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全国で進む老中医の継承活動、杭州でも 

 10月19日、全国の「名老中医」の称号をもっている13名の中医師たちが、杭州に集まった。13名の中医師は鄧鉄涛教授・顔徳馨教授・朱良春教授・何任教授など80歳を越える中国で最も有名な顔ぶれだ。これは1999年より始まった「全国名老中医専家臨床経験高級学習班」で、全国の主任医師・副主任医師の資格をもつ医師のための勉強会で、学習会は3日間にわたって行われた。この学習会には中国全国から300人の医師が聴講した。全国の老中医が集まるチャンスはめったになく、臨床経験を聞くには非常に貴重な学習会といえよう。
 現在、老中医たちの経験が十分に若い世代に伝わっていないという危機感から、全国各地で老中医の経験を継承しようとする動きが出ている。中国の名中医の称号をもち、かつ浙江省名医館館長の何任教授は、人材育成に関して、若者に中国文化をしっかりと学ばせ、小さいうちから『傷寒論』など経典の暗誦をさせるなど中医学の基礎の徹底をはかり、大学院では更なる中医学の発展を目指す教育を行うように訴えている。
 19日の夜、杭州のあるホテルでは、朱良春教授、任継学教授など5名の老中医に徒弟としてつく医師たちの対面式が行われた。1名の老中医に対して浙江省内で1人の選ばれた医師がつき、まず3-6ヶ月は老中医と勉強し、その後1年間に1-2ヶ月の割合で老中医と病棟や外来などの臨床活動に従事する。 

出典:中国中医薬報 
担当:山之内 淳


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