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中医学をマスターする5つのステップ

『経脈病候の針灸治療』

『経脈病候の針灸治療』
  張 吉 主編
  鈴木 達也 翻訳
  A5判 並製 656頁
  定価:本体5,800円+税






その治療に「経絡システム」を十分活用していますか?

 経絡は,体表だけでなく体内を循行し,各臓腑・組織・器官とつながっており,人体の内外・上下・縦横の交通をはかり,内に生じた病を外に現し,外からの治療を内に到達させる重要な役割をもっている。
 鍼灸治療は,経絡を意識することでその効果は格段に上がる。



経絡システムに根ざした鍼灸独自の弁証施治のための必須の一書

本書の内容
 本書は十二経脈と奇経八脈,およびその経筋や絡脈の病候を系統的に網羅したものである。各経脈について,おもに
 ①本経が内循する本臓(腑)の病候,
 ②本経が外循する肢体や体表部分の病候,
 ③本経と関連のある臓腑・組織・器官の病候,
 ④本経の経筋・絡脈の病候,
の4項目に分けて解説をおこなっている。
 また,これらをベースに,さらに虚実寒熱の四綱弁証を加えることで,取経論治の治療原則と取穴法則および必要な手技を確立し,より完全で系統的な鍼灸の弁証論治を目指している。

本書の特徴
中国歴代の鍼灸経験を集約した経絡の病候と治療の書。
経絡の病候は『霊枢』経脈篇の「是動病」「所生病」だけではない。『内経』『難経』に留まらず,他に類を見ない数多くの歴代医学文献をもとにした経脈の病候の集大成。
古典における病症の捉え方や取穴と,著者による現代中医学的な弁証論治とそれにもとづく治法・取穴の,両者を併せて参照できる。
古典原文の出典章節をできるだけ補足し,原文中の用語に関しても可能な限りの解説を加えており,古典に親しむ足掛かりになる。
訳者による「用語解説」を付録に追加,またきめ細かい注釈を加えることで,初中級者でも壁を感じることなく読むことができるよう工夫している。
索引は症状名を見出し語とし,病候を逆引きすることができる。


【書評】『経脈病候の針灸治療』
      経絡の魅力に触れることができる良書


篠原 昭二先生
(九州看護福祉大学鍼灸スポーツ学科 教授)


 本書は,張吉主編の『経脈病候弁証与針灸論治』(人民衛生出版社,2006年刊)を鈴木達也先生が翻訳し,東洋学術出版社より刊行された図書である。日本の鍼灸流派のなかに,いわゆる経絡治療が存在する。しかし,「経絡」を冠しているが,経脈や絡脈を含む経脈の病証を網羅するものではなく,六部定位脈診から帰納された経絡の虚実の脈証を主体として表現したものにすぎず,これをもって経絡の病証と判断することには無理がある。

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◆著者略歴
張 吉(ちょう・きち)
 男性。北京中医薬大学教授。主任医師・博士課程指導教官。第二回全国老中医薬専家学術経験継承プログラム指導教官。中国政府から特別報奨を授与される。中医臨床および教育に40 数年従事。
 出版著書は15 部。そのうち『内経病候弁証』と『経脈病候弁証論治学』は中医学界に大きな影響を与えた。発表論文は40 篇。いくつもの国家教委博士点基金会科研課題の責任者を担当。そのうち「十四経病候弁証及取穴規律」は科研成果三等を受賞。アメリカ・日本・イタリア・フランスなどにおいて学術交流を行っており,中医界における評価も高い。

◆訳者略歴
鈴木 達也(すずき・たつや)
1971年 福島県生まれ
1994年 信州大学繊維学部機能機械科卒業
2002年 天津中医学院(現・天津中医薬大学)中医系本科卒業
2002年~2003年 同学院第一附属医院にてインターン実習
2004年 中医師免許(中国国家資格)取得
2007年 赤門鍼灸柔整専門学校卒業
      はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師免許取得
2007年6月 有朋堂鍼灸治療院開院


◆本文体裁見本PDFでご覧になれます
 第1章 十二経脈の病候弁証と鍼灸論治
  「第5節 手の少陰心経」より


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