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児童への抗生物質の使用を制限する動き、上海で 

 中国では子供たちの抗生物質濫用問題が深刻化し、実際臨床現場で抗生物質が効かなくなる現象が多数報告されている。そんな現状を改善するために、復旦大学付属児科医院は、市内の小児科病院になかで初めて抗生物質の使用を制限することになった。
 
 児童に多い呼吸器系などの感染症治療のために、抗生物質がどんどん使われる中、子供の慢性腎不全の原因の40%がこういった薬が原因であるという研究結果も発表されている。さらに、親が医者に対して高価な抗生物質の使用を求める現象も中国では少なくない。
 
 そこで、児科医院では抗生物質を4つに分類し、比較的安価で、一般的な抗生物質は1級、2級とし、さらに3級に分類される抗生物質は主任医師以上の資格を持つ医師のサインを必要とし、4級に分類される抗生物質は緊急時などしか使えないようにした。 

 特に一般市民に人気のある第三世代のセフェム系抗生物質も、主任医師のサインが必要になる。この結果、抗生物質の使用する処方の割合が、従来の80%から60%前後にまで減ったという。
 
 また、中華医学会では、『抗生物質指南』を作って医師に正しい抗生物質の使い方のガイドラインを示すとしている。
 

出典:新聞晩報  2006年7月5日 
担当:岸田 賢治


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