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アテネオリンピックの舞台裏で活躍した中医師たち 

 アテネオリンピックで、すばらしい成績を収めた中国であるが、その舞台裏で、中医師たちが選手たちを支えていたことを忘れてはならない。中国国歌体育総局では、当時26名の医療専門チームを選手たちとともに派遣したが、そのなかに中医学の整形外科にあたる「骨傷科」の専門家も派遣されていた。この3人の専門家は、四川省骨科医院の専門家で、張世明主任医師、王小勇副主任医師、戴国鉄主治医師で、それぞれ自転車や女子サッカーなどの選手を担当した。
 とくに四川省骨科医院の院長でもある張世明主任医師は、アテネオリンピックの中国医療チームで、中医学を使って治療する際の中心的人物でもある。実は、2004年6月に中国女子バレーチームで重傷を負った趙蕊蕊選手の治療を、中医学の方法で行い大きな成果を挙げたのもこの張世明主任医師だ。その後、趙蕊蕊選手は回復してアテネでも活躍した。一方で、王小勇副主任医師は女子サッカーチームに大きな貢献をしてた。
 四川省骨科医院の前身は中国国歌体育総局成都体育医院と呼ばれ、運動選手のトレーニングと深く関わりがあった。そのなかで、あくまでも中医学を基礎に、西洋医学の治療法も導入しながらスポーツ医学の分野での研究が行われてきた。特に、中医薬を使って、運動性疲労の回復の研究、運動による故障の防止などに関しては、昔から研究を行っており、今回のアテネオリンピックでは、中国国家クラスの研究課題として、「中医による運動性疲労と回復の方法の研究」の研究を行い、選手には中薬を服用させるなど実際に実用化されているものも多い。
 

出典:中国中医薬報 2004年9月13日 
担当:山之内 淳


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