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▼中国最新情報

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イタリア・ミラノ大学で中西医結合の修士課程開設へ 

 9月末に中国四川省で開催された第2回中医薬現代化国際科技大会にで、中医学の現代化と国際化に関する最新の動向が発表された。

 この中で、中国科学院の陳竺院士は、中国で行われたSARS・鳥インフルエンザ・エイズにおける中医学治療法を紹介し、中医学と西洋医学を併用した治療法が成果を挙げていることを発表した。また、中国中医研究院の広安門医院の林洪生教授は、中国国内の8箇所の3級甲クラス(最高クラス病院)における587例肺癌患者の追跡調査を行ったところ、西洋医学のみで治療を行った患者の生存期間は8.46ヶ月、中医学だけでは10.92ヶ月であったのに、中医学と西洋医学を併用した場合は、12.08ヶ月になることがわかった。林洪生教授は併用の場合の有効性を主張している。

 最近の国際動向として、イタリア・ミラノ大学にて「WHO国際医学合作センター」が設立され、3年生の中西医結合修士課程が設置された。この課程は、西洋医学を学習するのと当時に中医学の鍼灸および中医の基本的な薬理・診断知識を習得するというのも。2005年3月にはイタリア衛生部と教育部の代表団15人が南京中医薬大学を訪れ、双方が協力して中西医結合修士課程の教育プログラムを設置することに同意した。イタリア側からは、ローマ大学・ミラノ大学がこのプロジェクトに参加する。対象となるのはイタリアの西洋医師で、臨床実習は南京中医薬大学の付属病院で1~2ヶ月間に渡って実施される。

 西洋諸国と中国との中医方面における合作はこれからもまだまだ続きそうだ。 

出典:新華社 成都 9月27日 
担当:岸田 賢治


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