演では日中医学交流史を回顧して，今後も中医学を継承，発展させるうえで中国を始め諸外国との学術交流が貴重な経験の場になることが示された。


<strong>■招待講演</strong>


<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-chou.php" onclick="window.open('http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-chou.php','popup','width=450,height=531,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-chou-thumb.jpg" width="100" height="118" alt="趙吉平氏" align="left"  style="border:solid 10px #e2d8c4" /></a>　　北京中医薬大学東直門医院から招かれた<strong>趙吉平氏</strong>は，長期にわたる臨床経験から自ら体得した鍼灸治療の要諦を披露した。特に強調したのが鍼灸における病位の判断であった。近年，鍼灸教育では教科書の影響で臓腑弁証を強調し過ぎる傾向にあったと指摘し，疾病の種類によって弁証方法を適切に選択することが大事であり，臓腑病証では臓腑弁証を主に経絡弁証を組み合わせる，体幹や四肢の筋肉組織の病変である外経病では経絡弁証を主に臓腑弁証を組み合わせる，器官病では臓腑経絡弁証を同時に重視すると述べた。講演では，疼痛・アレルギー疾患・皮膚病の例をあげ，弁証の手順から配穴，手法についてまで事細かく紹介した。また臨床効果を上げるためには刺鍼手技がポイントになることを強調し，刺鍼の深度・方向や操作方法などについても，具体的かつ詳細に示した。


<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-kin.php" onclick="window.open('http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-kin.php','popup','width=450,height=477,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-kin-thumb.jpg" width="100" height="106" alt="金英信氏" align="left"  style="border:solid 10px #e2d8c4" /></a>　　韓国から招かれたソウル慶煕金英信韓医院の<strong>金英信氏</strong>は，日中韓で行われている伝統医学の相違点や韓国の伝統医学事情を紹介したほか，日韓伝統医学の交流史も振り返った。韓国の医療保険制度では，漢方薬の単味エキスは保険適用されるが，複合エキスは適用外，煎じ薬は保険対象外であり，鍼灸は100％保険適用である。また日本と異なり韓国では混合診療が認められているという。日韓の医学交流は朝鮮通信使，さらには中国の医書が朝鮮半島を経由して伝来した時代にまで遡ることができる。近現代では，1961年から裴元植氏を中心に日本東洋医学会への参加・人的交流がはかられ現在も継続していると述べた。


<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-chin.php" onclick="window.open('http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-chin.php','popup','width=450,height=504,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-chin-thumb.jpg" width="100" height="112" alt="陳志芳氏" align="left"  style="border:solid 10px #e2d8c4" /></a>　　台北市中医師公会から招かれた<strong>陳志芳氏</strong>は，台湾における中医薬の現状を，その歴史的経緯を含めて紹介した。1945年に制定された台湾医師法により，中医師はそれまで主流であった西洋医学の医師と同等の資格として認められた。1965年，中国医薬学院に最初の中医学科が創設され正規の大学教育が開始。中医学教育の歴史は長く，非常に厳格に行われているため優秀な人材が多いという。また，これまで医師資格の取得には独学による試験への参加も認められていたが今年廃止され，大学卒業者のみに一本化された。民間における中医への信頼は厚く，多くの中医医院・診療所のほか，中医外来を設ける病院も少なくない。1995年には中医診療の医療保険適用が認められた。


<strong>■特別講演</strong>


<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-hujii.php" onclick="window.open('http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-hujii.php','popup','width=450,height=531,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-hujii-thumb.jpg" width="100" height="118" alt="藤井正道氏" align="left"  style="border:solid 10px #e2d8c4" /></a>　　結（ゆい）針灸院の<strong>藤井正道氏</strong>は，「督脈通陽法」の紹介と実演を行った。督脈通陽法は命門・至陽・大椎など督脈上の経穴に棒灸や灸頭鍼を行う方法で，それまでの治療に接ぎ木するような形での利用が可能であり，非常に使いやすい治療法であるという。関西中医鍼灸研究会の冨田祥史氏の非定型性リウマチの症例では，３カ月の鍼灸治療で効果がなかったものに督脈通陽法を取り入れたところ，５カ月後に膝関節痛がほぼ消失。CRPの値も激減した。藤井氏は，当初の治療は疏肝理気・通絡が主であり，気滞への効果はあったものの気虚に対する効果が不足しており，督脈通陽法によって督脈の経気を利用し補気と同様の作用をもたらし通陽通絡去湿をはかったことで著効が得られたのだと解説した。督脈通陽法はそれ自身の治療効果だけでなく，触媒のようにほかの経穴の治療効果を高める働きもある。また，陰陽調節作用があり，睡眠障害やうつ病などにも効果があるという。


<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-hujiwara.php" onclick="window.open('http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-hujiwara.php','popup','width=450,height=496,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-hujiwara-thumb.jpg" width="100" height="110" alt="藤原道弘氏" align="left"  style="border:solid 10px #e2d8c4" /></a>　　福岡大学薬学部の<strong>藤原道弘氏</strong>は「中薬の脳血管性認知症における予防・治療的役割」と題した講演を行い，認知症およびその周辺症状に対する当帰芍薬散，抑肝散，冠元顆粒の薬理作用を解説し，この3つの中薬の改善作用を次のようにまとめた。当帰芍薬散は，アセチルコリン神経系に関与し，血管拡張作用による微小循環の血流増加，血液粘度の低下，血小板凝集の抑制作用による駆瘀血作用を有する。脳血管性認知症に有効だが，特にアルツハイマー病に対する改善効果が著明である。抑肝散は，釣藤鈎を含み５-HTとグルタミン酸神経系に関与し，細胞死の抑制，運動興奮の抑制・睡眠増強・攻撃性の抑制に作用する。冠元顆粒は，丹参を含みフリーラジカル消去作用やドパミン神経系に関与し，脳神経細胞の抑制，脳血流を改善する。特に抑肝散と冠元顆粒は周辺症状を改善，とりわけ冠元顆粒は予防効果にも優れるという。


<strong>■シンポジウム①</strong>
<strong>『心の疾患と中医学』</strong>（座長：北田志郎）


<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-hijikata.php" onclick="window.open('http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-hijikata.php','popup','width=450,height=495,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-hijikata-thumb.jpg" width="100" height="110" alt="土方康世氏" align="left"  style="border:solid 10px #e2d8c4" /></a>　　東洋堂土方医院の<strong>土方康世氏</strong>は，「難治の自律神経失調症」と題し，うつ症状に対して漢方薬を用いて著効を得た３例を紹介した。夫死亡後２年続く76歳の女性のうつ・倦怠感・不眠に対し，補中益気湯加スッポン末を投与したところ不完全寛解であったため，女神散を併用して完治した。28歳女性の月経前症候群のうつ・ヒステリー・下腹部痛・倦怠感に対し，加味逍遥散合折衝飲加香附子・烏薬で一部寛解。残った冷えに対し肉桂・巴戟天・続断・肉蓯蓉・附子を追加して補腎陽をはかったところ完治した。抗うつ薬で改善しなかった身体化障害の23歳の男性に対し，肝鬱血瘀・木乗土と弁証し，芎帰調血飲加四逆散を投与して２週間で完治した。


<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-nisida.php" onclick="window.open('http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-nisida.php','popup','width=500,height=627,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-nisida-thumb.jpg" width="100" height="125" alt="西田愼二氏" align="left"   style="border:solid 10px #e2d8c4" /></a>　　日本赤十字社和歌山医療センターの<strong>西田愼二氏</strong>は，大阪大学射場区部付属病院漢方医学外来における患者動向の分析結果と心身症患者に対する治療について紹介した。ストレス関連疾患を中医学的に考える場合，肝・胆・心・脾に着目することが重要である。ここで西田氏は，『素問』にある「肝者，罷極之本」に注目，罷極は一般的に疲労のこととされるが，「罷極とは弛緩と緊張を指す」という説が心身症患者に対しては当てはまると述べた。ストレス関連疾患の患者は訴えが非常に多彩であるため弁証で混乱することも多い。そういった場合，全体の雰囲気や腹証，口訣などから方剤を決定する日本漢方的手法の方がかえって簡便なこともあるという。


<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-riku.php" onclick="window.open('http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-riku.php','popup','width=450,height=530,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-riku-thumb.jpg" width="100" height="117" alt="陸佐代子氏" align="left"  style="border:solid 10px #e2d8c4" /></a>　　兵庫県立尼崎病院の<strong>陸佐代子氏</strong>は，慢性統合失調症の患者に対し，漢方薬による治療を行うことで薬物療法の必要性への理解が進み，抗精神病薬の単剤化につながった例を紹介した。精神科医療における薬物療法は多剤併用となることが多いが，副作用が出現しやすく寛解率も高くないことから，単剤処方が主流となりつつある。しかし，慢性疾患や難治性疾患では依然として多剤処方となる傾向が続いているという。紹介された症例では，漢方薬の服用によって精神状態がすみやかに軽快したことを患者本人が自覚したことで内服治療への積極性が増し，結果的に単剤化につながった。陸氏はこの患者本人の自覚が非常に重要であると述べた。


<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-hukuda.php" onclick="window.open('http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-hukuda.php','popup','width=450,height=509,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-hukuda-thumb.jpg" width="100" height="113" alt="福田文彦氏" align="left"  style="border:solid 10px #e2d8c4" /></a>　　明治国際医療大学の<strong>福田文彦氏</strong>は，「うつ病（うつ病症候群）と鍼灸治療―基礎と臨床から―」と題し，うつ病に対する鍼灸治療について，EBM・臨床研究・基礎研究それぞれの面から紹介した。鍼灸治療が適応となるうつ病は軽度・中等度であり，鍼灸単独でも治療は可能であるが，日常生活に支障がある場合には西洋医学的治療との併用が推奨されるという。弁証においては気鬱・肝・心が中心となり，実際の手技では瀉法が中心となり，刺激量についてはほどほどにする必要があると述べた。福田氏らのグループはドパミンやセロトニンと鍼灸刺激の関係を研究しており，現在までに，腎兪への置鍼・百会への施灸など，鍼・灸によってセロトニン放出が増加したいくつかの例を明らかにしている。


<strong>■シンポジウム②</strong>
<strong>『中医学で難病に挑む』</strong>（座長：西森婦美子・戴昭宇）


<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-simizu.php" onclick="window.open('http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-simizu.php','popup','width=450,height=571,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-simizu-thumb.jpg" width="100" height="126" alt="清水雅行氏" align="left"  style="border:solid 10px #e2d8c4" /></a>　　清水内科外科医院の<strong>清水雅行氏</strong>は，「疑難病に対する中医学治療経験」と題し，疑難病の概説と症例を紹介した。疑難病の病機の特徴として，病因が錯綜する・病情の変化が多い・病機が相反する・弁証論治の誤りが加わるなどがあり，このため弁証論治には正確な弁証に留意すること・堅実な理論的基礎を有すること・古今の医師の経験を参考にすることが必要となるという。治法においては，活血化瘀法と去痰法を重視し，頑病には虫薬を選用する，疑難久病には必ず扶正を行い，脾胃の重視，中西医学両者の思考方法を広く受容することが重要であると述べ，症例として重症筋無力症に六味丸合一貫煎加減，関節リウマチに右帰飲加減，慢性腎不全に六味丸合萆薢分清飲加減，大動脈炎症候群に血府逐瘀湯加減を用いて著効を得た例を紹介した。


<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-chou2.php" onclick="window.open('http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-chou2.php','popup','width=450,height=551,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-chou2-thumb.jpg" width="100" height="122" alt="趙吉平氏" align="left"   style="border:solid 10px #e2d8c4" /></a>　　北京中医薬大学東直門医院の<strong>趙吉平氏</strong>は，「中医鍼灸で難病に挑む」と題し，慢性前立腺炎と診断された3年にわたる少腹痛に悩む61歳男性の症例を紹介した。趙氏はこれを，病位は足厥陰肝経，気滞血瘀証と弁証。その根拠として，①疼痛部位が足の厥陰肝経の循行上にあること②夜間痛の発生が厥陰経の時間である２時前後に固定していること③圧痛が蠡溝穴に出ていたこと④病期の長さと疼痛の部位が固定して夜間に激しいといった瘀血の特徴があることなどをあげた。中極・曲骨・仙骨部夾脊穴・次膠・三陰交・太衝・外関→内関への透刺・蠡溝・期門・百会を取穴し，当日の夜には痛みは半減，2週間の継続治療で精神状態は好転し痛みも7割軽減したと報告した。


<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-kajima.php" onclick="window.open('http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-kajima.php','popup','width=450,height=551,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-kajima-thumb.jpg" width="100" height="122" alt="加島雅之氏" align="left"  style="border:solid 10px #e2d8c4" /></a>　　熊本赤十字病院内科の<strong>加島雅之氏</strong>は，「反射性交感神経性ジストロフィー／複合性局所疼痛症候群タイプⅠへの中医治療の試み」と題し，その著効例を紹介した。反射性交感神経性ジストロフィー（RSD）／複合性局所疼痛症候群タイプⅠ（CRPS typeⅠ）は，外傷機転後の持続する難治性の慢性疼痛である。これまで本症に対する治法として，日本漢方では温通・活血，中医学では通経活絡・去風湿などがあげられている。加島氏はCRPSの特徴のひとつである刺激性の亢進に対し，西洋薬では抗痙攣薬を用いるが，これが漢方における熄風の作用と同じ方向性であり，内風ととらえることを提起。特にCRPSは最終的に組織の萎縮を来すことなどから局所で血虚内風・陰虚内風が起こっていると考えられるとし，CRPSにおける新たな病態概念を示した。


<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-tou.php" onclick="window.open('http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-tou.php','popup','width=450,height=527,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-tou-thumb.jpg" width="100" height="117" alt="董延齢氏" align="left"  style="border:solid 10px #e2d8c4" /></a>　　台北市中医師公会顧問の<strong>董延齢氏</strong>は，「特殊な疾病に対する中医治療の実証」として，4症例を紹介した。顔面が火のように暑い状態が５年続いている中年女性に対し，戴陽証と弁証，引火帰原を治則として，連珠飲と黄連解毒湯に牛膝などを加え，1カ月半で症状はほぼ改善。出生以来自力での摂食不能な2歳男児に対し，橘皮竹筎湯と六君子湯に党参・山薬などを加え，1週間後には顕著に改善。レイノー氏病の中年女性に対し，当帰四逆湯と四君子湯に黄耆・党参などを加え，半寛解。さらに十全大補湯と建中湯で，3カ月後にほぼ寛解。ウイルス感染による突然の高熱とひきつけから数カ月にわたって寝たきりとなった中年男性に対し，温病と弁証し，安宮牛黄丸と小柴胡湯に大量の石膏を加え，さらに鍼灸の醒脳開竅法を用いて治療し，2カ月でほぼ完治。


<strong>■シンポジウム③</strong>
<strong>『医学の科学的エビデンスを得るために：非侵襲的光計測の役割』</strong>（座長：酒谷薫）


<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-nagano.php" onclick="window.open('http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-nagano.php','popup','width=450,height=535,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-nagano-thumb.jpg" width="100" height="118" alt="長野正樹氏" align="left"  style="border:solid 10px #e2d8c4" /></a>　　パナソニック電工株式会社の<strong>長野正樹氏</strong>は，光学的計測法を応用して長野氏らが開発したマッサージ効果の評価法を使って，マッサージの有効性を検討した研究を紹介。実験は，筋肉の硬度（弾性率）を定量化するために開発した筋硬度計を使って，マッサージ前後の筋硬度の変化を計測し，さらに時間分解スペクトロスコピーによって筋血流の変化を定量的に計測し，筋硬度変化との関係について検討するものであった。研究はマッサージ器を用いて行われ，結果は，マッサージ前後に筋肉弛緩率と血流増加率の間に有意な正相関が認められたという。このことからマッサージは筋肉の緊張を緩和し，筋血流を増加させる作用があることが示唆されるという。


<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-tujii.php" onclick="window.open('http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-tujii.php','popup','width=450,height=593,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-tujii-thumb.jpg" width="100" height="131" alt="辻井岳雄氏" align="left"  style="border:solid 10px #e2d8c4" /></a>　　日本大学医学部の<strong>辻井岳雄氏</strong>は，近赤外線分光法（NIRS）を薬理評価法に応用した研究を紹介した。NIRSとは，近赤外光を照射し，組織を透過してきた光を分析することにより，組織を流れている血液中のヘモグロビン酸素化状態を外部から非侵襲的に調べる手法である。研究では，NIRSを用いてアレルギー疾患の治療薬である抗ヒスタミン薬の経口投与が中枢抑制活動に及ぼす影響を計測。この研究によって抗ヒスタミン薬の中枢抑制作用が明らかとなり，さらに精神薬理研究におけるNIRSの有用性も示唆されたという。
　
　
<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-nakamura.php" onclick="window.open('http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-nakamura.php','popup','width=450,height=504,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-nakamura-thumb.jpg" width="100" height="112" alt="中村俊氏" align="left"  style="border:solid 10px #e2d8c4" /></a>　　東京農工大学大学院工学研究院の<strong>中村俊氏</strong>は，赤外線計測を用いた情動の評価法の研究について述べ，動物と人を対象とした実験を紹介。ヒヨコを使った実験では，飼育環境を制御して他個体に対する「なつき」群と「すくみ」群を作りだし，他個体と対面させ，両群の頭部温度がどう変化するか赤外線カメラを用いて計測した。結果は，「なつき」群では運動量の増加に伴って温度低下が観察された。この温度低下が，セロトニン作動神経系によって制御されている情動変化に起因するものかは今後の検討が必要であるという。人を対象にした実験では，ビデオを鑑賞している時の快，不快の感情と顔面温度が相関するか，赤外線カメラを用いて調べ，温度変化により快，不快が判別された。また，入れ歯の咬み合わせ不全が脳機能にどのような変化を及ぼすかを検討した実験では，咬み合わせ不全では鼻の温度が低下したという。
　　日本中医学会は，「伝統医学と先端科学の融合」を目的の1つにしている。本シンポジウムの3演題は，いずれも光計測を用いた非侵襲的な計測法に関する研究を紹介するものであった。中医学を科学的に評価する際に，非侵襲的であることは大事な視点であると思われ，研究のいっそうの進展が期待される。


<strong>■シンポジウム④</strong>
<strong>『生薬の資源保存と安全性確保』</strong>（座長：佐橋佳郎）


<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-kyou.php" onclick="window.open('http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-kyou.php','popup','width=450,height=489,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-kyou-thumb.jpg" width="100" height="108" alt="姜東孝氏" align="left"  style="border:solid 10px #e2d8c4" /></a>　　（株）栃本天海堂の<strong>姜東孝氏</strong>は，「漢方生薬の資源保存と安全性確保」として，中国市場の現状，生薬高騰の現状，資源の状況，生薬の品質に対する考え方，資源確保のための日本と中国における取り組み，安全性確保について紹介した。野性資源の枯渇・中国農村部の人口減少および高齢化などから生薬価格が高騰，特に2010年には大幅な値段の上昇があった。これによって今後起こりうる影響として，薬価逆ザヤによる薬価販売の否定・薬価生薬の規格変更などがあり，またこのことは生薬の品質低下にもつながるという。こういった状況を回避するために，同社では国内における生薬自給率の向上や，海外における野性資源の栽培推進などに取り組んでいるという。


<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-kasahara.php" onclick="window.open('http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-kasahara.php','popup','width=500,height=645,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127-kasahara-thumb.jpg" width="100" height="129" alt="笠原良二氏" align="left"  style="border:solid 10px #e2d8c4"/></a>　　（株）ツムラの<strong>笠原良二氏</strong>は，「漢方製剤と原料の資源保存と安全性確保」として，資源保存，生薬の安全確保のための調達ルートの充実や保管施設，安全確保についての取り組み状況について紹介した。同社では，漢方製剤の品質を維持するため，原料生薬の栽培段階から製造・出荷・流通まで一貫したトレーサビリティ体制を確立しているが，生薬の安全性および品質の保証体制をより強固なものにするために，これまでのトレーサビリティ体制の構築や生産を標準化する取り組みに，管理規則や監査規則などを加えた，安全かつ適正に生薬を生産するための基準「株式会社ツムラ 生薬生産の管理に関する基準(ツムラ生薬GACP〈Good Agricultural and Collection Practices〉)」を策定し，明文化した。


<strong>■鍼灸セミナー</strong>
<strong>『中医鍼灸のさまざまな手技』</strong>（講演と実技）（座長：篠原昭二）


<center><a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127gai2.php" onclick="window.open('http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127gai2.php','popup','width=500,height=377,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127gai-thumb.JPG" width="139" height="105" alt="賀偉氏" /></a>　<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127kawahara1.php" onclick="window.open('http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127kawahara1.php','popup','width=500,height=332,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127kawahara-thumb.JPG" width="158" height="105" alt="河原保裕氏" /></a>　<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127sekiguchi1.php" onclick="window.open('http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127sekiguchi1.php','popup','width=500,height=338,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/127sekiguchi-thumb.JPG" width="155" height="105" alt="関口善太氏" /></a></center>

　　（写真　左から順に）
　　<strong>賀偉氏</strong>は，「三通法」のひとつである温通法のなかから，特に火鍼療法について紹介し，その手技を披露した。
　　<strong>河原保裕氏</strong>は，石学敏氏の手技量学にもとづいた捻転・提挿それぞれの補瀉法の手技を解説しながら紹介した。
　　　<strong>関口善太氏</strong>は，李家家伝鍼灸の手技を実際に体験してほしいと会場から希望者をつのり，多くの人がその手技を体験した。

<p align="right">編集部</p>
<p align="right">（各写真は，クリックすると拡大できます）</p>


<p align="right"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui/c127-thumb.jpg" width="100" height="139" alt="中医臨床　通巻127号（Vol.32-No.4）特別連載／眼科疾患"  /></p>
<p align="right"><a href="http://www.chuui.co.jp/chuui/002172.php" >『中医臨床』通巻127号（Vol.32-No.4）より転載</a></p>]]>
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   <title>通巻127号（Vol.32 No.4）◇読みどころ</title>
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   <published>2011-12-22T02:22:13Z</published>
   <updated>2011-12-22T02:50:29Z</updated>
   
   <summary>127号の読みどころ ■ 歴代の名医に学ぼう。 　黄耆の使い方（薛娜ほか） ■ ...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/">
      <![CDATA[127号の読みどころ
<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002182.php/#1" STYLE="text-decoration:none"><strong>■ 歴代の名医に学ぼう。
　黄耆の使い方（薛娜ほか）</strong></a><br />


<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002182.php/#2" STYLE="text-decoration:none"><strong>■ 中医弁証の核心に迫る。
　弁証における病機の重要性（厳石林ほか）</strong></a><br />


<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002182.php/#3" STYLE="text-decoration:none"><strong>■ 教科書から臨床へのステップアップ。
　鍼灸特集　めまいの鍼灸治療</strong></a><br />


<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002182.php/#4" STYLE="text-decoration:none"><strong>■ 私の鍼灸補瀉手技。
　李家の補瀉手技（関口善太））</strong></a><br />

]]>
      <![CDATA[ <hr size="1">
<a id="1"  STYLE="text-decoration:none">　</a>

<strong>【読みどころ・その１】</strong>p60～64
<table cellspacing="20"><tr><td><img alt="読みどころ" src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/yomidokoro_icon_plus.jpg" width="100" height="28" />　</td><td><strong>歴代の名医に学ぼう。</strong></td></tr></table>
<font style="color:blue">　黄耆の使い方（薛娜ほか）</font><br /><br />

近年，慢性腎不全において黄耆にクレアチニン低下作用があるという報告が相次いでいる。医療用漢方製剤に黄耆末を加える方法が取られるケースも多いようだ。
そんな黄耆は，「さまざまな補気薬のなかでも最も優れている」と称賛され，歴代の医家らも常に手元に置き，臨床において遺憾なくその効果を発揮してきた。
本稿では，『傷寒雑病論』の張仲景，補中益気湯を創方した李東垣，補気と逐瘀の方法を結合して応用した王清任，『医学衷中参西録』のなかで黄耆について深く考察した張錫純，現代の名医で慢性腎炎に黄耆と地竜を組み合わせ活用した朱良春，現代の黄耆応用の第一人者で重症筋無力症によく用いた鄧鉄涛らの黄耆の使用経験を紹介する。
<br />
<hr size="1">
<a id="2" STYLE="text-decoration:none">　</a>

<strong>【読みどころ・その２】</strong> p76～79
<table cellspacing="20"><tr><td><img alt="読みどころ" src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/yomidokoro_icon_plus.jpg" width="100" height="28" />　</td><td><strong>中医弁証の核心に迫る。</strong></td></tr></table>
<font style="color:blue">　弁証における病機の重要性（厳石林ほか）</font><br /><br />

「弁証とは，疾病・証候の本質を分析し判別する作業である」と筆者は語る。現在，一般的に用いられている弁証法には，①症状弁証，②証素弁証，③標準証弁証，④証型弁証，⑤方証弁証などがあるが，いずれも症状所見それ自体にのみ着目して証候診断を行っているという。症状所見の病機，つまり症状所見が現れるメカニズムについては分析を行っておらず，選択問題式に答えを選んでいるレベルにとどまっていると喝破する。そして，こうした弁証法では基礎研究や臨床上の典型的な病態に対しては有効であるが，典型的でなかったり隠された症状がある場合，とくに難病・雑病などに対して，正確な弁証を行うことは難しいと強調する。中医弁証の核心はどこにあるのか――。
<br />
<hr size="1">
<a id="3" STYLE="text-decoration:none">　</a>

<strong>【読みどころ・その３】</strong>p130～142
<table cellspacing="20"><tr><td><img alt="読みどころ" src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/yomidokoro_icon_plus.jpg" width="100" height="28" />　</td><td><strong>教科書から臨床へのステップアップ。</strong></td></tr></table>
<font style="color:blue">　鍼灸特集　めまいの鍼灸治療</font><br /><br />

鍼灸治療院を訪れる患者，とくに高齢者において，肩・頸部の凝りとともに随伴症状としてめまいを伴っていることが多い。鍼灸治療はめまいに対して一定の効果があるが，その要因はさまざまであるため，的確な弁証論治が欠かせない。
めまいには本虚標実のものが多くみられ，中医学の教科書では，①肝陽上亢・②痰濁中阻・③気血両虚・④腎精不足などに証型分類される。本虚では気血両虚・肝腎不足・腎精不足がおもなものであり，標実には風（肝風）・痰がおもなものである。 
本特集では，百会をプラスして活用した症例，診察のたびに証タイプの異なるめまいを発症した例，刺鍼と吸玉を活用した治療例を紹介する。
<br />
<hr size="1">
<a id="4" STYLE="text-decoration:none">　</a>


<strong>【読みどころ・その４】</strong>p150～153
<table cellspacing="20"><tr><td><img alt="読みどころ" src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/yomidokoro_icon_plus.jpg" width="100" height="28" />　</td><td><strong>私の鍼灸補瀉手技。</strong></td></tr></table>
<font style="color:blue">　李家の補瀉手技（関口善太） </font><br /><br />

わが国の中医鍼灸の臨床現場で，どのように補瀉法が実践されているのかを探るため，毎号ベテランの臨床家に登場していただき，自らの補瀉手技を披露していただくリレー連載の３回目。
今回は，「李世珍の針」を実践し続ける関口善太氏。李世珍の代表的著書『臨床経穴学』（日本語版）で紹介されたツボの効能を最大に引き出すには，李家の捻転補瀉手技を行う必要がある。特徴は，捻転の回転方向で補瀉を規定している点と，操作時間・置針の有無が異なる点にある。
関口氏は，日本人の感覚に見合った刺激量で手技を行うことは，日本で中医鍼灸を行う鍼灸師の共通テーマであるが，刺激量を減らすためには360度回すという捻転操作の規定をきちんと守って，最低限の力の入れ具合を練習することが必要だという。初心者は軽く刺激しようとすると一様に捻転角度を小さくしがちであるが，規定通り１回転させなければこの手技では補瀉にならないと語る。
<br />
<br />
<div align="right"><a href="http://www.chuui.co.jp/chuui/002172.php" target="_blank"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui/c127-thumb.jpg" width="100" height="141"　hspace="15"  alt="中医臨床　通巻127号" title="中医臨床　通巻127号"） /></a><br><a href="http://www.chuui.co.jp/chuui/002172.php">『中医臨床』通巻127号（Vol.32 No.4）</a><br>より一部内容紹介</Div>

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   <title>森雄材先生を追悼する</title>
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   <published>2011-12-19T02:21:20Z</published>
   <updated>2011-12-19T08:02:35Z</updated>
   
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         <category term="追悼" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
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      <![CDATA[　　森雄材先生，いつも若々しく溌剌とされていた先生がこんなにも早く天国に逝ってしまわれたこと，未だに信じられずまた信じたくもありません。
　　1977年に伊藤良先生と森雄材先生のお二人が中心になって『中医学基礎』を翻訳出版され，同時に神戸中医学研究会を創設されました。
　　爾来20年あまり，伊藤先生の天才的な中医学に対する鋭い洞察力と臨床力，そして森先生の他の追随を許さない抜群の整理力と文章力，お二人のこれらの非凡な才能が陰陽の働きとなって数々の名著を世に送り出されました。まさに絶妙のコンビで，日本に新たに中医学を導入され啓蒙されたことは，日本の漢方界にとって革命的であり衝撃的なことでありました。
　　その間，伊藤先生とご一緒に中国の老中医を何度も招いてシンポジウムを開かれたり，逆にこちらから中国は天津・北京・上海・成都・西安・青島等々に赴き，活発な学術交流をされました。これらの学術交流における論文集の編集においても，森先生の功績は大きなものでした。私たち弟子もご一緒させていただき，国際的な交流も含めて多くを学ばせていただきました。
　　先生は学問的のみならず，人間的にもまことに魅力的な方でした。伊藤先生同様，「来る者拒まず，去る者追わず」の大らかな精神で弟子たちを受け入れ，育んでいただきました。私たち弟子は，自分たちのことを当然両先生に教えを受けた弟子と考えていますが，お二人とも私たちのことをまったく弟子扱いされず，あくまで一医師あるいは一個人として接していただきました。
　　よくメンバーが言うのですが，「神戸中医研は世間一般にある組織とは全然違うな」と。「打算もなく名誉欲もなく会費も取らず，誰もが自由に好きなことが言える世にも不思議な会やな」と。これは両先生のご人徳によること以外の何物でもありません。
　　この間のお二人のやり取りの妙を身近で体感させていただきながら多くのことを学ばせていただけたことは，私たち弟子にとって掛替えのない財産であり誇りです。
　　こうした活発な活動を伊藤先生とともに長い間続けられましたが，たしか1999年頃のある時突然，「ちょっと疲れたかな」というようなことを仰ってあっさり中医研を去って行かれました。先生があまりに多くの書籍をものすごいスピードで書き上げられたためでしょうか，それともご自分がなすべきことは一通りやり終えたと考えられたのでしょうか。


　　ここまでは神戸中医研の伊藤・森時代と言うことができるかも知れません。内容的には，中医学の基礎分野の日本への紹介と啓蒙の時代といえるでしょう。これは森雄材先生なくしてはあり得ない時代で，本当に私たちはいくら先生に感謝してもしきれないと思っています。
　　森先生が抜けられた後はぽっかりと大きな穴があいたようで，しばらくは寂しさと虚しさが漂い，現実を受け入れるのに時間がかかりましたが，そのうち，伊藤先生がお一人で中医研を引っ張ってくださる形になりました。以後，今日までは，伊藤・森時代を土台にした伊藤時代といえるでしょう。
　　これ以後は森先生はご存じないので，ご報告かたがた簡単にご紹介させていただきます。
　　先生が会を去られてから今日にいたる十年あまりは，伊藤先生のご指導の下，張景岳・張錫純・陳士鐸・鄭欽安をはじめとする火神派等々，陰陽五行あるいは易の理解なくして活用できない分野に研究の対象が広がり深化してきました。まさに中医学の真髄に迫りつつあります。同時に，新たに何人かの有力な若手メンバーが加わり，神戸中医研も再び活況を呈してきました。
　　先生に鍛えられたメンバーの中には，ポスト森雄材ともいうべき人材も育っております。また，伊藤先生から教えていただくことをヒントに，中医学の世界的・歴史的な潮流を把握したうえで，温故創新する芽も出始めています。先生が伊藤先生とともに播かれた種は，確実に実りつつあるのです。
　　森雄材先生，私たち神戸中医研のメンバーは先生のことを生涯忘れることはできません。本当に本当に，ありがとうございました。本当に，ご苦労様でした。どうか，天国でまずはゆっくりとお休みください。そして，私たち神戸中医研のことを見守って下さい。

<p align="right">2011年12月17日<br />
神戸中医学研究会</p>
　
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   <title>「漢方エキス製剤の中医学的運用」投稿募集！</title>
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   <published>2011-10-03T02:11:22Z</published>
   <updated>2011-10-03T03:43:42Z</updated>
   
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         <category term="お知らせ" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/">
      
      <![CDATA[　もともと，漢方エキス製剤は日本漢方の方法論を前提として作られたものですが，「中医学の方法論にもとづいて運用することでその応用範囲はさらに広がる」と考え，『中医臨床』ではこれまで何度か「漢方エキス製剤の中医学的運用」をテーマとした企画を取り上げてきました。
　そこに寄せられた報告から，エキス剤運用における弁証論治の有用性は明確なものとなってまいりましたが，その後，治療経験の集積はそれほど進んでいない印象を受けています。
　そこで126号より，中医学的に病態把握を行ったうえでエキス剤を運用して奏効した臨床事例を集積するための「報告欄」を設けました。
<br>
<strong>◇投稿にあたって◇</strong>
<font style="color:blue">１．内容</font>：
　　　中医学的病態把握（弁証）を行ったうえで，エキス製剤を用いて
　　奏効した経験をご報告ください。
<font style="color:blue">２．文字数</font>：1,500字程度
<font style="color:blue">３．項目</font>：
　　　症例（性別・年齢・職業など）・主訴・現病歴・所見（西洋医学的・
　　中医学的）・弁証（治法）・使用したエキス製剤・経過・考察。
<font style="color:blue">４．図表・文献</font>：
　　短報につき基本的に図表は不可。
　　文献が必要な場合も3点以内でお願い致します。
<br>
　　※そのほかについては，<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui/001993.php">【投稿規定】</a>に準じます。
　　　　ご投稿の前に必ずご一読ください。
<br>
<strong>◇投稿方法（Ｅ－ｍａｉｌ）◇</strong>
 　　件名を「「漢方エキス製剤の中医学的運用」投稿」として
　　<font style="color:blue">ｇｅｎｋｏｕ＠ｃｈｕｕｉ．ｃｏ．ｊｐ</font> までお送りください。
<br>
　先生方の積極的なご投稿をお待ち致しております。
]]>
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   <title>通巻126号（Vol.32 No.3）◇読みどころ</title>
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   <id>tag:www.chuui.co.jp,2011:/chuui_plus//4.2147</id>
   
   <published>2011-10-03T01:22:28Z</published>
   <updated>2011-10-03T01:35:43Z</updated>
   
   <summary>126号の読みどころ ■中医学で難病に挑む。　 　化痰排膿法を主治としたCOPD...</summary>
   <author>
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   </author>
         <category term="読みどころ" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/">
      <![CDATA[126号の読みどころ
<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002147.php/#1" STYLE="text-decoration:none"><strong>■中医学で難病に挑む。　
　化痰排膿法を主治としたCOPDの症例（木田正博）</strong></a><br />


<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002147.php/#2" STYLE="text-decoration:none"><strong>■『傷寒論』にまつわる疑問。　　
　『宋板傷寒論』の特徴って何だろう（別府正志）</strong></a><br />


<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002147.php/#3" STYLE="text-decoration:none"><strong>■「日本的中医針灸」確立へ，教科書から臨床へのステップアップ。
　鍼灸特集　不眠の鍼灸治療</strong></a><br />


<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002147.php/#4" STYLE="text-decoration:none"><strong>■私の鍼灸補瀉手技
　隣接補瀉論（金子朝彦）</strong></a><br />
]]>
      <![CDATA[  <hr size="1">
<a id="1"  STYLE="text-decoration:none">　</a>

<strong>【読みどころ・その１】</strong>p42～44
<table cellspacing="20"><tr><td><img alt="読みどころ" src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/yomidokoro_icon_plus.jpg" width="100" height="28" />　</td><td><strong>中医学で難病に挑む。</strong></td></tr></table>
<font style="color:blue">　化痰排膿法を主治としたCOPDの症例（木田正博）</font><br /><br />

COPD（慢性閉塞性肺疾患）は，喫煙などの有害物質の吸入に起因する炎症によって気道系や肺実質系に病変が形成され，それらが複合的に作用することで閉塞性換気障害を呈する疾患として知られる。わが国では数百万人の患者がいるといわれ，患者数の多さからも注目されている疾患である。
この報告は，酸素吸入が常時必要であった肺気腫患者に対し，化痰排膿法を主とした治療を行った結果，すみやかな改善がみられ，その後５年間にわたって健常人と変わらない生活を送ることができた症例である。
治療は先瀉後補で，まず化痰排膿を主とした治療を行い，邪実がほぼ取れた後，益気養陰・補腎納気を中心とした補法の治療に切り変えている。ただし，補法時にも化痰排膿・化瘀を補助的に加えている。COPDでは化膿が完全に消えることがないからだという。
<br />
<hr size="1">
<a id="2" STYLE="text-decoration:none">　</a>

<strong>【読みどころ・その２】</strong> p88～91
<table cellspacing="20"><tr><td><img alt="読みどころ" src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/yomidokoro_icon_plus.jpg" width="100" height="28" />　</td><td><strong>『傷寒論』にまつわる疑問。</strong></td></tr></table>
<font style="color:blue">　『宋板傷寒論』の特徴って何だろう（別府正志）</font><br /><br />

『傷寒論』は「宋板」こそ最善本であるとされている。しかし「宋板」が出た頃，当時の医師らが仰天するような内容のヘンテコ本だったとしたらどうでしょう。
『傷寒論』にまつわる疑問を解き明かす連載の第４回目は，こんな刺激的なコメントで始まる。
筆者は，「宋板」とは，隋唐代を生き延びてきた古代中国医学を，校正医書局のエリート医師たちがかき集め，彼らが信じる「良き姿」に大幅に書き直した書であるが，特に手を入れたのが六経篇であると指摘する。
一例として，筆者は六経篇の条文数の偏りを指摘する。
とりわけ太陽病篇のボリュームの大きさが目を引くが，各篇の始めにある一字低格下条文を除くと，太陽病篇178条，陽明病篇84条，少陽病篇10条，太陰病篇8条，少陰病篇45条，厥陰病篇56条である。
本稿では，なぜこのような不自然な編集が行われたのかを解明する。
<br />
<hr size="1">
<a id="3" STYLE="text-decoration:none">　</a>

<strong>【読みどころ・その３】</strong>p118～131
<table cellspacing="20"><tr><td><img alt="読みどころ" src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/yomidokoro_icon_plus.jpg" width="100" height="28" />　</td><td><strong>「日本的中医針灸」確立へ，教科書から臨床へのステップアップ。</strong></td></tr></table>
<font style="color:blue">　鍼灸特集　不眠の鍼灸治療</font><br /><br />

睡眠障害を抱える現代人は増えており，日本人の５人に1人は寝つきが悪い・途中で目が覚めるといった何らかの不眠症状に悩まされているという。
その原因は，①身体的要因・②生理的要因・③薬理的要因・④心理的要因・⑤精神疾患の５つにまとめられることが多い。治療においては，睡眠衛生指導が第一選択であり，薬物療法はあくまでも補助的に，必要最小限に併用されるべきだとされる。
中医学では，不眠には虚実それぞれのタイプがあり，虚証には心腎不交・心脾両虚・心肝血虚によるもの，実証には胃腑不和・肝鬱化火によるものがある。治療は，虚証には扶正を主にし，実証では清熱瀉下・清熱化痰によって邪気を取り除くことになる。
本特集では，交通事故による頸椎捻挫に伴う不眠の症例，主訴である子宮筋腫を治療する過程で持病の不眠が改善した例，術後疼痛を主訴とした患者の不眠の治療例を紹介する。
<br />
<hr size="1">
<a id="4" STYLE="text-decoration:none">　</a>


<strong>【読みどころ・その４】</strong>p132～135
<table cellspacing="20"><tr><td><img alt="読みどころ" src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/yomidokoro_icon_plus.jpg" width="100" height="28" />　</td><td><strong>私の鍼灸補瀉手技</strong></td></tr></table>
<font style="color:blue">　隣接補瀉論（金子朝彦） </font><br /><br />

弁証論治はシステマチックにできた診断治療システムであるが，弁証の結果を治療に結びつけるうえで，不可欠かつ重要な補瀉の技法はきわめて曖昧である。
わが国の中医鍼灸の臨床現場では，いったいどのように補瀉法が実践されているのだろう。それを探るため，毎号ベテランの臨床家に登場していただき，自らの補瀉手技を披露していただくリレー連載の第２回。
今回ご登場いただくのは，使用する鍼をすべて「寸３・０番」に統一し，わずかなタッチの差を手に入れて，独自の補瀉法を確立し実践する金子朝彦氏。金子氏の認識する独特の経絡論と，それに応じた補瀉論について紹介する。
金子氏は，経絡を体表から浅い順に，①浅部絡脈・②経脈・③深部絡脈の三層構造として認識しており，技法とともに，どの層の経絡に対して補瀉するのかがきわめて重要であると強調する。
<br />
<br />
<div align="right"><a href="http://www.chuui.co.jp/chuui/002143.php" target="_blank"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui/c126-thumb.jpg" width="100" height="141"　hspace="15"  alt="中医臨床　通巻126号" title="中医臨床　通巻126号"） /></a><br><a href="http://www.chuui.co.jp/chuui/002143.php">『中医臨床』通巻126号（Vol.32 No.3）</a><br>より一部内容紹介</Div>]]>
   </content>
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   <title>通巻125号（Vol.32 No.2）◇読みどころ</title>
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   <published>2011-07-01T04:52:16Z</published>
   <updated>2011-10-03T01:41:47Z</updated>
   
   <summary>125号の読みどころ ■剤量こそが方薬の神髄。 　「大黄」の大量応用（仝小林） ...</summary>
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         <category term="読みどころ" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/">
      <![CDATA[125号の読みどころ
<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002129.php/#1" STYLE="text-decoration:none"><strong>■剤量こそが方薬の神髄。
　「大黄」の大量応用（仝小林）</strong></a><br />


<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002129.php/#2" STYLE="text-decoration:none"><strong>■難病・奇病に挑む　杜雨茂教授の臨床
　食亦（しょくえき）</strong></a><br />


<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002129.php/#3" STYLE="text-decoration:none"><strong>■東日本大震災　中医学では何ができるのか
　鍼灸マッサージボランティア／被曝への対応</strong></a><br />


<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002129.php/#4" STYLE="text-decoration:none"><strong>■私の鍼灸補瀉手技
　石学敏の手技量学にもとづく補瀉法（河原保裕）</strong></a><br />
]]>
      <![CDATA[  <hr size="1">
<a id="1"  STYLE="text-decoration:none">　</a>

<strong>【読みどころ・その１】</strong>p32～36
<table cellspacing="20"><tr><td><img alt="読みどころ" src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/yomidokoro_icon_plus.jpg" width="100" height="28" />　</td><td><strong>剤量こそが方薬の神髄。</strong></td></tr></table>
<font style="color:blue">　「大黄」の大量応用（仝小林）</font><br /><br />

用薬における大剤量の妙味を紹介する第２回目は，「大黄」について取り上げる。
大黄の性質は峻烈で下泄を得意とするが，じつは用量しだいで「攻法」にも「補法」にも作用するため，その応用範囲はきわめて広いという。小剤量であれば「補法」が中心になり，大剤量であれば「攻法」が中心になる。
仝氏は，小剤量（3g以下）であれば，健胃して消化を助ける作用がある。中程度の剤量（1～2gの大黄粉を冲服するか6～12gを煎じて服用する）であれば，潤下・逐瘀作用がある。大剤量（15～30g）であれば，通瀉攻逐作用はきわめて強いと述べる。近年では重篤な急性疾患に大剤量の大黄（通常30g，多ければ100～200g，なかには500gという症例もある）で治療して著効を得るとともに，目立った副作用もないという報告が多く見受けられるという。
<br />
<hr size="1">
<a id="2" STYLE="text-decoration:none">　</a>

<strong>【読みどころ・その２】</strong> p56～57
<table cellspacing="20"><tr><td><img alt="読みどころ" src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/yomidokoro_icon_plus.jpg" width="100" height="28" />　</td><td><strong>難病・奇病に挑む　杜雨茂教授の臨床</strong></td></tr></table>
<font style="color:blue">　食亦（しょくえき）</font><br /><br />

陝西省の名老中医・杜雨茂教授は代々続く中医家系に生まれ，幼少より家訓を受けて黄帝・岐伯の術に研鑽を重ね，特に張仲景の学問に精通している。医学と教育に携わり50余年，その確かな臨床弁証と融通無碍な投薬法によって，数々の難病・奇病を治療してきた。その診察に陪席した教え子が杜教授の臨床風景を綴る。
第１回は食亦。ある時「突然食べても満腹感を覚えなくなり，毎日４，５回食べても飢餓感があるので，毎晩夜中に起き出して食事を摂らなければならない。一昼夜で摂る主食の量は従来は500gだったのが2kgまで増えたが，乾燥した便しか出ず，体重はむしろ次第に減少していった」と訴える患者が訪れた。奇病と思われるこの症状，じつは『素問』気厥論篇に「食亦」と述べられている病症にピタリと一致している。『内経』理論と自らの臨床経験を照らし合わせて，この疾患の主要病機を捉え治療に挑む。
<br />
<hr size="1">
<a id="3" STYLE="text-decoration:none">　</a>

<strong>【読みどころ・その３】</strong>p152～159
<table cellspacing="20"><tr><td><img alt="読みどころ" src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/yomidokoro_icon_plus.jpg" width="100" height="28" />　</td><td><strong>東日本大震災　中医学では何ができるのか</strong></td></tr></table>
<font style="color:blue">　鍼灸マッサージボランティア／被曝への対応</font><br /><br />

3月11日に発生した東日本大震災は甚大な被害をもたらした。多くの尊い人命が失われ，今なお不自由な生活を強いられている被災者も数多い。また３カ月以上を過ぎても福島の原発は予断を許さない状況が続いている。
医療面において震災発生以来，多くの医療スタッフが支援にかけつけ，またボランティア活動の輪も広がった。鍼灸マッサージボランティアもそうした活動の一つだ。今号では東京の鍼灸師・三輪正敬氏（いやしの道協会）の呼びかけに応じ，宮城県塩竃市・浦戸諸島で活動を行った藤井正道氏（結（ゆい）針灸院）に被災地における活動をリポートしてもらった。
今回の震災では原発事故による健康被害の問題も深刻である。とりわけ長期経過に関しては不明な点が多く，人々の不安をより大きなものにしている。このたび白川徳仁氏（呼泉堂針灸院）から，被曝の予防として中医学の智恵を活かせないかと考えた文章が寄せられた。これまでに経験のない事態であるがゆえに推論の域を出ないものの，よりよい予防法づくりのきっかけとしてほしいという思いが詰まっている。
<br />
<hr size="1">
<a id="4" STYLE="text-decoration:none">　</a>


<strong>【読みどころ・その４】</strong>p134～139
<table cellspacing="20"><tr><td><img alt="読みどころ" src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/yomidokoro_icon_plus.jpg" width="100" height="28" />　</td><td><strong>私の鍼灸補瀉手技</strong></td></tr></table>
<font style="color:blue">　石学敏の手技量学にもとづく補瀉法（河原保裕） </font><br /><br />

虚実を弁証した結果を，鍼灸の治療に反映させるためには補瀉法はきわめて重要な概念であり手段である。しかし，弁証の結果を治療に結びつけるために不可欠なこの方法がじつに曖昧だ。補瀉手技にはさまざまな方法があるうえ，各方法にも諸説あり，さらにいずれの補瀉法を採用するかは個々の考えにゆだねられている。
わが国の中医鍼灸の臨床現場では，いったいどのように補瀉法が実践されているのだろうか。それを探るため，毎号中医鍼灸を実践するベテランの臨床家に登場していただき，自らの補瀉手技を披露していただくコーナーが始まった。
第１回目は，中国・天津中医薬大学の石学敏氏の手法にもとづき，実践をとおして自分なりの補瀉の感覚を習得してきたという河原保裕氏の補瀉の考えと手法について紹介する。「再現性のある治療を行うことが何より大事」と述べる氏の言葉どおり，その文章はきわめて具体性に富んでいる。
<br />
<br />
<div align="right"><a href="http://www.chuui.co.jp/chuui/002122.php" target="_blank"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui/cr125-thumb.jpg" width="100" height="141"　hspace="15"  alt="中医臨床　通巻125号" title="中医臨床　通巻125号"） /></a><br><a href="http://www.chuui.co.jp/chuui/002122.php">『中医臨床』通巻125号（Vol.32 No.2）</a><br>より一部内容紹介</Div>]]>
   </content>
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   <title>通巻125号（Vol.32 No.2）◇カラー写真</title>
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   <published>2011-06-20T02:16:05Z</published>
   <updated>2011-06-20T08:06:01Z</updated>
   
   <summary>弁証論治トレーニング70＜アトピー性皮膚炎ステロイド離脱症状＞...</summary>
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         <category term="カラー写真" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
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      <![CDATA[<strong>弁証論治トレーニング70＜アトピー性皮膚炎ステロイド離脱症状＞</strong>]]>
      <![CDATA[「回答へのコメント」より，<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/chuuirinsho125_p109.pdf">治療前後の症例写真（PDF形式）</a>
<div align="right">※無断転載不可
<br />
<br />
<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui/002122.php"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui/cr125-thumb.jpg" width="100" height="141"　hspace="15"  alt="中医臨床　通巻125号" title="中医臨床　通巻125号"） /></a><br><a href="http://www.chuui.co.jp/chuui/002122.php">『中医臨床』通巻125号（Vol.32 No.2）</a><br>ｐ109より転載</Div>]]>
   </content>
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   <title>通巻124号（Vol.32 No.1）◇読みどころ</title>
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   <published>2011-04-13T07:58:02Z</published>
   <updated>2011-10-03T01:42:34Z</updated>
   
   <summary>124号の読みどころ ■剤量こそが方薬の神髄。 　「附子」の大量応用（仝小林） ...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/">
      <![CDATA[124号の読みどころ
<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002106.php/#1" STYLE="text-decoration:none"><strong>■剤量こそが方薬の神髄。
　「附子」の大量応用（仝小林）</strong></a><br />


<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002106.php/#2" STYLE="text-decoration:none"><strong>■新企画。『黄帝内経』入門講座。
　『黄帝内経』を勉強するのはなぜ（斉藤宗則）</strong></a><br />


<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002106.php/#3" STYLE="text-decoration:none"><strong>■「日本的中医針灸」確立へ，教科書から臨床へのステップアップ。
　鍼灸特集　月経痛の鍼灸治療</strong></a><br />


<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002106.php/#4" STYLE="text-decoration:none"><strong>■名老中医が語る中医鍼灸の極意。
　程莘農が伝える鍼灸における３つの要――弁証論治</strong></a><br />
]]>
      <![CDATA[  <hr size="1">
<a id="1"  STYLE="text-decoration:none">　</a>

<strong>【読みどころ・その１】</strong>p20～27
<table cellspacing="20"><tr><td><img alt="読みどころ" src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/yomidokoro_icon_plus.jpg" width="100" height="28" />　</td><td><strong>剤量こそが方薬の神髄。</strong></td></tr></table>
<font style="color:blue">　「附子」の大量応用（仝小林）</font><br /><br />

処方した薬がすぐに効果をあげられるかどうかは，それが病機に的中しているのか，あるいは薬の組み合わせが適切であるのかだけでなく，剤量によっても変わってくる。
特に重篤な急性疾患や難病の慢性疾患に対しては，剤量は重要なポイントである。
著者である仝小林氏の考えによれば，仲景方のほとんどは重篤な急性疾患のために考えられたものであり，打てば響くようなその即効性は剤量に負うところが多いのだという。
第１回は，「附子」の大量応用を紹介する。
仝氏は，「陽虚陰寒偏盛で，寒邪が経絡に痺阻したり，直接臓腑を犯したりしたために発生した重症の陰寒証の疼痛」「寒湿が体内に膠着して経絡や関節を痺阻し，それを長い間取り除けないために発生した寒湿痺証」「高熱が陰陽を消耗し，陰が陽を収斂できないために陽が離脱して陰陽離絶証に陥ったという重篤な証候」などに，大量の附子を大胆に使用する。
<br />
<hr size="1">
<a id="2" STYLE="text-decoration:none">　</a>

<strong>【読みどころ・その２】</strong> p68～74
<table cellspacing="20"><tr><td><img alt="読みどころ" src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/yomidokoro_icon_plus.jpg" width="100" height="28" />　</td><td><strong>新企画。『黄帝内経』入門講座。</strong></td></tr></table>
<font style="color:blue">　『黄帝内経』を勉強するのはなぜ（斉藤宗則）</font><br /><br />

中国伝統医学の原点である『黄帝内経』の入門講座がスタート。
解説するのは，中国に９年間留学し，北京中医薬大学博士課程を修め，現在，明治国際医療大学伝統鍼灸学教室講師として教鞭を執る斉藤宗則氏である。
斉藤氏は，『黄帝内経』を主要な研究テーマに据え，留学中は中国における『内経』研究の第一人者であった王洪図先生（故人）に師事した。
今回から始まる講座は，学生向けのレクチャーを想定し，誌上入門講座の体裁で行う。
第１回は，なぜ『黄帝内経』を勉強しなければならないのか，についてやさしく解説していただいた。
『内経』以降の古典の多くが，『内経』を引用したり，参考にしたりしているため，『内経』について学び，それを手がかりとしてゆけば，広大な東洋医学の世界を進んでいくことができるのである。
<br />
<hr size="1">
<a id="3" STYLE="text-decoration:none">　</a>

<strong>【読みどころ・その３】</strong>p104～117
<table cellspacing="20"><tr><td><img alt="読みどころ" src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/yomidokoro_icon_plus.jpg" width="100" height="28" />　</td><td><strong>「日本的中医針灸」確立へ，教科書から臨床へのステップアップ。</strong></td></tr></table>
<font style="color:blue">　鍼灸特集　月経痛の鍼灸治療</font><br /><br />

月経痛ないし月経困難症は，産婦人科診療において頻度が高く，最も基本的な対象疾患である。
一般に機能性の月経痛に対しては，NSAIDs，ピル，鎮痙剤といった薬物療法が試みられるが，鍼灸治療はこうした治療が無効な例や，薬剤を投与しにくいケースが適応になると思われる。
中医学では，月経痛の病因として寒湿の侵襲・肝鬱気滞・肝腎虚損の３つを考えるが，月経痛は気血の運行障害によって起こるため，「通ずれば即ち痛まず」の原則にもとづき，通調気血をベースに各種証型に応じて対処することになる。
本特集では，非月経期と月経期それぞれの特徴に応じて治療を行った症例，鍼灸と漢方薬を併用した症例，寒凝血瘀・気血虚損タイプの月経痛の症例を紹介する。
<br />
<hr size="1">
<a id="4" STYLE="text-decoration:none">　</a>


<strong>【読みどころ・その４】</strong>p124～127
<table cellspacing="20"><tr><td><img alt="読みどころ" src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/yomidokoro_icon_plus.jpg" width="100" height="28" />　</td><td><strong>名老中医が語る中医鍼灸の極意。</strong></td></tr></table>
<font style="color:blue">　程莘農が伝える鍼灸における３つの要――弁証論治</font><br /><br />

70年以上にわたって現代の中医鍼灸を支え続けてきた老中医・程莘農教授が，治療効果を高めるために必要な３つのポイントについて語る。今回はその１つ目として弁証論治の重要性を明らかにする。
鍼灸治療は中薬治療と方法は異なるものの，選穴処方と手技も中薬の薬剤処方と同様に原則として中医学の弁証論治にもとづくというのが程教授の考えである。そして臨床において最も重視しているのが経絡弁証である。
そのうえで，次の３つを把握しておけば，治療効果を高めることができるという。
第１は正確な診断と弁証のためには，経脈の循行を正確に把握し帰経弁証ができること。第２はツボの主治と特徴をよく把握すること。第３は治則にもとづいた処方と証に応じた選穴ができることである。
<br />
<br />
<div align="right"><a href="http://www.chuui.co.jp/chuui/002097.php" target="_blank"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui/cr124-thumb.jpg" width="100" height="141"　hspace="15"  alt="中医臨床　通巻124号" title="中医臨床　通巻124号"） /></a><br><a href="http://www.chuui.co.jp/chuui/002097.php">『中医臨床』通巻124号（Vol.32 No.1）</a><br>より一部内容紹介</Div>
]]>
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   <title>通巻123号（Vol.31-No.4）◇ニュース</title>
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   <published>2011-03-03T10:09:43Z</published>
   <updated>2011-03-03T10:20:02Z</updated>
   
   <summary>鍼灸の無形文化遺産登録は何をもたらすか...</summary>
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         <category term="ニュース" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
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      <![CDATA[<strong>鍼灸の無形文化遺産登録は何をもたらすか</strong>]]>
      <![CDATA[
2010年11月16日，ケニアのナイロビで開催されていたユネスコ政府間委員会は，中国が申請していた「京劇」と「中国鍼灸」を無形文化遺産に登録することを決めた。
この知らせを受け，『中国中医薬報』では複数の中医関係者を取材し，中国鍼灸が無形文化遺産に登録された意義や今後の課題について報じた。
<br />
　11月16日夜，中医界にとって歴史的な一瞬が訪れた。同日ケニアから，中医鍼灸がユネスコ無形文化遺産に登録されたというニュースが伝えられたのである。これは，2006年に国家中医薬管理局が申請活動を開始して以来，中医関係者が長い間待ち望んできた喜ばしいニュースであり，また中医分野における無形文化遺産登録申請のうち，はじめて登録が実現した項目となった。
　同日夜9時，本紙記者は，無形文化遺産申請に関わった主要専門家の1人であり，中国中医科学院鍼灸研究所の趙京生氏に電話をかけた。電話の向こうから隠しきれない喜びが伝わってきたものの，趙氏は冷静かつ理性的な態度を崩さず，「無形文化遺産に登録されたことにより，中医関係者はさらなる重圧と責任を背負った。今後，いかにして確実に鍼灸を保護・伝承していくか，こなさなければならない仕事が山積している」と答えた。氏の言葉はまさに，中医関係者に共通した受け止め方といえよう。
<br />
<strong>無形文化遺産の意義</strong>
　無形文化遺産の保護は，国際的に注目されている一大プロジェクトであり，人類の持続的発展と密接な関係がある。また無形文化遺産は，1つの国の世界観・価値観および民族の信仰を具体的に表現するものである。
　しかしながら現在の社会では，「遺産＝絶滅の危機に瀕している」という見方が一般的である。これに対し，中国中医科学院鍼灸研究所副所長である黄龍祥氏は，「中医は幅広くかつ奥行きが深く，治療効果も確実である。西洋医学では解釈できないものも多いが，現代医学で解釈できないということが，イコール価値がないということにはならない。科学の発展に伴い，もともと受け入れられなかったものも，徐々に世間の人から理解され受け入れられるようになってきている」と話した。黄氏は，「もし現在保護しなければ，これらの技術は失われてしまう。無形文化遺産への登録は，このような悲劇の発生を防止するためのものである」という。
　誤解とは不理解により生じるものである。趙京生氏は，「今回の申請に関わった人は多くない。私自身も，出発点では理解しておらず，徐々に理解できるようになった。これには，ある1つの過程が必要となってくる」と話した。趙氏は，無形文化遺産保護の意義とは，文化の多様性の保護にあり，異なる地域の文化交流および発展を推進することにあると考えている。グローバル化に伴い，伝播の勢いが強い西洋文化が世界文化の主流を占めるようになってしまい，一部地域の民族文化はないがしろにされ，衰退の危機に瀕している。グローバルな視点から眺めれば，異なる文化はすべて保護されるべきであり，無形文化遺産に登録されれば，世界の幅広い人々が理解するようになり，同文化の保護と発展に有利に働く。
　人によっては，鍼灸の無形文化遺産への登録申請は，鍼灸に対する一般市民の不信感や国内の鍼灸市場の萎縮を防ぐためであり，登録により箔をつけて鍼灸を救おうと考えているという。これに対し，中国中医科学院医史文献研究所の柳長華氏は，「鍼灸の無形文化遺産登録申請は，鍼灸に対する中国人の不信感を表すものではなく，鍼灸に対する自信の現れである。国家レベルの無形文化遺産の登録基準は2つあり，1つは絶滅の危機に瀕していること，もう1つは独自の文化的および民族的価値を有していることであり，鍼灸はこの2項目の基準をクリアしていた」と語った。
<br />
<strong>鍼灸の無形文化遺産登録の多角的意義</strong>
　無形文化遺産の登録申請は，国際社会における中国の文化的実力の向上に対し重大な意義をもつ。近年来，各国の無形文化遺産登録の申請熱は日々過熱している。ユネスコは今年，1国家につき最大2項目のみ申請を受け付けると定めたため，中国文化部は，再考に再考を重ねて中医鍼灸と京劇を選択した。
　中医鍼灸を申請項目に定めたのは，鍼灸が中国伝統文化の優秀な代表的技術および真髄であることに加え，鍼灸は技術として表現しやすく，中国以外の文化を有する人々にとっては，人類の自然・宇宙に対する認識と実践を代表するものであり，無形文化遺産登録申請の範囲と定義に符合すると考えられたためである。
　ではわれわれはどのようにして，鍼灸の無形文化遺産登録の意義と中医発展に対する影響を，理性をもって捉えたらよいのであろうか？
　中国中医科学院副院長であり，中国鍼灸学界の副会長である劉保延氏は，「鍼灸は中国で生まれ，世界に向けて歩き出している。中国，ひいては東方文化の真髄が滲み込んでおり，現在160カ国以上という広範囲で受け入れられている。鍼灸は他の無形文化遺産と異なり，自然科学の1種である」と説明している。劉氏は，「無形文化遺産に登録されたということは，鍼灸が人類の健康に大いに貢献していることを証明しただけでなく，現代鍼灸界を鼓舞するという役割も果たした。新時代の鍼灸関係者は，鍼灸学科の発展と推進という重圧と責任を背負うことになる」と話した。
　江蘇省無錫市中医医院の秦霞玉氏も同様に感じている1人だ。秦氏は，「本院が今年，フランスとの関連協議を締結した際，フランスの専門家たちの鍼灸・推拿に対する並々ならぬ興味と奥深い研究に衝撃を覚えた」と語った。彼女は，「海外の研究があれほど深く進んでいるからには，私たち中国人も，祖先から伝えられたこの貴重な技術をきちんと伝承し，広く世界に推し広めるという責任がある」と感じている。
<br />
<strong>無形文化遺産登録は何をもたらすのか？</strong>
　「墻内開花墻外香」〔塀の中で花が咲けば塀の外にも香る〕という言葉がある。鍼灸界は近年来，後継者不足という難題に直面している。無形文化遺産登録ははたして，鍼灸の発展をしっかりと支持するものなのであろうか？　今後は，どのように国際的公約を履行し，鍼灸を保護・伝承するべきなのであろうか？
　趙京生氏は，「政府は今後，鍼灸の伝承人に対する保護および支持という措置をとり，これにより，青少年が中医鍼灸に積極的に従事するようになるだろう」と推測している。
　また鍼灸教育に従事する教師たちは，鍼灸の無形文化遺産登録は，鍼灸専門の学生の就業に直接的または間接的に影響すると考えている。長春中医薬大学の李磊氏は，「無形文化遺産への登録により，国際的な影響力と知名度はさらにアップし，国内外の学生間の交流の機会が確実に増えることになるだろう。これは，鍼灸を学ぶ学生たちの国外進出や，中医薬文化伝播の手助けとなる」と話している。
　北京中医薬大学の2007年級鍼灸専攻の学生である黄琳婷さんは，無形文化遺産登録後は，より多くの人が鍼灸を理解するようになり，鍼灸治療を選択・支持するようになるだろうと考えている。黄さんは，「以前鍼灸科で実習しているときは，鍼灸を理解せず，鍼を刺すことに恐怖を覚える若者が多かった。今後は，もっと多くの人が鍼灸を理解し，鍼灸治療を受けるように願っている」と話した。
　取材を通じ，業界内の専門家は，無形文化遺産に登録されたという事実よりも，今後の課題に対する考えや責任を語る人が多いことに気づいた。
　劉保延氏は，今後の仕事がとても重要であると考え，「まずは，鍼灸の臨床応用を強化し，鍼灸の人材養成を行って，鍼灸が，人類の健康に影響を及ぼす疾患をさらに多く治療できるようにする。第二には，鍼灸の標準化・規範化作業をしっかりと行う。これにより，臨床における安全性と治療効果が向上し，鍼灸を，有効的かつ安全で合理的に使用できる。第三は，鍼灸の科学的意義を示し，鍼灸作用のメカニズムを研究して，臨床応用を導く。第四は，世界各国における鍼灸の合法化作業を推進する。さらに，鍼灸教育および科学普及活動を強化し，無形文化遺産への登録が，人々が鍼灸という医療技術をさらに深く理解するための手助けとなるようにする」と今後の展望を語った。
　黄龍祥氏は，「無形文化遺産への登録によって，鍼灸は土壌改良のチャンスを与えられた。鍼灸関係者は，鍼灸の根本的価値は何か，どのような外部環境の支えが必要かをよく考えてから，その環境の構築に力を注ぎ，鍼灸の発展を促進するべきである」と強調した。
<br />
<div align="right">出典：<a href="http://www.cntcmvideo.com/zgzyyb/html/2010-11/18/content_41205.htm" target="_blank">鍼灸申遺成功能帯給我們甚麽．中国中医薬報（2010.11.18）</a>
翻訳：平出由子
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<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui/002066.php" target="_blank"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui/cr123-thumb.jpg" width="100" height="141"　hspace="15"  alt="中医臨床　通巻123号" title="中医臨床　通巻123号"） /></a><br /><a href="http://www.chuui.co.jp/chuui/002066.php" target="_blank">『中医臨床』通巻123号（Vol.31 No.4）</a><br>ｐ145～147より転載</Div>]]>
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   <title>通巻123号（Vol.31-No.4）◇リポート</title>
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   <published>2011-01-31T05:22:35Z</published>
   <updated>2011-03-03T10:30:19Z</updated>
   
   <summary> ■日本の漢方医学を世界へ向け発信 　　――ISOM・Japan 五苓散シンポジ...</summary>
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      <![CDATA[<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002076.php/#1" STYLE="text-decoration:none">
<strong>■日本の漢方医学を世界へ向け発信
　　――ISOM・Japan 五苓散シンポジウム</strong></a>
　
<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002076.php/#2" STYLE="text-decoration:none"><strong>■認知症治療をになう鍼灸師育成講座スタート</strong>
　　　<strong>第１回 統合医療による認知症Gold-QPD育成講座</strong></a>
　
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      <![CDATA[<hr size="1"><br />
<a id="1"></a>
<strong>日本の漢方医学を世界へ向け発信<br />
　　――ISOM・Japan 五苓散シンポジウム</strong><br />
　<br />
2010年10月31日，東京品川にて国際東洋医学会（ISOM）日本支部の主催する「五苓散シンポジウム」が開催された。ISOM日本支部では，国際活動の一環として「日本の漢方医学の優れた研究成果を海外に向けて発信する」ことを始める。今回のシンポジウムはその口火を切る試み。五苓散に関するこれまでの諸研究や症例報告を包括し，その全体像を伝統医学と現代医学の両方から明らかにして，これからの臨床応用に役立てるのがねらいだ。当日は会場が満席となる70名余りが集まり盛会となった。
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<center><a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/123-isom1.php" onclick="window.open('http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/123-isom1.php','popup','width=700,height=479,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/123-isom-thumb.jpg" width="300" height="205" alt="五苓散シンポジウム" /></a></center>
　

　国際東洋医学会（ISOM）は，1975年に東洋医学全般を研究の対象とする学術団体として設立され，その翌年にソウルにて第1回大会が開催された。35年の長い歴史を有する。学会は日本・韓国・台湾の3カ国が主要理事国となり，事務局をソウルに置き，各国支部事務局と連携をとりながら活動している。現在の会長（第14代）は医療法人聖光園細野診療所所長の中田敬吾先生。今年2月，日本で11年ぶりに開催された第15回国際東洋医学会（幕張）を契機に，日本支部（理事長・安井廣迪）ではニューズレターの発行やシンポジウムの開催など学会活動を展開することになった。
　
<strong>■1日まるごと五苓散</strong>
　
　五苓散は『傷寒論』を出典とする，日本の臨床現場でも頻用される処方の1つである。現代中医学では利水滲湿剤に分類され，外有表証・内停水湿の蓄水証や，水湿内停，霍乱，痰飲が適応範囲とされる。利水滲湿と温陽化気の働きによって小便を通利し，水湿を取り除く利水の基本方である。五苓散は，沢瀉・猪苓･白朮･茯苓・桂枝の5味から構成され，君薬の沢瀉は腎と膀胱に直達し利水滲湿に働き，臣薬の茯苓と猪苓はその淡滲の性質によって利水滲湿の力を強め，佐薬の白朮は健脾によって水湿の運化を促進し津液を輸布する。さらに佐薬の桂枝は外では邪を解表し，内では膀胱の気化作用を助ける。
　
　五苓散は近年になって多彩な臨床応用が試みられ，その有効性が報告されている。このシンポジウムを通して五苓散の包括的な理解が深まれば誠に意義深い。今回報告された疾患は，脳浮腫・硬膜下血腫・頭痛・心窩部痛・嘔吐下痢・妊娠浮腫・透析患者の主訴（頭痛・吐き気・下肢の引き攣れ）などであった。
　
　脳外科領域では，近年脳浮腫や硬膜下血腫に対する五苓散や柴苓湯の効果が注目されている。今回のシンポジウムでは，複数例による比較研究の結果が報告され，いずれも五苓散の高い有効性が示された。
　
　木元博史氏（永津しとう医院）は，脳梗塞急性期における脳浮腫14例に対して，アルガトロバンと五苓散エキス併用の治療を行い両群の効果を比較したところ，五苓散併用群に在院日数の短縮・神経学的改善がみられた。
　宮上光祐氏（竹の塚脳神経リハビリテーション病院）は，慢性硬膜下血腫22例（27血腫）に五苓散エキスを投与し，血腫の消失または縮小を含む有効率は23血腫（85％）という高い有効性を示した。
　林明宗氏（神奈川県立がんセンター）は脳腫瘍に合併した脳浮腫60例（73件）に五苓散を投与し，自覚的改善度もしくは神経症状の改善度で総合判定した結果，著効（50％以上改善）19件，有効（50～30％）33件，無効（30％以下）21件であった。
　安井廣迪氏は灰本元氏と名古屋百合会の研究グループが10年前に行った気圧低下によって誘発される頭痛に90％という極めて高い確率で五苓散が有効であることを示した研究を紹介。
　木村容子氏（東京女子医科大学東洋医学研究所）は冷飲食がきっかけとなって生じた心窩部痛患者19名に五苓散を投与し，16例で有効を示し，有効例では白苔・白膩苔，無効例では黄苔がみられたほか，有効例では心下振水音よりも心下痞鞕が多く認められたことを報告し，湿をさばく重要性を強調。
　森蘭子氏（森こどもクリニック）は小児の嘔吐下痢71例に自家製五苓散坐薬を投与し，直後より嘔吐が消失した著効例61例，6時間以内に嘔吐が消失した有効例6例，無効例4例と報告し，頻回の嘔吐があり経口摂取困難な小児の急性胃腸炎には五苓散坐薬が有効であると述べた。漢方の坐薬は高い即効性を有することからフロアからも漢方メーカーに対して製剤化の要望が強く出された。
　槇本深氏（秋山記念病院）は，妊娠浮腫患者15例を対象に五苓散投与前4週，投与後4週，投与後5～8週の体重増加を検討して浮腫に対する効果をみた。妊婦検診で五苓散の処方がない患者を無作為に抽出した18例を対照として，五苓散投与後体重増加が有意に小さくなり浮腫の治療効果を認め，さらに5～8週は対照群と差がなく強制的な利尿効果は示していないことを報告した。
　室賀一宏氏（仁恵会・黒河内病院）は，透析患者の訴える頭痛・吐き気・下肢の引き攣れに対して五苓散を投与して効果をみた。結果は患者21名の自覚症状の改善を10段階で評価したところ，頭痛（17例）は4例で改善，7例で7～9割改善，4例で3～4割改善，１例がまったく変化なし，吐き気（2例）は2例とも9割改善，下肢引き攣れ（5例）は1例消失，1例7割改善，1例5割改善，2例2～3割改善であった。
　
<strong>■五苓散の薬理解明の鍵となるか――アクアポリン</strong>
　
　磯濱洋一郎氏（熊本大学大学院生命科学研究部・薬学活性学分野）は，利水剤の代表格・五苓散の作用点はアクアポリン（AQP）ではないかとの仮説を立て薬理学的基礎研究を展開している。AQPは細胞膜に存在し水分子のみを選択的に通過させる水チャネルタンパク質であり，現在13種類のアイソフォームが同定されている。
　
　氏は今回「五苓散はAQP4を阻害するか」という演題で特別講演を行い，主に脳に発現しているAQP4に着目して五苓散が脳浮腫を抑制する機序を示した。「利水剤である五苓散は西洋薬の利尿薬との類似性が指摘されるが，浮腫状態で選択的に尿量を増やしたり，脱水状態では作用しなかったり，血中の電解質濃度に影響しないなど，利尿薬とは異なる機序によって体内の水分代謝を調節していることが注目される」。氏は研究の結果，五苓散はAQP阻害物質の水銀に匹敵する抑制作用を有し，特に五苓散の構成生薬である蒼朮と猪苓に認められる。さらにAQP阻害作用に関わる活性成分を検討して蒼朮に多く含まれるマンガンに着目して，マンガンイオンに依存することを突き止めた。
　
<strong>■古典よりみた五苓散</strong>
　
　加島雅之氏（熊本赤十字病院）は，日中の古典を紐解き五苓散が歴代どのように用いられてきたのかについて講演した。現代では五苓散は日本漢方・中医・韓医いずれも貯留した水飲を排泄する利水作用として解釈されているが，原典である『傷寒論』では発汗することが治癒反応であるとするなど単純に利尿を目的とした利尿剤ではないという。
　
　中国では，南宋代の成無已が『注解傷寒論』で表証が残り，体内に脱水の状態があり，なおかつ伏飲がある病態に五苓散を用いると指摘しているように，五苓散は主に外感病の口渇・尿不利を目標に使用されてきたが，『医方集解』で五苓散を内傷雑病の余分な水を追い出す薬としているように明清代頃から内傷病の津液停滞へと応用が広がってきたと述べた。
　
　一方日本では，曲直瀬道三が五苓散は利湿の代表方剤で，小便不利が目標となり，下焦の湿を除くとしている。長沢道寿は太陽膀胱の気化不利に対して，北山友松子は上・中焦の気と津液を通利して発表し膀胱の気化を促す目的で用いた。岡本一抱は中焦の湿を去り小便を通利させ，浅田宗伯は腰痛に応用できることを指摘している。日本の医家は中国の説を受容しながらも独自の解釈・応用をはかっていったと結んだ。
　
<strong>■五苓散のベストケース</strong>
　
　五苓散が劇的に効いたベストケースとして4題の報告があった。渡久地鈴香氏（那覇市立病院）は，生後2カ月の男児の広範囲脳静脈洞性血栓症および顕著な脳浮腫の治療経験を報告。血栓に対してヘパリン，脳浮腫に対して五苓散を用い，1週間後に腎機能が回復。さらに脳静脈洞の血栓は消失し，脳浮腫も改善した。尾崎和成氏（大阪大学）は，高齢者の徐脈が五苓散の投与で改善したことを報告。加島雅之氏は，偶発低体温に伴う心肺停止で搬送され人工心肺装着により蘇生したが，大量輸血・輸液を行った結果，低アルブミン血症・胸腹水の貯留・浮腫を呈した患者に十全大補湯エキスと五苓散エキスを投与し，4日程度で目立った浮腫は改善し，胸腹水も消失した例を報告。竹内健二氏（福井県済生会病院）は，突発性三叉神経痛の患者に，口渇・乏尿・歯根がみられたことから水毒と診断し五苓散エキスを投与。西洋薬を減量でき有意義であったと述べた。そのほか，井齋偉矢氏（静仁会・静内病院）と安井廣迪氏がそれぞれ航空機の離着陸時の耳痛に五苓散が有効であることを報告した。
　
<center>＊</center>
　
　シンポジウム終了後，安井廣迪先生は「この成果は，世界に誇ることのできるものであり，何よりも，それぞれの疾患に対する五苓散の使用法が，まず日本で標準治療のなかに入るべきであるということが明確になったと思う」とシンポジウムの意義を総括した。さらに「今後，国際東洋医学会日本支部では，これらの報告を海外に向け発信していくとともに，国内での普及に向けて努力していく」と語った。日本の漢方医学のエビデンス構築に向けISOM日本支部の試みが今後どのように展開されてゆくのか期待される。
<p align="right">（文責：編集部）</p>
　
<hr size="1"><br>
<a id="2"></a>
<strong>認知症治療をになう鍼灸師育成講座スタート</strong>
<strong>第１回 統合医療による認知症Gold-QPD育成講座</strong>
　
　
　2010年10月2，3日の2日間にわたって，東京赤坂にて，「第１回統合医療による認知症Gold-QPD育成講座」が開催された。主催は社団法人老人病研究会（会長：川並汪一），後援は学校法人後藤学園および株式会社舞浜倶楽部。全国の鍼灸専門学校で教員を務める鍼灸師28名が参加した。
　高齢化社会を迎え認知症患者は増加の一途をたどっており，その対策はすでに待ったなしだ。行政は，医療界は，どう対応するのか。Gold-QPD（ゴールドキューピッド）育成プランには，その対策の糸口がみえる。近い将来，全国の高齢者施設において大勢の鍼灸師が活躍することが期待される。


<strong>■開催までの道のり</strong>
　
　認知症は記憶障害を主症状とする疾患であるが，同時に現れる暴力・徘徊などの周辺症状（行動障害）は患者を介護する家族に非常な負担を強いている。西洋医学では決め手となる治療法が確立していないのが現状であり，超高齢化社会を迎える日本において，認知症のケアは危急の課題になっている。
　昨年（2009年）10月，社団法人老人病研究会は「認知症国際フォーラム」を主催した。日中の専門家を招き，漢方と鍼灸による認知症の予防・治療の現状とその可能性について，講演とディスカッションを行った。その際，中国から招かれ講演した天津中医薬大学の韓景献教授は，独自に開発した鍼灸治療法「益気調血・扶本培元」（三焦の気を動かし，三焦の血を整え，後天の本を助け，先天のもとを培う）によって認知症の周辺症状を緩和できることを示した。
　それ以来，約1年にわたって後藤学園中医学研究所の兵頭明所長が高齢者施設「舞浜倶楽部」（千葉県舞浜市）において，軽度認知症を有する3人の入所者に対して，この韓景献式の鍼灸法を用いてケアを行ってきた。その結果，行動障害の改善がみられるなど，この鍼灸法の有用性が示されたという。
　そこで社団法人老人病研究会では，兵頭所長と協力して認知症治療をになう鍼灸師を養成するためのGold-QPDプロジェクトを立ち上げた。育成システムとして，認知症に対する西洋医学と中医学の基礎的知識を学ぶブロンズコースと，実習トレーニングを行うシルバーコースが用意されている。さらに育成講座のすべてを修了し試験に合格すると，西洋医学的にも中医学的にも認知症に関する高度な知識と，鍼灸技術を有する鍼灸師として認める「認知症Gold-QPD認定証」が授与される。
　将来の介護医療領域において，鍼灸師の力が求められる日が必ずくる。このGold-QPDプロジェクトを契機に，全国の高齢者施設において大勢の鍼灸師が活躍することが期待される。
　
<strong>■講座風景</strong>
　
　講座は，①西洋医学系と②中医学系，さらに③高齢者施設における認知症ケアの実態を学ぶという3つのカテゴリーから構成されていた。
　西洋医学系では，若松直樹氏（日本医科大学・文部科学省社会連携事業認知症相談センター）が西洋医学における認知症の基礎知識を解説。認知症の早期発見のために初期認知症徴候観察リスト（OLD）の具体的な活用法が紹介されるなど実践的な内容が含まれていた。
　北村伸氏（日本医科大学教授・文部科学省社会連携事業代表）は，認知症の診断手順をわかりやすく説明し，さらに神経学的所見・画像所見についても映像を交えて解説した。さらに症例を交えて診断の実際について学んだ。
　中医学系では，兵頭明氏（学校法人後藤学園中医学研究所所長）が，高齢者の生理・病理と老化のメカニズムを中医学ではどのように捉えているのかについて解説。高齢者医療に携わるにあたって，中医学理論にもとづいて高齢者の生理・病理の特徴を把握することは有益だ。さらに認知症に用いる常用穴を20穴に絞りそれぞれのツボの使い方について学んだ。
　高士将典氏（東海大学医学部付属大磯病院）は，脳について五臓の生理作用の面から説明したあと，中医学では認知症をどのように認識しているのかについて代表的な弁証治療を解説。それぞれの証に出現しやすい特徴的な症状・所見およびその分析，さらに具体的な治療について学んだ。
　小俣浩氏（埼玉医科大学東洋医学センター）は，欧米における認知症に対する鍼灸治療の研究動向と成果を紹介。認知症の鍼灸治療の臨床研究ではRCTがなく，規模も小さいため，鍼治療の有効性は不確実と言わざるを得ず，ランダム化された系統的臨床研究が急務であると述べた。
　河原保裕氏（アコール鍼灸治療院院長）は，本講座の目的の1つである韓景献式鍼灸法の手技を修得するための実技講習を行った。鍼灸治療において治療効果を決定するのは手技における補瀉法である。鍼灸の補瀉にはさまざまな手法があるが，本講座では韓方式を採用する。これは所定のトレーニングをつめば，誰が用いてもほぼ同等の治療効果を収めることができるからだという。講座ではまず補瀉手技の基本的な考え方と方法を学んだ後，受講生同士がペアになって補瀉手技のトレーニングを行った。そして，モデル患者に韓景献式鍼灸法の基本穴（足三里・血海・外関・気海・中脘・膻中）に刺鍼して補瀉手技を行い，韓景献教授から手技の評価を仰いだ。
　高齢者施設における認知症ケアの実態では，グスタフ・ストランデル氏（舞浜倶楽部総支配人）が，高齢者施設における認知症の実態と，高齢社会における課題について解説。グスタフ氏は福祉先進国スウェーデンの出身で，過去に日本全国250カ所以上に及ぶ高齢者や認知症ケアのための施設を見てきた経験があり，高齢者施設における認知症の実態に詳しい。講座ではスウェーデンにおける取り組みが紹介されたが，それをそのまま日本に持ち込む必要はなく，日本にあったスタイルを確立していけばよいと述べた。
　また，10月2日16時からGold-QPDプロジェクトで採用する鍼灸法を開発した韓景献教授による一般公開講座「認知症鍼灸の実績と展望」が行われた。この鍼法の実力が中国国内における基礎・臨床両方の研究から紹介された。主催者側の予想を上回る70名余りの参加があり盛会となった。
　
<center>＊</center>
　本プロジェクトはサブリーダーを育成することもねらいの1つである。本講座を修了したゴールドキューピッドたちがそれぞれ地元に戻って，今度は彼らが指導者となって各地域を拠点に認知症に特化した鍼灸師を養成していくという。
　今後，本講座は年2回程度の開催を目標にする予定である。これからの動向に期待を抱きながら注目してゆきたい。（文責：編集部）
<p align="right"><a href="http://www.nms.ac.jp/gochojunet/index.html" target="_blank">☞社団法人老人病研究会</a></p>

<div align="right"><a href="http://www.chuui.co.jp/chuui/002066.php" target="_blank"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui/cr123-thumb.jpg" width="100" height="141"　hspace="15"  alt="中医臨床　通巻123号" title="中医臨床　通巻123号"） /></a><br><a href="http://www.chuui.co.jp/chuui/002066.php" target="_blank">『中医臨床』通巻123号（Vol.31 No.4）</a><br>より転載</Div>]]>
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   <title>通巻123号（Vol.31 No.4）◇読みどころ</title>
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   <id>tag:www.chuui.co.jp,2010:/chuui_plus//4.2069</id>
   
   <published>2010-12-24T03:38:02Z</published>
   <updated>2011-10-03T01:43:07Z</updated>
   
   <summary>123号の読みどころ 　 ■古典に学び，老中医の経験を継承する　――中国の中医へ...</summary>
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      <![CDATA[123号の読みどころ
　
<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002069.php/#1" STYLE="text-decoration:none"><strong>■古典に学び，老中医の経験を継承する　――中国の中医へのメッセージ</strong></a><br>
<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002069.php/#2" STYLE="text-decoration:none"><strong>■『傷寒論』にまつわる疑問を解きほぐす。
　傷寒ってなに？（回答者：別府正志）</strong></a><br>
<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002069.php/#3" STYLE="text-decoration:none"><strong>■「日本的中医針灸」確立へ，教科書から臨床へのステップアップ。
　鍼灸特集　腰痛の鍼灸治療</strong></a><br>
<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002069.php/#4" STYLE="text-decoration:none"><strong>■十人いれば十の補瀉手技があってしかるべき。
　鍼灸の補瀉（浅川要）</strong></a><br>

]]>
      <![CDATA[  <hr size="1">
<a id="1"  STYLE="text-decoration:none">　</a>

<strong>【読みどころ・その１】</strong>ｐ22～26
<table cellspacing="20"><tr><td><img alt="読みどころ" src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/yomidokoro_icon_plus.jpg" width="100" height="28" />　</td><td><strong>古典に学び，老中医の経験を継承する　――中国の中医へのメッセージ</strong></td></tr></table>
<font style="color:blue">　中医学の魅力［最終回］（平馬直樹）</font><br /><br />

中国の中医薬大学の学生や若い中医師にとって，中医学は魅力あるものになっているだろうか。
中国から伝わる報道をみるかぎり，必ずしもそうなっていない現状が透けて見える。
西洋医学にはない身体観・病理観をもち，確かな臨床効果を積み上げてきた中医学には，十分な魅力が備わっている筈だ。
それがなぜ魅力を感じられなくなってしまうのだろうか。
この問題について中国国内ではすでにさまざまな検討が加えられているが，
海を隔てた日本からは一体どう見えるだろう。平馬先生に聞いた。
<br />
<hr size="1">
<a id="2" STYLE="text-decoration:none">　</a>

<strong>【読みどころ・その２】 </strong>p74～77
<table cellspacing="20"><tr><td><img alt="読みどころ" src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/yomidokoro_icon_plus.jpg" width="100" height="28" />　</td><td><strong>『傷寒論』にまつわる疑問を解きほぐす。</strong></td></tr></table>
　<font style="color:blue">傷寒ってなに？（回答者：別府正志）</font><br /><br />

中国伝統医学のバイブルは，『黄帝内経』『傷寒論』『金匱要略』であるが，とりわけ『傷寒論』には，諸説入り乱れ，論争の絶えないテーマが多い。
しかし，初学者にとっては，そもそも何が論争になっているのかからしてわかりにくいうえ，それでは何に依り，どのように考えればよいのか，という見当すらつかない。
そこで，『傷寒論』にまつわる疑問を取り上げ，やさしく解説する企画を立ち上げた。
第１回目は「傷寒」に焦点を当てた。
傷寒には熱病すべてを意味する「広義」の傷寒と，寒邪によって引き起こされる「狭義」の傷寒がある。
<br />
<hr size="1">
<a id="3" STYLE="text-decoration:none">　</a>

<strong>【読みどころ・その３】</strong>ｐ106～118
<table cellspacing="20"><tr><td><img alt="読みどころ" src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/yomidokoro_icon_plus.jpg" width="100" height="28" />　</td><td><strong>「日本的中医針灸」確立へ，教科書から臨床へのステップアップ。</strong></td></tr></table>
　<font style="color:blue">鍼灸特集　腰痛の鍼灸治療</font><br /><br />

腰痛を主訴に鍼灸治療院を訪れる患者は非常に多い。
原因を特定できない非特異的腰痛が鍼灸治療の適応の中心であるが，特異的腰痛である脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアなどにおいても鍼灸治療は補助療法としてリハビリ訓練とともに行われている。
治療にあたっては，単純に止痛を狙うのではなく，審因弁証によって行うことが肝要だ。
中医学では，腰痛の原因として，寒湿・腎虚・瘀血の３つを考えるが，外邪や捻挫によって起こる腰痛は腎虚に移行しやすく，逆に腎虚のものは外邪や外傷を受けやすいといった特徴があることも合わせて考慮しておかなければならない。
本特集では，完治させることが難しい高齢者の腎虚腰痛に円皮鍼を併用する試み，風寒湿邪による経絡阻滞の腰痛に標本の優先順位に気をつけ治療した症例，絡脈の損傷に由来する腰痛に多壮灸と刺針によって陰陽の調和をとって治療した症例を紹介する。
<br />
<hr size="1">
<a id="4" STYLE="text-decoration:none">　</a>

<strong>【読みどころ・その４】</strong>ｐ156～158
<table cellspacing="20"><tr><td><img alt="読みどころ" src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/yomidokoro_icon_plus.jpg" width="100" height="28" />　</td><td><strong>十人いれば十の補瀉手技があってしかるべき。</strong></td></tr></table>
　<font style="color:blue">鍼灸の補瀉（浅川要）</font><br /><br />

虚・実を弁別した結果を，鍼灸の治療に反映させるためには補瀉法を行わなければならない。
しかし弁証の結果を治療に結びつけるために不可欠なこの方法がじつに曖昧なのである。
そこで，中医鍼灸の臨床経験豊富な浅川要先生に，ご自身の考える鍼灸の補瀉について寄稿していただいた。
補瀉法には，①経脈の選択，②経穴の選択，③刺針手技によるものがあるが，今回取り上げるのは刺針手技。
補瀉手技には，徐疾補瀉・呼吸補瀉・開闔補瀉・提挿補瀉・捻転補瀉・鍼向補瀉……と，さまざまあるが，方法や考え方には諸説あり一致をみていないものも少なくない。
筆者は，補瀉手技とは，治療家自身が拠り所とすべき古典を参照しながら，自分自身で編みだし，その実効性を確認していくべきものではないかと述べる。
<br />
<br />
<div align="right"><a href="http://www.chuui.co.jp/chuui/002066.php" target="_blank"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui/cr123-thumb.jpg" width="100" height="141"　hspace="15"  alt="中医臨床　通巻123号" title="中医臨床　通巻123号"） /></a><br><a href="http://www.chuui.co.jp/chuui/002066.php" target="_blank">『中医臨床』通巻123号（Vol.31 No.4）</a><br>より一部内容紹介</Div>

]]>
   </content>
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   <title>通巻122号（Vol.31 No.3）◇読みどころ</title>
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   <published>2010-09-17T07:09:03Z</published>
   <updated>2010-10-01T04:32:13Z</updated>
   
   <summary>122号の読みどころ 　 ■煎じ薬 取り巻く環境は厳しいがやはり欠かせない。 　...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/">
      <![CDATA[122号の読みどころ
　
<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002047.php/#1" STYLE="text-decoration:none"><strong>■煎じ薬 取り巻く環境は厳しいがやはり欠かせない。
　中医学の魅力（平馬直樹）</strong></a><br>
<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002047.php/#2" STYLE="text-decoration:none"><strong>■現代医学に挑む中成薬・通心絡カプセル。
　現代医学に対する伝統中医薬の挑戦</strong></a><br>
<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002047.php/#3" STYLE="text-decoration:none"><strong>■「日本的中医針灸」確立へ，教科書から臨床へのステップアップ。
　鍼灸特集　痹証の鍼灸治療</strong></a><br>
<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002047.php/#4" STYLE="text-decoration:none"><strong>■肩こりさえも弁証鑑別が必要。
　肩こりに対する弁証の必要性とその弁証傾向（石川家明ほか）
</strong></a><br>
]]>
      <![CDATA[<hr size="1">
<a id="1"  STYLE="text-decoration:none">　</a>

<strong>【読みどころ・その１】</strong>ｐ32～37
<table cellspacing="20"><tr><td><img alt="読みどころ" src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/yomidokoro_icon_plus.jpg" width="100" height="28" />　</td><td><strong>煎じ薬 取り巻く環境は厳しいがやはり欠かせない。</strong></td></tr></table>
<font style="color:blue">　中医学の魅力（平馬直樹）</font><br /><br />
エキス剤と煎じ薬は，日本で中医学を運用するための両輪である。
エキス剤は近年，多くの西洋医に認知され運用機会が増えてきているが，エキス剤で解決しない難病などに遭遇したときには，きめ細やかな弁証を的確に処方に反映させられる煎じ薬は必須である。
しかしその使用状況を俯瞰してみると，相対的に縮小傾向にあるように見える。
煎じ薬を取り巻く環境とともに，煎じ薬の運用方法について実際の症例を提示しながら解説していただいた。
<br />
<hr size="1">
<a id="2" STYLE="text-decoration:none">　</a>

<strong>【読みどころ・その２】 </strong>p88～90
<table cellspacing="20"><tr><td><img alt="読みどころ" src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/yomidokoro_icon_plus.jpg" width="100" height="28" />　</td><td><strong>現代医学に挑む中成薬・通心絡カプセル。</strong></td></tr></table>
　<font style="color:blue">現代医学に対する伝統中医薬の挑戦</font><br /><br />
先頃，中成薬・<a href="http://www.chuui.co.jp/cnews/002039.php">複方丹参滴丸</a>がFDAにおいて第２相試験を通過したが，<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui/001493.php">絡病理論</a>にもとづき研究開発された通心絡カプセルも熱い視線が注がれている中成薬の１つだ。
昨年，米国の生理学雑誌『American Journal of Physiology Heart and Circulatory Physiology』に通心絡カプセルのプラーク安定化作用に関する研究報告が掲載された。
今回紹介する文章は，この研究報告を題材にして，中医薬が現代医学に導入されるためにはどういった問題をクリアしなければならないのかを指摘していて興味深い。
この研究報告は，今後，中成薬が世界の医学に打って出るための試金石になるものと思われる。
<br />
<hr size="1">
<a id="3" STYLE="text-decoration:none">　</a>

<strong>【読みどころ・その３】</strong>ｐ114～132
<table cellspacing="20"><tr><td><img alt="読みどころ" src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/yomidokoro_icon_plus.jpg" width="100" height="28" />　</td><td><strong>「日本的中医針灸」確立へ，教科書から臨床へのステップアップ。</strong></td></tr></table>
　<font style="color:blue">鍼灸特集　痹証の鍼灸治療</font><br /><br />
現代医学において痹証は，頸肩腕痛・肩関節痛・上肢痛・腰下肢痛・膝痛といった症候を呈し，リウマチ熱・リウマチ性関節炎・関節リウマチ・関節周囲炎・結合組織炎・痛風・坐骨神経痛などの疾患名を包括している。現代医学に照らし合わせると痹証に相当する疾患概念は広範囲に及ぶ。
本特集では，頸椎症が原因の放散痛に対して痹証の観点から治療した症例，肩関節周囲炎を肩痹と捉えて治療した症例，関節リウマチに督脈通陽法を用いて軽快した症例，慢性化し活動性の高い難治の関節リウマチに対して寒熱挟雑時期が効果的な治療のタイミングであることを示した報告などを紹介する。
<br />
<hr size="1">
<a id="4" STYLE="text-decoration:none">　</a>

<strong>【読みどころ・その４】</strong>ｐ140～145
<table cellspacing="20"><tr><td><img alt="読みどころ" src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/yomidokoro_icon_plus.jpg" width="100" height="28" />　</td><td><strong>肩こりさえも弁証鑑別が必要。</strong></td></tr></table>
　<font style="color:blue">肩こりに対する弁証の必要性とその弁証傾向（石川家明ほか）</font><br /><br />
肩こりは日常よく遭遇する症状である。しかし，患者個々の体質や同時に存在している全身の問題と肩こりを関連づけた分析は，現代医療の場では行われていない。
そこで著者らは，４年にわたり整形外科付属鍼灸院に来院した肩こり患者121症例を集め解析を行った。その結果，興味深い弁証傾向が現れたという。
筆者らは肩こりの成因は一様でなく，個々のライフスタイルや体質によって病因病機も異なるので，臨床上適切な治療・生活指導を行うためにも，証を的確に弁別することが必要だと強調する。
<br />
<br />
<div align="right"><a href="http://www.chuui.co.jp/chuui/002046.php" target="_blank"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui/cr122-thumb.jpg" width="100" height="141"　hspace="15"  alt="中医臨床　通巻122号" title="中医臨床　通巻122号"） /></a><br><a href="http://www.chuui.co.jp/chuui/002046.php" target="_blank">『中医臨床』通巻122号（Vol.31 No.3）</a><br>より一部内容紹介</Div>

]]>
   </content>
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   <title>通巻122号（Vol.31 No.3）◇リポート</title>
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   <published>2010-09-17T04:07:44Z</published>
   <updated>2010-09-17T09:14:43Z</updated>
   
   <summary>日本中医学会設立記念シンポジウム開催――全国の中医学臨床家・研究者が結集...</summary>
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      <![CDATA[<strong>日本中医学会設立記念シンポジウム開催――全国の中医学臨床家・研究者が結集</strong>]]>
      <![CDATA[<center><a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/jtcma1008_2.php" onclick="window.open('http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/jtcma1008_2.php','popup','width=800,height=472,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/jtcma1008_2-thumb.jpg" width="400" height="236" alt="日本中医学会設立記念シンポジウム開催" /></a></center>
<br />
　2010年8月29日，東京都北区王子の「北とぴあ」で日本中医学会設立記念シンポジウムが開催された。主催者側の予想を上回る350名を超える参加者があり，急遽座席が増設されるなど，この会に対する関心の高さがうかがえた。<br />
　この学会の母体は2003年からスタートした日本中医学交流会である。これまでの交流を主体とした集まりを発展的に解消し，このたび中医学を専門に研究する学術団体として生まれ変わった。今回のシンポジウムは日本全国を横断する中医学の学会誕生を記念する大会である。<br />
<br />
<strong>大会概要</strong><br />
　大会は，日本中医学会設立準備委員会委員長の酒谷薫先生の開会挨拶から始まった。オープニングセレモニーでは学会設立にあたり各界からお祝いの言葉が寄せられ，記念大会として彩りを添えた。まず中華人民共和国駐日本大使・程永華氏の祝辞を同大使館一等書記官・劉志貴氏が読み上げたあと，中華中医薬学会会長・王国強氏の祝電が紹介された。続けて日本統合医療学会理事長の渥美和彦先生，日中医学協会理事長の安達勇先生，中国国家中医薬管理局台港澳交流合作センター主任の王承徳先生がそれぞれ祝辞を述べた。<br />
<br />
<center><a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/jtcma1008_31.php" onclick="window.open('http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/jtcma1008_31.php','popup','width=600,height=574,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/jtcma1008_3-thumb.jpg" width="200" height="191" alt="日本中医学会設立準備委員会委員長の酒谷薫先生" /></a></center><br />
<center>日本中医学会設立準備委員会委員長の酒谷薫先生</center><br />
<br />
<br />
<strong>招待講演</strong><br />
　王笑頻先生は，中国国家中医薬管理局国際合作司副司長としての立場から，中国の医療システムにおける中医学の役割を紹介した。中国政府は中医学を主とした伝統医学を極めて重視しており，一貫して支持・保護を行い，その活用と発展をはかっている。この結果，すでに国内では医療・保健・教育・文化・産業が一つの総合的なシステムとして確立されている。また，国際的なプロジェクトや交流活動など，積極的な国際提携を行い，中医学の近代化・国際化を推進している。<br />
　高彦彬先生は，中国における糖尿病に対する中医薬治療の現状について述べた。治療においては，伝統的な三消（上消・中消・下消）論治や，陰虚熱盛・気陰両虚・陰陽両虚の3つの分型にわける弁証論治のほか，糖尿病前期・糖尿病期・糖尿病合併症期の3段階に分けた後に弁証論治を行う分期弁証論治がある。また，中薬の降糖作用のメカニズムや予防効果の研究，合併症に対する研究が盛んに行われ，絡病学にもとづいて創られた「通心絡カプセル」などの新薬が次々に開発されている。<br />
<br />
<strong>特別講演</strong><br />
　加島雅之先生は，まず，西洋医学的には同じウイルスが季節によって異なる邪に変化しうるとして，気温ではなく平年差との相関があり，平年より寒いと風寒型が増えると述べた。また，季節型と比較して基礎疾患をもたない患者でも重症化しやすく，その特徴として，病期の進行が速い，少陽に邪が停留，「胸」に陥る，化熱傷陰するなどの場合を挙げた。そして，陽明少陽の合病で咳嗽が強いものには麻杏甘石湯＋柴陥湯，基本的に湿邪の要素をもつため回復期の咳嗽には麦門冬湯より竹筎温胆湯が有効と強調した。<br />
　兵頭明先生は，認知症に対しては全人的・総合的なアプローチが必要であり，そのためには医療・地域・施設の連携が必須と述べた。さらに，中医学の考え方の共有による新たな連携の創出も必要として，認知症認定鍼灸師制度（G-QPD育成講座）の立ち上げなどを紹介した。また，1年にわたる介護付き有料老人ホームでの取り組み例では，鍼灸治療とともに施設職員・患者・家族に対するセミナーを行い，ADL・QOLの向上がみられ，認知機能の維持・緩和・改善など，高齢者医療のなかでの中医鍼灸の可能性を示した。<br />
<br />
<strong>シンポジウム</strong><br />
　酒谷薫先生は，「『日本中医学学会』の設立：日本の中医学の発展を目指して」として，まず本学会設立の背景と目的について紹介した。その目的の一つである「先端科学技術を用いて中医学治療のメカニズムを解明する」は本シンポジウムのテーマ「中医学と先端医療の融合に向けて」となっており，酒谷先生はご自身の専門分野から光脳機能イメージング法を用いた中医学研究について紹介した。非侵襲的に計測できる近赤外分光法（NIRS）を用いることで，中医学治療の脳機能に対する効果や生体内における分子プロセスの解明への可能性を示唆した。<br />
　田平武先生は，「アルツハイマー病の免疫療法」 として，ワクチン療法について紹介した。アルツハイマー病（AD）は現在，脳にβアミロイドが蓄積されることが原因とするアミロイド仮説にもとづいた予防・治療法が開発されている。田平先生は，アデノ随伴ウイルスベクターを用いた経口ワクチンを開発した。この研究のなかで，十全大補湯が骨髄由来のミクログリア（貪食細胞）を活性化し，AD病変を著明に改善することを見出し，中医学がさらに発展する余地のあることを示した。<br />
　田村守先生は，「清華大学医学院に於ける光診断学創生への試み―日中光医学研究中心の設立を目指して―」として，光学と医学が結びついた新しい学問領域・医用光学について述べた。光診断と光イメージングは今後最も期待される新しい画像診断技術であり，その利点は，高感度・高解像度・非侵襲性・高選択性にある。PET（陽電子放射断層撮影）・MRI・USと同時に使用することが可能であり，客観的な立場での計測ができる。中国・清華大学ではすでに医学院を中心とした関連分野の研究者および研究施設が参加したネットワークを構築しつつある。<br />
　正山征洋先生は，「中医学領域におけるモノクローナル抗体研究」として，生薬の活性成分探求のツールであるモノクローナル抗体（MAb）の応用について述べた。簡便で再現性の良好な分析法であるイースタンブロット法やノックアウトエキスの作成など，甘草を例にわかりやすく解説した。また，小型化抗体（scFv）遺伝子を用いたミサイルタイプの分子育種により，天然化合物の有効成分を約3倍の含有量に上昇させることに成功した。この手法は実用性が高く，近年資源不足が問題となっている生薬資源への応用が期待される。<br />
<br />
<center><a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/jtcma1008_1.php" onclick="window.open('http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/jtcma1008_1.php','popup','width=799,height=406,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/jtcma1008_1-thumb.jpg" width="450" height="228" alt="日本中医学会　会場" /></a></center><br />
<center>予想を上回る参加者が集い盛会となった</center><br />
<br />
<strong>日本中医学会のめざすもの</strong><br />
　なぜいま日本中医学会なのか，この学会は何を目指そうとしているのか。酒谷薫先生は，講演および共同記者会見の場で学会設立の背景を次のように述べた。<br />
 　<strong>①中医学を専門に研究する学術機関の創設</strong><br />
 　<strong>②全国横断的な学会の必要性</strong><br />
　「日本にはすでに日本東洋医学会という歴史ある学会があるが，中医学は中国から日本に入って洗練され変化して日本独自の漢方医学になり，オリジナルの中医学とは似て非なるものになった。そういうことを考えると，中医学会という別の学会を作らなければならない」「いま世界の伝統医学のなかで中医学が注目されている。欧米では東洋医学といえばTCM。しかしそれは漢方薬ではなく鍼灸から入っており，日本東洋医学会が推進している日本漢方と一見似ているがまったく異なった体系で世界に伝わりつつある。世界的にみて中医学のほうがメジャーになっている状況のなかで日本では各地でさまざまな研究会が活動しているものの全国的な学会はなかった。それらを全国横断的に繋ぐ必要があった」と語った。<br />
　そのうえで今後学会として次のような活動を行っていくという。<br />
 　<strong>①日本における中医学の学術交流と普及を促進</strong><br />
　全国の中医学研究会と連携しながら，中医学の研究を促進し，日本独自の中医学を発展させる。さらに中医学の一般臨床への普及に努め，日本の伝統医学の多様性をはかる。<br />
 　<strong>②先端科学技術と伝統医学の融合</strong><br />
　先端技術を活用し，分子レベルでの中医学の治療効果を解明し，中医学の有効性を実証する。<br />
　<strong>③海外との学術交流・共同研究を推進</strong><br />
　産学連携による研究体制を構築し，海外，特に中国との学術交流を行う。中国の中医学に関する医療資源・文化資源と日本の先端技術を融合させて次世代の中医学を創生する。<br />
<br />
　また湯液と鍼灸が基礎理論を共有している点は中医学の強みである。医師と鍼灸師の連携が取りやすく，従来の東洋医学系の学会活動にはない新しい形の研究や学術活動がこの学会の特色にもなりそうだ。<br />
<br />
<strong>日本中医学会に期待すること</strong><br />
　これまでの中国との中医学術交流は散発的に個人の繋がりと努力によって培われてきた面が強かった。今後この学会が中国との学術交流の窓口として果たす役割に期待したい。かつて任応秋先生を皮切りに，劉渡舟，陸幹甫，焦樹徳，路志正，鍼灸では鄭魁山，彭静山，李世珍といった名だたる老中医を日本に招いて，彼らから大きな感動を受けながら中医学を学びそれぞれの臨床に活かしてきた。高齢化した老中医を招くことが不可能ないま，中国のどういう人材を招き，彼らから何を学ぶのかという学術交流のあり方を検討しなくてはならないだろう。そこではたんに中国の動きを日本に紹介するのではなく，日本から中国に対して中医学をより深めるための提言を発信するなど，真の学術交流を行う場になることが期待される。<br />
　今回のシンポジウムのメインテーマであった先端科学技術と伝統医学の融合は，補完代替医療に求められている最も重要なテーマの1つだ。中医学の分野においても，これら現代科学の成果を活用して中医学の新しい評価方法が確立されることに明るい希望が感じられた。次世代の中医学が創生されることを強く印象づけたシンポジウムであった。<br />
　一方でシンポジウム後の総合討論のなかで加島雅之先生が「漢方薬の作用機序を考えるときに，西洋医学的な方法論で作用機序を求めるという姿勢から少し引いて，中医学の大きな特徴である生体全体のメカニズムを捉えていくという視点での研究が進んでいくことを期待したい」と指摘したように，中医学のもつ大きなダイナミズムを活かすことを忘れてはいけないだろう。<br />
　さらに，この会に参加する多くの臨床家に対して日々の臨床のヒントを学べるような臨床経験の交流や，理論的思考方法を深めるような討論が活発に行われることにも期待したい。先端科学との融合による新しい中医学の創生とともに，中医学の弁証論治を深めるような学術活動が両輪となって行われていくことが強くのぞまれる。<br />
<br /><center>＊</center><br /><br />
　大会の最後に，平馬直樹先生から大会の昼休みの時間帯に開催された第1回定例理事評議委員会において，平馬先生が会長，酒谷先生が理事長に選出されたことが報告された。<br /><br />
<center><a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/jtcma1008_41.php" onclick="window.open('http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/jtcma1008_41.php','popup','width=601,height=669,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/jtcma1008_4-thumb.jpg" width="200" height="222" alt="学会会長に選出された平馬直樹先生" / ></a></center><br />
<center>学会会長に選出された平馬直樹先生</center><br />
<br />
　今後は，毎年１回の学術総会を開催することが予定されており，来年度（2011年）は9月のいずれかの土，日曜日の2日間を使って東京都内で第1回の学術総会を開催する計画だという。会頭は平馬先生が務めることになった。第1回学術総会では一般演題も募集したいとのことである。全国で中医学を実践する方々からの臨床経験，研究報告が集まることが期待される。<br />
　学会からの情報発信はWeb上のホームページが中心となることから，今後はホームページの充実と，Web版学会誌の発行が来年の学術総会に繋ぐための大切な活動になるとみられる。中医学を学び実践する日本全国の方々が結集できる場となることを願っている。<br /><br />
<p align="right"><a href="http://www.jtcma.org" target="_blank">◇<strong>☞日本中医学会のHP</strong>◇ </a></p><br />
<p align="right">（文責：編集部）</p>
<br />
<br />
<strong>日本中医学会設立記念シンポジウム　プログラム</strong><br />
<strong>テーマ「現代医療における中医学の役割」</strong><br />
◆オープニングセレモニー<br />
◆招待講演Ⅰ「中国中医薬政策及び発展状況」 <br />
　王笑頻（中国中医薬管理局 副司長）<br />
◆招待講演Ⅱ「糖尿病の中医治療の現況」 <br />
　高彦彬（中国首都医科大学中医薬学院副院長，中医薬研究所所長 教授） <br />
◆特別講演Ⅰ「新型インフルエンザに対する漢方治療の経験」 <br />
　加島雅之（熊本赤十字病院内科） <br />
◆特別講演Ⅱ「認知症に対する鍼灸の取り組みについて」 <br />
　兵頭明（学校法人後藤学園 中医学研究所所長）<br />
◆シンポジウム「中医学と先端医療の融合に向けて」<br />
　①酒谷薫（日本大学医学部・脳神経外科学系・光量子脳工学分野 教授） <br />
　②田平武（順天堂大学大学院・認知症診断予防治療学講座 教授） <br />
　③田村守（中国・清華大学医学院 客員教授） <br />
　④正山征洋（長崎国際大学・薬学部・物質薬学分野・薬品資源学 教授） <br />
◆総合討論　座長：平馬直樹，酒谷薫<br />
<br />
<br />
<div align="right"><a href="http://www.chuui.co.jp/chuui/002046.php" target="_blank"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui/cr122-thumb.jpg" width="100" height="141"　hspace="15"  alt="中医臨床　通巻122号" title="中医臨床　通巻122号"） /></a><br><a href="http://www.chuui.co.jp/chuui/002046.php" target="_blank">『中医臨床』通巻122号（Vol.31 No.3）</a><br>より転載</Div>]]>
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   <title>通巻121号（Vol.31 No.2）◇読みどころ</title>
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   <published>2010-07-01T02:26:19Z</published>
   <updated>2010-07-01T03:21:25Z</updated>
   
   <summary>121号の読みどころ 　 ■いまなぜ日本中医学会なのか。 　中医学の魅力（平馬直...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/">
      <![CDATA[121号の読みどころ
　
<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002031.php/#1" STYLE="text-decoration:none"><strong>■いまなぜ日本中医学会なのか。
　中医学の魅力（平馬直樹）</strong></a><br>
<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002031.php/#2" STYLE="text-decoration:none"><strong>■現象の背後に隠された本質をついた興味深い症例。
　寒熱錯雑の弁証論治――多汗症の症例（篠原明徳）</strong></a><br>
<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002031.php/#3" STYLE="text-decoration:none"><strong>■経方理論から生まれた慢性腎不全の処方。
　慢性腎不全に対する養腎降濁湯の効果（江部洋一郎）</strong></a><br>
<a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002031.php/#4" STYLE="text-decoration:none"><strong>■「日本的中医針灸」確立へ，教科書から臨床へのステップアップ。
　［鍼灸特集］顔面痛の鍼灸治療</strong></a><br>
]]>
      <![CDATA[<hr size="1">
<a id="1"  STYLE="text-decoration:none">　</a>

<strong>【読みどころ・その１】</strong>ｐ30～36
<table cellspacing="20"><tr><td><img alt="読みどころ" src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/yomidokoro_icon_plus.jpg" width="100" height="28" />　</td><td><strong>いまなぜ日本中医学会なのか。</strong></td></tr></table>
<font style="color:blue">　中医学の魅力（平馬直樹）</font><br /><br />
今夏，日本中医学会が設立される。いまなぜ日本中医学会なのか。
日本中医学会設立の背景には，弁証論治を中心とした治療や，中国伝統医学本来の身体観・病態観を専門的に研究する場がほしいという期待があった。
さらに同学会は中国の中医界との交流窓口としての役割も担う。そこでは中国のものをたんに持ち込むのではなく日本から中国に向けて発信していく姿勢も求められる。
これからの日本の漢方医学の発展に，さらに世界に向けて，この学会がどのように寄与することができるのか。平馬直樹先生に聞いた。
<p align="right"><a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/002030.php"  STYLE="text-decoration:none" target="_blank">☞全文を掲載しています</a></p><br />

<hr size="1">
<a id="2" STYLE="text-decoration:none">　</a>

<strong>【読みどころ・その２】 </strong>p46～48
<table cellspacing="20"><tr><td><img alt="読みどころ" src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/yomidokoro_icon_plus.jpg" width="100" height="28" />　</td><td><strong>現象の背後に隠された本質をついた興味深い症例。</strong></td></tr></table>
　<font style="color:blue">寒熱錯雑の弁証論治――多汗症の症例（篠原明徳）</font><br /><br />
中医学において寒熱の弁別は，患者の病態を把握するうえで最も基本となるが，実際の臨床では，患者の自覚症状と舌脈などの他覚所見において寒熱の乖離がみられることも少なくない。
寒熱の問題には，真寒仮熱や真熱仮寒の病証だけでなく，１人の患者に寒熱の証候が錯綜している場合も多く，正確に弁別することは容易ではない。
今回，著者は自覚的には熱証が前面に現れている患者に対して，舌脈など他覚所見をふまえて炮附子による温陽を併施して改善をみた症例を経験した。現象の背後に隠された本質をついた症例といえ興味深い。
<br />
<hr size="1">
<a id="3" STYLE="text-decoration:none">　</a>

<strong>【読みどころ・その３】</strong>ｐ54～58
<table cellspacing="20"><tr><td><img alt="読みどころ" src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/yomidokoro_icon_plus.jpg" width="100" height="28" />　</td><td><strong>経方理論から生まれた慢性腎不全の処方。</strong></td></tr></table>
　<font style="color:blue">慢性腎不全に対する養腎降濁湯の効果（江部洋一郎）</font><br /><br />
養腎降濁湯は慢性腎不全に対して透析の前後いずれにも有効である。
基本となった処方は，『傷寒論』にある桂枝去桂加茯苓白朮湯と真武湯。
著者は，慢性腎不全は血中の濁が過剰となり濁毒と化して生体を傷つけるものと考えており，濁毒は主に湿→湿濁→濁毒という過程で産生されるという。
治療においてはこの濁毒を排出する降濁と，肝での解毒がポイントとなる。
本稿では，本方の組成・方意をはじめ，効果や問題点についても言及する。
<br />
<hr size="1">
<a id="4" STYLE="text-decoration:none">　</a>

<strong>【読みどころ・その４】</strong>ｐ118～137
<table cellspacing="20"><tr><td><img alt="読みどころ" src="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/yomidokoro_icon_plus.jpg" width="100" height="28" />　</td><td><strong>「日本的中医針灸」確立へ，教科書から臨床へのステップアップ。</strong></td></tr></table>
　<font style="color:blue">［鍼灸特集］顔面痛の鍼灸治療</font><br /><br />
顔面痛は特発性三叉神経痛が主体となるが，症候性三叉神経痛や，そのほか三叉神経そのものの痛みでなくても，頭頸部の病変，すなわち眼科・耳鼻咽喉科，歯科疾患も原因に含まれ多岐にわたる。
西洋医学的治療で難渋する例も多く，鍼灸治療を求めて来院する患者も少なくない。
本特集では，三叉神経痛に対する日本人３名の臨床経験を紹介するほか，三叉神経痛に対して通絡に調神を組み合わせた｢調神通絡法｣を用いて高い効果を上げている中国の武連仲教授の経験も合わせて紹介する。
<br />
<br />
<div align="right"><a href="http://www.chuui.co.jp/chuui/002025.php" target="_blank"><img src="http://www.chuui.co.jp/chuui/c121-thumb.jpg" width="100" height="141"　hspace="15"  alt="中医臨床　通巻121号 特別連載／心身症（Vol.31-No.2）" title="中医臨床　通巻121号 特別連載／心身症（Vol.31-No.2）" /></a><br><a href="http://www.chuui.co.jp/chuui/002025.php" target="_blank">『中医臨床』通巻121号（Vol.31 No.2）</a><br>より一部内容紹介</Div>

]]>
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   <title>通巻121号（Vol.31 No.2）◇インタビュー</title>
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   <id>tag:www.chuui.co.jp,2010:/chuui_plus//4.2030</id>
   
   <published>2010-07-01T01:05:22Z</published>
   <updated>2010-07-01T03:39:41Z</updated>
   
   <summary>中医学の魅力　第６回 平馬医院　日本医科大学東洋医学科　平馬直樹先生に聞く いま...</summary>
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         <category term="インタビュー" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
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      <![CDATA[<p><strong>中医学の魅力　第６回<br />
平馬医院　日本医科大学東洋医学科　平馬直樹先生に聞く</strong></p><br />
<p align="center"><strong>いまなぜ日本中医学会なのか</strong></p><br />
<p>日本中医学会設立の背景には，弁証論治を中心とした治療や，中国伝統医学本来の身体観や病態観を専門的に研究する場がほしいという期待があった。<br />
さらに同学会は中国の中医界との交流窓口としての役割も担う。そこでは中国のものをたんに持ち込むのではなく日本から中国に向けて発信していく姿勢も求められる。<br />
これからの日本の漢方医学の発展に，さらに世界に向けて，この学会がどのように寄与することができるのか。この夏，新しい幕が開かれる。</p>
<p align="right"><strong>【聞き手：編集部】</strong></p><br />]]>
      <![CDATA[<hr size="1"><br>
･････････････････････････････････<br />
<p><strong>　　日本中医学会の展望　</strong></p>
･････････････････････････････････<br /><br />
<strong>機は熟し，日本中医学会設立へ</strong><br /><br />
　<strong>編集部</strong>　　この夏，日本中医学会が設立されます。いまなぜ日本中医学会なのでしょうか？<br /><br />
　<strong>平馬　</strong>　これまで日本で中医学を研究して臨床をなさっていた方々は，日本東洋医学会や全日本鍼灸学会を学会活動の場とされてきました。その方々には，より専門的に弁証論治を中心とした治療や，中国伝統医学本来の身体観や病態観を研究する場がほしいという期待がありました。その期待に応えるということが理由の1つです。もう１つは，中国の中医学会や中医界と医学交流をしていく窓口の必要性です。<br />
　中医専門の学術機関を設けたいというのは，中医学を実践しているすべての人の悲願だったと思います。これまで日本各地で中医学の研究会や勉強会が開かれ，長い間それぞれの努力で継続されてきましたが，全国を横断するような学術団体はありませんでした。中医学を全国規模で研究して，さらに中国との医学交流の窓口になる組織を作りたい，そういう勢いがようやく高まってきたのではないかと考えています。<br /><br />
　<strong>編集部</strong>　　日本には独自に発展を遂げてきた日本漢方があります。これとの関係はどうなりますか？<br /><br />
　<strong>平馬　</strong>　日本東洋医学会は，日本における伝統医学を多様に研究する組織として，長い伝統をもちながらこれまでその役割を果たしてきました。私自身も日本東洋医学会の会員の一人ですし，これからも日本東洋医学会のなかで活動も続けていくつもりです。日本東洋医学会は，日本における伝統医学を総合的に研究する機関としてこれからも発展していくと思います。<br />
　ただ，これまで中国との医学交流にそれほど力を注いできたわけではありませんから，より専門的に中医学を研究する機関を作る必要がありました。例えば日本内科学会は，内科のありとあらゆる領域を研究する機関として存在していますが，他にもある分野を専門的に研究する機関が必要なことから，呼吸器学会や循環器学会などができていますね。それと同じように，日本中医学会は日本東洋医学会から生まれるわけではありませんが，日本東洋医学会のある一分野を担う機関として，中医学を専門に研究する学会が必要だと認識して，これから作ろうとしているのです。<br />
　さらに，中医学の分野には湯液の治療，鍼灸の治療，その他にも運動療法などがあります。その大きな柱として湯液の治療と鍼灸の治療があり，この連携もこれまで日本の伝統医学では不足していたように思います。これも中医学を基礎にすれば，ある同じ患者さんを診たときに，同じような身体観・病態観で診察することができ，同じように弁証論治の診断治療ができるため，非常に協力しやすいというメリットがあります。すでに，湯液と鍼灸には中医学を基礎にすれば非常に協力しやすい診断治療システムがあります。湯液と鍼灸を車の両輪のようにしてより密接に研究し，発展させていくことも新しい学会の任務だと思っています。<br />
<br />
<strong>日本漢方との対話のとき</strong><br /><br />
　<strong>編集部</strong>　　日本漢方と中医学にはそれぞれ一長一短があります。対話するための共通の土台はありますか？<br /><br />
　<strong>平馬　</strong>　共通の土台はもちろんあります。中医学の専門家にもいろいろな立場の人がいます。なかには日本漢方のことはほとんど知らず，中国の本で勉強したため現代の中医学しか知らないという人もいます。一方で日本漢方のことをよく知っていて，日本漢方によって漢方の治療を行うことに何の矛盾も感じていないけれども，中医学を専門にしたいと考えている人もたくさんいます。新しい学会に集まってくる方はそういう人のほうが多いと思います。そうした立場からいえば特別矛盾は感じません。<br /><br />
　<strong>編集部</strong>　　日本東洋医学会との関係はどうなりますか？<br /><br />
　<strong>平馬　</strong>　これからどのような活動をしていくかによって，お互いにどういう関係が築けるかは決まってくると思います。われわれもほとんどが日本東洋医学会や日本鍼灸学会の会員ですし，それを退会して新しい学会を作るわけではありません。これまでどおりそれぞれの会のなかではそれぞれの役割を担っていくつもりです。日本東洋医学会や全日本鍼灸学会に対してはもちろん尊重する気持ちをもっています。日本中医学会ができたことで日本の東洋医学がさらに活性化されたと認めていただけるよう努力したいと思います。<br /><br />
　<strong>編集部</strong>　　中医学と日本漢方が対話するために，ポイントになるのは何でしょうか？<br /><br />
　<strong>平馬　</strong>　やはり歴史認識を共用していくことがすごく大切ですね。これまでに韓国と医学交流してきた自らの経験からもそう感じます。韓国の主流医学である『東医宝鑑』の医学は，日本の曲直瀬道三の医学と時代が共通しており，それぞれが中国医学を高度に取り入れて作った医学体系ですから，非常に近い医学です。この両医学は中国の明医学とも非常に近く，この医学を基盤にすれば，日中韓で非常にスムーズに交流できます。<br />
　その後，日本は鎖国を行い，中国と朝鮮の関係も明から清へと王朝が変わったりしたので，両国の交流がスムーズ行われませんでした。そのためそれぞれ独自の医学が生まれて，なかなか交流できずに今日まできています。韓国では四象体質医学が生まれ，日本では古方派医学が生まれました。日本にとって四象体質医学はわかりにくく，韓国にとって古方派医学はわかりにくいのです。ですから韓国と医学交流するなかでは，四象医学をレクチャーしてもらったり，こちらから古方派医学のことをお話してお互いに理解を深めてきました。そのお陰で，今日の日本ではどのような医学が行われていて，なぜこのような薬の使い方をするのかということを韓国の先生方にもずいぶんわかっていただけましたし，私たちも四象体質医学のやり方をある程度理解できました。このような形で，お互いを理解しながら交流することは可能ですが，その基盤となる曲直瀬道三の医学，『東医宝鑑』の医学がなければ難しかったですね。<br />
　これらの医学は中国でいえば，明医学に相当しますが，その後の中国でできた温病学説は，日本の漢方家にとってもなかなか難しい分野です。しかしなぜ中国で温病学説が生まれて広まったのかということは，歴史を学べばわかることです。当時日本は鎖国を行っていたため，外国から新しい伝染病が流入することがあまりありませんでした。水際で止められていたわけですね。ですから，鎖国以前に入ってきた梅毒が日本では国民病のように蔓延していました。しかし開国したとたんにコレラや天然痘が流行するようになったのです。中国では明から清にかけて文化の中心が次第に南に移っていって，江南が文化の中心になりました。そうすると東南アジア方面から新しい伝染病が次々と入って来るようになりました。それに対して『傷寒論』のやり方だけでなく，新しいやり方をしなければ対応できなくなってきて温病学が生まれたのです。<br />
　歴史的な経緯を学び，その考え方が今日のどの病気に，例えば新型インフルエンザなどに必要なのかを検討することによって，これまで日本の古方の方証相対治療しか知らなかった方でも温病学について学ぶことができるわけです。このようにしてお互いに学んでいくことはできると思います。ただ，その基盤になった伝統的な考え方，『黄帝内経』にもとづく中国医学の本来の身体観や病態観を共有できなければ，話し合いはスムーズにいかないでしょう。<br /><br />
　<strong>編集部</strong>　　古方の先生方は『内経』の思想をどの程度認識されているものですか？<br /><br />
　<strong>平馬　</strong>　学んでいる方もいれば学んでいない方もいます。つまり『内経』を必須なものとは考えていないわけですね。中医学を学んでいる者は，『内経』自体を読んだことがあるかどうかは別として，『内経』にある身体論や病理観は必須のものとして受け入れています。ここのところが大きな差異だと思います。日本中医学会も『内経』にある身体病理観を基盤にするということを鮮明にしていかなければならないと思います。<br /><br />
　<strong>編集部</strong>　　中国には中医学の学会がたくさんありますし，国の機関もあります。どういうところと交流していくつもりですか？<br /><br />
　<strong>平馬　</strong>　これまでは，およそ個人的な努力で中国との交流をしてきた方が多かったです。なかには中国の中医薬大学の客員教授をなさったような方もいますが，ほとんど個人的な努力でつながってきました。交流の機会が少なすぎたこともあって，中国医学のある一分野だけしか知らないということもあったと思います。こんどは学会組織になりますから，中国の中医学界とはパイプを作っていきたいですね。大切なことかと思います。<br /><br />
　<strong>編集部</strong>　　国際交流の窓口としての役割は，中医学会の大きな柱になってきそうですね。<br /><br />
　<strong>平馬　</strong>　そうですね。中国の医学界と交流し，その窓口になるというのは，大きな使命かと思います。しかし，それは中国の中医学界の動きをたんに日本に持ち込むという意味ではありません。日本の立場から，日本の臨床に合ったニーズに応じて，中医学を継承し普及し発展させていくというのが私たちの目的です。けっして中国の中医学の動向をそのまま日本に紹介する機関ではありません。<br /><br />
　<strong>編集部</strong>　　日本のニーズに合う形で，中国から学んでいくという姿勢なのですね。<br /><br />
　<strong>平馬　</strong>　もちろんそうです。さらにいえば，われわれは現代中国だけを見ているわけではなく，中国のこれまでの長い歴史の伝統ある医学を学んでいきます。ですから日本から中国に対していろいろな提言をすることがあるかもしれないし，そういうこともできるよう実力を養っていくことが必要だと思います。<br />
<br />
<strong>設立シンポジウムの見どころ</strong><br /><br />
　<strong>編集部</strong>　　日本中医学会設立を記念して，8月29日に記念シンポジウムが開催されます。学会設立までの経緯をお聞かせください。<br /><br />
　<strong>平馬　</strong>　これまで，日本で中医学を専門に学んだり研究したり診療にあたっている人たちの交流の場として，｢日本中医学交流会｣を設けて，2003年より毎年1度の交流会を開催してきました。今回それを発展的に解消して，全国的な組織として日本中医学会を設立することになったのです。<br />
　これまでは年に1度集まって，その都度，参加費用を負担してもらって運営していく形でした。これからは学会組織になりますから，会員を募って，会員が年会費を払ってそれを元に運営をしていくスタイルになります。<br />
　今年は年度の途中に学会が設立されますから，この記念シンポジウムに参加すれば，希望の方は入会したとみなされて，今年１年間の年会費は免除されます。<br /><br />
　<strong>編集部</strong>　　シンポジウムの見どころを教えてください。<br /><br />
　<strong>平馬　</strong>　学会の大きな目的は，伝統医学の継承と発展です。継承の面では古典の研究をはじめ，老中医から学ぶことなども含みます。発展の面では，中国でも中西医結合の形で現代の科学技術を応用した中医学の発展がはかられていますが，それとは別に，日本でも最新の科学技術や現代医学によって日々解明されている身体や疾病のいろいろな情報を応用して，伝統医学を研究して発展させていくことも，この学会の大きな使命の１つと考えています。<br />
　このような観点から，まず午前中のプログラムではこれまでの中医学のやり方によって現代医学のどのような分野でどのような貢献ができるのかを見ていきます。招待講演では，中国中医科学院の仝小林氏を招いて，今日，国民病といわれるまでに多くの患者がいる糖尿病において中医学はどのような治療ができるのか，中国での現況を話していただきます。それからトピックスとして，昨年世界中で流行した新型インフルエンザ（H1N1）に対して，中医学治療はどのような貢献ができたのか，１年間の経験を検証します。さらに，鍼灸では，認知症に対してどのようなアプローチがなされていて，どのような成果が出ているのかを話していただきます。このように午前中はこれまで継承してきたものがどう応用され，普及してきたのかという姿をみせることになります。午後のシンポジウムは，最先端の科学の目からみると，中医学にはどのような発展の方向性があるのか，そのヒントになるような講演を企画しています。<br />
<br />
<strong>学会設立後の活動にも期待</strong><br /><br />
　<strong>編集部</strong>　　今年の設立シンポジウムには薬系の演題がありません。来年以降はそういうセッションも，立ち上がりますか？<br /><br />
　<strong>平馬　</strong>　来年度は学会形式で会を開くことになると思います。一般演題ももちろん受け付けたいですし，例えば鍼灸分野のセッション，湯液分野のセッションなどが考えられます。薬系の方たちの演題が多く集まるようであれば，それをまとめたセッションを行うこともあり得ますね。<br /><br />
　<strong>編集部</strong>　　学会としての業績を集め，発信していくこともされますか？ <br /><br />
　<strong>平馬　</strong>　そうですね。学会誌を通じて情報を発信することは大切なことだと思います。ただし，本年度は紙の会誌を発刊する予定はありません。Web上で会誌を公開して，会員の方には見ていただけるような形をとりたいと思います。<br />
　また，中医学の普及もこの会が担わなければならない役割です。この普及には一般の方をはじめ広く医学界，政府や公的機関にも認知してもらうことが必要です。もう１つは中医学を担う人材を増やしていき普及をはかっていくことも大切なことだと考えています。その意味では，中医学を専門に勉強していきたいという方に対する教育も１つの使命かと思っています。はじめは学会のホームページなどを通じて，１人で独習できるような情報を提供していくことも必要です。さらに学会とは別に専門家を養成するための講習会などを開設することも必要になってくると認識しています。<br /><br />
　<strong>編集部</strong>　　人材育成も，学会が担う非常に大事な柱となりそうですね。<br /><br />
　<strong>平馬　</strong>　そうですね。まだ，人材も会の体力も足りません。いろいろな公的な機関にも広く認知していただき，日本のさまざまな関連分野の企業の方たちにも協力していただいて，育てていきたいと考えています。<br /><br />
　<strong>編集部</strong>　　学会の活動は，１年に１回の学術大会を行って，その間，よりテーマを絞った勉強会や講習会，分科会が開催されたりもするのですか？<br /><br />
　<strong>平馬　</strong>　はい。そういうことも当然視野に入ってくるかと思います。特にこれまでの日本中医学交流会でも鍼灸が分科会を開いていましたから，そういう方向はすでにあります。その他にも，全国で行われている中医学の研究会とどのように協力していくかも今後の課題だと思います。ですから，できるだけ多くの分野のたくさんの人に集まっていただき，意見交換を行って，やるべきことを考えていきたいです。<br />
<br />
･･･････････････････････････････････････<br />
<p><strong>　　これからの日本の漢方医学　</strong></p>
･･･････････････････････････････････････<br /><br />
<strong>中国との交流では日本の特徴を活かせ</strong><br /><br />
　<strong>編集部</strong>　　これからの日本の漢方医学全体を俯瞰して，先生の見通しをお聞かせ願えますか？<br /><br />
　<strong>平馬　</strong>　医療には国境がありません。世界に向けて必要な医学・医療であれば世界でも通用するはずですし，世界に広めていかなければなりません。中医学においては，もちろん中国がそのような使命感をもって世界に広めていますが，われわれは中国政府や中国医学界の意向を受けてそのようにする必要はありません。日本のなかで有用性や将来の発展性を検証して，学術的に確信がもてたことを世界に向けて発信していくという姿勢が必要だと思います。<br />
　中医学を研究する人材についていえば，中国には各省に中医薬大学（中医学院）があり，そのなかには専門の教室がたくさんあってそれぞれ教育・研究にあたっています。日本とは研究者のマンパワーが圧倒的に違います。しかし日本には一分野を深く研究している方がたくさんいらっしゃるので，そういうところを活かして中国と交流していきたいですね。例えば一昨年開いた，「2008日中張仲景学説交流会シンポジウム」でも，中国から仲景学会のトップクラスの方々をお招きしました。彼らから日本の研究者の発表がいずれも高い水準であったことを非常に高く評価してもらえました。いろいろな分野で，このように深い研究をしている方がいます。日本ならではといった研究を発展させたり，発掘していくことも，学会に求められる姿勢ではないかと思います。<br />
　一方，中国ではあれだけ大勢の方たちがそれぞれの研究をしているので，それを学んでいくことも大切なことです。数が少ないとやはり研究の厚みにムラが出てきますから，中国に学んでいくという姿勢は大切なことだと思います。<br />
<br />
<strong>日本漢方との対話をどう進めるか</strong><br /><br />
　<strong>編集部</strong>　　中医学と日本漢方との間には垣根があって，今後どうやって対話を深めていけるだろうかと考えます。先生はどう思われますか？<br /><br />
　<strong>平馬　</strong>　日本の漢方が普及していく過程でエキス剤が開発され，現代医学が苦手としている分野においてエキス剤治療による非常に有効な分野のあることが認識され，発展してきました。中医学の弁証論治にも，日本漢方の苦手なところでも，弁証論治で非常に有効な医療分野があると私は認識しています。そういう形で有効な分野をそれぞれが活かしていって医療の質を高めていくことが大切だと思います。<br /><br />
　<strong>編集部</strong>　　中医の立場からいえば，方証相対から何を学んでいけそうですか？<br /><br />
　<strong>平馬　</strong>　江戸の医案を読むと，古方派たちは病邪をどのような形で体内から排出するかに心を砕いていることがわかります。非常にシャープな治療効果を得られるような臨床例を重ねて，それが診療録として残されています。本来，伝統医学においては，寒熱を大事にするとか，虚実を見極めるとか，そういう基本が非常に大切です。しかし治療の現場では，臨機闊達な応用が必要になることが多く，江戸の医案にはその臨機闊達な応用のヒントがたくさんあるように思います。ですから，現代の中国から学ぶのと同じように，古典から学ぶという姿勢は大切なことです。もちろんその古典には，中国の古典だけでなく，日本の古典も韓国の古典も含まれると思います。<br /><br />
　<strong>編集部</strong>　　平馬先生は『漢方と診療』（旧名『伝統医学』，臨床情報センター発行）の「江戸の医案を読む」という秋葉哲生先生との対談のなかで，江戸の医案を中医学的にていねいに解説されています。医案を学ぶうえではこういう作業も有効でしょうか？<br /><br />
　<strong>平馬　</strong>　江戸の医案を通して対談することで，私と秋葉先生がお互いにどのような考え方，姿勢で治療をしているかということがわかっていただけると思います。その対談での私の役割は江戸の医案を中医学的に解釈することです。中医学の目からみてその医案から有用なものとして何を拾い出せるのかということがわかっていただけるかもしれないと思って，この作業を続けています。<br /><br />
　<strong>編集部</strong>　　江戸の医案をご覧になって矛盾を感じることはありませんか？<br /><br />
　<strong>平馬　</strong>　寒熱や虚実の判断，あるいはそれを無視することには矛盾を感じます。最も基本的なところを，ときにはまったく無視して治療が行われているわけですが，それはそれなりの臨床効果を得るために意味のある場合もあります。ですから，はっきり言えば，私ならこういう治療はしないということも多いのですが，そこからでも学ぶものはあります。<br />
<br />
<strong>古方派の特徴</strong><br /><br />
　<strong>編集部</strong>　　そのほかに古方派の用薬の特徴は？<br /><br />
　<strong>平馬　</strong>　古方派は，体力を補ったりするのは，いわゆる養生の分野であって，治療においては身体のなかの病邪，それを「毒」と表現しますが，その毒を排除することに集中します。ですから，下剤や水銀製剤などを使って邪を身体から出すことに特に心を砕いた治療をしています。<br /><br />
　<strong>編集部</strong>　　当時の疾病構造なども関係したのだと思います。江戸期の古方派と現在の古方派の先生方とはやり方がだいぶ違いますね。<br /><br />
　<strong>平馬　</strong>　だいぶ違うと思いますね。古方が専門だとおっしゃっている方でも，補中益気湯なども汎用処方としてよく使います。心情的には古方を中心になさっていても，実際には歴史的に有効性が試された幅広い方剤を使って治療をされている方が非常に多いと思います。その方たちが補中益気湯を使う場合も張仲景の考え方で応用するというより，李東垣なり後世方派の薬の使い方を学んで応用している方が多いと思います。その延長にはほとんど中医学と同じ世界があるわけですから，ことさら垣根を作ることはないでしょうね。<br /><br />
　<strong>編集部</strong>　　それは認識されずに使われていることもあるわけですか？<br /><br />
　<strong>平馬　</strong>　そういうこともあるでしょうね。ただ，古方派の特徴は，五行や陰陽，運気論などで病態や病状を解釈せず，表面に現れた症候を重視して，症候とそれに適合する薬方を結合させるというやり方です。例えば，補中益気湯を応用するときも，伝統的な病態観で解釈するのは止めて，補中益気湯ならこういう症候があるはずだから，それに合うかどうかという基準で使っています。それは口訣的な使い方と言っていますが，口訣の医学が始まったときも，例えば補中益気湯にはこの薬を使うための有名な8つの目標がありました（編集部注　①手足の倦怠感，②声に力がなく小さい，③目に力がない，④口の中に白い沫状のものが生じる，⑤食べ物の味がなくなる，⑥熱い飲食物を好む，⑦臍のところで動悸がする，⑧脈が散大で力がない。津田玄仙『療治経験筆記』）。文献のなかではなぜその８つが補中益気湯の症候として重要であるかについて伝統理論を使いながら非常にていねいに説明しています。しかし後にこの解説がすべて取り除かれてしまって，8つの症候だけが補中益気湯に適合する症候だというような考え方で使われるようになりました。このように応用されている処方は非常に多いですね。実際にはおおもとの病態解釈がわかっていれば8つの症候を忘れてしまっても応用が利きます。<br />
　結局，中国医学の根幹をなす陰陽学説・五行説・運気論といったものを受け入れるか受け入れないかが大きな違いだと思います。先ほど，日本中医学会の任務が，中国伝統医学本来の身体観・弁証論治の治療を専門的に研究することだと話したのは，われわれは結局それを受け入れているということです。こうしたものを科学的な真理として信じているかどうかはまったく別な話です。そういうものが土台になって医学ができているということを受け入れてそれも研究していこうという姿勢です。さらに具体的な治療の場でどのツボを選び，どの薬方を選ぶのかということについても，それらを充分応用していく立場であるということです。<br /><br />
　<strong>編集部</strong>　　こういう陰陽・運気・五行が中医学の考え方の基礎ですが，中医の先生方も，実際に患者さんを診断するときは，現象から薬方を導いてはいませんか？<br /><br />
　<strong>平馬　</strong>　最終的な処方に，この薬が要るか要らないかを判断するには，細かい症状に対応させていくことも必要になるかもしれません。しかしまず大まかに患者の虚実とその程度，寒熱のバランスを把握することを非常に重視します。最終的には虚も強いけれどもいったん無視して病邪の除去をはかろうと判断することもあるわけですね。<br />
　特にエキス剤などで普及している処方は歴史的な治療効果が検証された名方剤で，一種の約束処方になっています。そういう処方には幅広い臨床効果がありますから，患者さんの症候とぴったり一致しなくてもある程度カバーできます。それをうまく使えるかどうかは，使う人のカンの裁量に左右されます。カンのいい人は日本漢方的な方証相対のやり方をとても上手に運用されるのだと思いますね。<br />
　ただ，最近の日本東洋医学会の演題などを聞いていても，なぜその治療で効果があったのかという考察には中医学の伝統理論や現代中医学の用語などを使って解説している方たちがずいぶん増えてきました。中医学の知識や考え方は，日本漢方をしていると自認なさっている方たちのなかにも浸透してきていると考えています。ですから，それほど違和感なく交流していくことはできるのではないかとは思います。<br />
　先程述べたように陰陽・運気・五行などの理論を受け入れるかどうかが大きな違いですから，それを専門に研究していく学会が必要だというのが，学会を立ち上げた大きな理由です。<br />
<br />
◇<strong>平馬直樹先生のプロフィール</strong><br />
1952年生まれ。1978年，東京医科大学を卒業。同年，北里研究所付属東洋医学総合研究所医局に入局。大塚敬節先生・矢数道明先生に師事。1987年より2年間，中国中医研究院広安門医院に留学。朱仁康（皮膚科）・路志正（内科）・朴炳奎（腫瘤）らに師事し，臨床研修を行う。1990年より牧田総合病院牧田中医クリニック診療部長。1996年より平馬医院副院長，後藤学園入新井クリニック漢方診療部長を兼任。現在，平馬医院院長。2005年より日本医科大学東洋医学科講師も務める。<br />
『図解よくわかる東洋医学』（池田書店・2005）を共著，『中医学の基礎』（東洋学術出版社・1995）を監修。<br />
<br />
<br />
<p align="right"><a href="http://www.chuui.co.jp/chuui/002025.php" target="_blank">『中医臨床』通巻121号（Vol.31 No.2）に掲載</a></p><br>
<p align="right"><a href="http://www.chuui.co.jp/chuui_plus/c121_p30-36.pdf" target="_blank">インタビュー記事をPDFでご覧になれます<img alt="PDFでご覧になれます" src="http://www.chuui.co.jp/chuui/pdf_reader_icon2.jpg" width="20" height="20"  /></a></p>

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