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生薬が効かない!老中医たちの悩み 

 ベテラン中医師のことを「老中医」と呼ぶわけだが、彼らは数十年と臨床で中医薬を使ってきた経験を持つ。そんな老中医が、最近中医薬が効かないと嘆いている。過去では、3~5日分で効果が見られていたのが、最近では8~10日分処方しないと効果が見られないという現象だ。医者の技術とも関係があるが、忘れてはならないのは生薬の薬効の低下だ。     新華社の報道によると、江蘇省食品薬品監督局が分析したところによると、現在中国の生薬市場には品質問題でいくつか大きな問題を抱えている。まず最近の生薬は、生薬に含まれる水分が多いという。これは、一部業者が重さを稼ぐために故意に薬材に水分を多く含ませているという現象が見られている。水分が増えると、当然カビがつきやすくなる。そのためカビ防止に硫黄をつかい、それが残留二酸化硫黄の含有量を増加させている。そしてさらに似たような生薬を使い、偽物が流通しているという点も忘れてはならない。人参のかわりに西洋人参を入れたり、山薬のかわりにタビオカの根を使ったりなどだ。
 だた、これらの生薬の流通経路に問題があり、非合法な売買をされていることが多く、正式な流通経路を使った場合なら、まず問題はすくない。また大手の病院などでは、生薬の品質検査を厳しくするなど、処置はとられている。しかし、許せないのは、大手生薬会社の看板を勝手につかって生薬を販売している悪徳業者や、一部医療機関が、利益を上げるために故意に悪質な生薬を購入しているケースが見られるということ。生薬の品質の問題に関しては、まだまだ努力が必要のように思われる。また外国人の我々も自衛できるようにしっかりとした知識を身につけることは大切だ。  

出典:新華社 2004年6月1日 
担当:山之内 淳


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