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上海、都市化で野生の中薬が瀕死の危機 

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 上海郊外の青浦の農村に住む呉さんは、毎年自宅前の庭に生えている益母草を採取して、鶏肉などと一緒に煮てスープを作っていたが、一昨年ぐらいから、庭に益母草が生えなくなってきたという。実は、近所で大型マンションの建設が始まって、その時期を前後して、付近の生態環境が一気に変わってしまったというのだ。  このような現象は、上海では決して珍しくない。猛烈なスピードで都市化が進む上海では、どこも自然環境の変化が深刻な問題となりつつある。たとえば、上海郊外で唯一山らしい山がある佘(She)山でも、80年代では535種類の植物が確認されたが、現在では254種類にすぎない。以前は上海の市街地でも広く見られた野生の半夏・金銀花・何首烏はほぼ姿を消してしまった。多くは、空気の汚染、騒音、粉塵などが原因で佘(She)山でも野生の木通はほぼ姿を消してしまったという。  確かに、市政府が緑化を推進しているため、市内に緑が増えてきた。しかし外から植物がもちこまれる一方で、上海にもともと生息していた植物が絶滅の危機に瀕しているのは深刻な問題だと専門家は指摘している。(写真は都市化の著しい上海の様子) 

出典:青年報 2004年10月24日 

担当:藤田 康介

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