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中医学と西洋医学両方をつかった心臓外科手術後のケア 

 遼寧省中医医院では、中国全国でも先駆けて心臓病を患っている患者の術後のケアやリハビリにおいて、中医学の施術を取り入れている。
 今年72歳の男性は、重い心臓病疾患をもっており、今年に入って全身麻酔のもとで、心臓弁置換手術と冠状動脈バイパス手術を行った。遼寧省中医医院心胸外科主任于克東教授は、まず西洋医学の一通りの治療を行い、手術後2日目に中医学の推拿・按摩・鍼灸ならびに中薬を用いた治療法を導入した。結果は良好で、患者も予想より早く退院できたという。
 手術後の早期における推拿・按摩は筋肉の痙攣を和らげ、深部静脈の血栓を予防する働きがある。さらに末梢循環を促進し、胃腸の働きも改善できる。その結果、患者のお腹が張ったような症状を和らげることができた。同時に肺活量も高められ、中医学的には通経活絡・醒神明目・寛胸理気・化瘀止痛の作用があるとしている。
 鍼灸治療で用いられた経穴は、内関・足三里・通里・神門・肩腴・曲池・三陰交・髀関など8から10箇所の部位。寧心安神・補気・養血・活血の効能がある。とくに不整脈や血圧の安定に作用をもたらす。
 手術後の虚弱な体質には、生薬で補う。扶正・補気・滋陰・化痰を中心に処方し、臓腑の働きを高めて、心筋の収縮力を増強し、冠状動脈の血液循環を高める。また生薬による化痰・去痰作用により肺などの感染症を予防する働きもあるとしている。 

出典:新華社 2004年4月7日


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