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檳榔で荒稼ぎする人たち 

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 中国の中央テレビの番組『毎週質量報告』で、檳榔を悪用して荒稼ぎをするエピソードが紹介されていた。台湾、とくに台南など南部地方では、檳榔は中薬として使うだけでな、嗜好品として売られていることは有名だ。今回のエピソードは湖南省湘潭でのことだ。ここの住民の一部に、檳榔をやめられなくなってしまったという人の話を取り上げていた。実はこの檳榔、特殊な加工をされており、それを行っている工場がその地区にある。この工場では檳榔を加工するときに、麻黄・細辛・薄荷・甘草を一緒にまぜて檳榔を漬けるという。そうすると、この檳榔を食べることが習慣性になり、やめることが出来なくなってしまう。実際にこの記者が、麻黄と生石灰、檳榔を混合したものを食べてみると、4,5分後には血液が頭へのぼるような感覚になり、心悸が激しくなり、喉が詰まったような状態が、4,5時間も持続したという。  さらに檳榔加工業者によると、檳榔を卸売りする市場ではその加工法を教える講習会まであり、多くの人がお金を払って勉強しにきているという。  もともと麻黄には中枢神経を興奮させる作用があり、中国では第2類の精神薬物として管理することになっている。これら生薬を悪用すると健康を害する恐れがあるので、注意を呼びかけている。

(参考)
檳榔…上の写真は檳榔の飲片だ。性味は辛・苦・温で行気消積・利水・殺虫の作用がある。寄生虫の治療では中国では古くから使われている。 

出典:CCTV・東方早報2004年4月


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