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生薬を電子レンジで煎じる方法 

 科学技術の進歩に伴って、様々な煎じ方が可能になってきた。最近では、電気鍋のような器具も登場し、以前と比べてもかなり安全になった。
 中国の雑誌、『健康週報』に、電子レンジで煎じる場合と、電気鍋で煎じる場合と生薬の成分にどういう変化がでるのか実験した結果が掲載されていた。
 調べた項目は、煎じ液の相対濃度、PH値、紫外線によるスペクトルで、電子レンジで煎じた場合と電気鍋で煎じた場合の違いを実験した。その結果、PH値に関してはほぼ同じで、紫外線によるスペクトルに関してもほぼ一致した。しかし、電気鍋で煎じた場合、鍋自身の操作が若干難しく、とくに水分と揮発成分が容易に損失してしまうほか、澱粉質の多い生薬に関しては、鍋の底が焦げやすいという欠点があった。
 これとくらべて、電子レンジで煎じた場合、とくに焦げるなどの問題は見られなかった。実験ではまず10分間生薬を水に浸しておき、その後水を150-200ml加えて、弱火の場合は360Wに、強火の場合は720Wにして10-20分加熱する。まず1回目の煮汁を出したあと、さらに適度の水を加えてさらに2回目の加熱を行う。この2回の煎じ液を混ぜた後、適度な温度に冷ましてから服用する。
 どちらの方法が優れているかは今の段階では一概には言えないかもしれないが、少なくとも電子レンジを使って生薬を煎じるのも一つの方法として使えるようだ。 

出典:『健康週報』2004年8月31日 
担当:岸田 憲次


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