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広東省の一部のエリアで麻疹が流行 

 東莞市疾病予防コントロールセンターの発表によれば、4月に広東省東莞市で発生した麻疹患者の数は160例ほどで、3月と比較すると230%の増加となることが明らかになった。

 また、発病者数のうち86.27%は予防接種をしていないか、予防接種の経歴が不明であったほか、90%が外来人口で、また60%が12歳未満の児童となっている。 

 東莞市では例年、4月~5月ごろにかけて麻疹患者が増加する傾向にある。特に、2月の春節明けに、地方から大量の出稼ぎ労働者が東莞市にやってきて、その数は600万人に達するといわれている。しかし、これら出稼ぎ労働者の多くは、健康に関する知識が欠乏しているため、予防接種をきちんと接種していないことが多い。
 東莞市では予防接種率を高めるために、市内32箇所に麻疹の無料予防接種場所を設置し、予防接種率を高める対策を行っている。 

 また、小学校に入るまでに必要な予防接種を済ませることが定められているものの、民間の学校では厳密に行われていないところもあり、今回の流行の原因となっていると考えられている。
 

出典:羊城晩報 2006年5月24日 
担当:岸田 賢治


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