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子供の気管支喘息で使われる敷貼法 

 中国でも環境の悪化や、子供のストレスなどが原因で気管支喘息が増加傾向にある。中国国内での発症率はまだ1-5%と報告されており、まだ低いが、実際にはもっといるものと思われる。
 気管支喘息の治療では、中医学の応用は古くから行われており、筆者も上海中医薬大学付属龍華病院の中医小児科で実習をしていたときに多くの患者に接した。その中でも敷貼法の効果が有効だったのでここに紹介する。
 この敷貼法は、肺腧・腎腧などの経穴に生薬から作られてた膏薬をガーゼに貼り付け、外部から治療するというものだ。1年の中でも夏に治療をすると効果があり、まさに「冬病夏治」の考え方を示している。この膏薬は白芥子・細辛・元胡・花椒など温肺通絡・化痰平喘の効能がある生薬が粉になって配合されており、水あめなどで調合してガーゼに塗って患部に貼り付ける。龍華病院ではすでにこの治療法を30年続けており、のべ6万人の子供たちが治療を受けてきた。約76%の患者に症状緩和などの改善が見られたとしたデータを発表している。この方法は気管支喘息のほかにも肺炎などの治療時に、肺の炎症を吸収させるときにも補助手段として臨床で応用されていた。
 特に、薬を飲むのを嫌がったり、注射を怖がったりする子供にとっては、比較的扱いやすい方法なので、受け入れやすいというメリットがある。
  

出典: 
担当:藤田 康介


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