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中医学の特色を生かした試み、上海中医薬大学付属曙光医院東部 

 上海市の浦東地区に分院がOPENした上海中医薬大学付属曙光病院だが、ここでは全国の中医病院の中でも珍しい試みを行っている。この病院の3C病棟では、中医治療を全体の治療の98%以上を用いた中国でも始めての純中医病棟が開設された。
 この病棟には44床のベッドがあり、治療は他の病棟と違って98%が中医学の治療を取り入れている。たとえば、朝に生薬をつかった処方で口を漱いだり、寝る前に眠りに入りやすいような生薬処方を服用したり、病棟には鍼灸治療室、足療法、蒸洗器も設置され、中医学に関するさまざまな治療を統合して行うことが出来るようになっている。この中医診療センターの余主任によれば、ここでは患者は自分で電子煎器をつかって自分の生薬を煎じることもできるようになっているという。
 現在、中国全国の中医病院では、西洋医学化が著しくなっている。多く見積もっても、治療の70%ほどが中医学で行われており、西洋医学のウエイトが少なくない。さらに、中国にある病院のほとんどはいわゆる「中西結合医院」で純中医医院は非常に少ない。1949年には8.7万人しかいなかった西洋医師は現在は157万人に増えている一方で、中医師は1949年の27.6万人から2004年は27万人とほぼ横ばい状態。全国で520万人いる医療関係者のうち、中医薬に携わっている人は10分の一にも満たない。 

出典:新聞晨報 2005年6月21日 
担当:山之内 淳


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