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流行性脳膜炎続報、上海の幼稚園も予防へ緊急対策 

 流行性脳膜炎対策に、上海各地の幼稚園も動き出している。上海で唯一冬休みのない南京東路幼稚園では、園児の毎朝の保健士による検査を始めた。一部の寄宿生の幼稚園では1日2回から3回の健康チェックが行われるところもある。またある幼稚園では、栄養士がニンニクと生姜、砂糖を混ぜた飲み物をつくり、免疫力を高めるために園児に飲ませている。現在、上海市では98%の児童が予防接種を済ませているが、春節期間中に旅行に出かける人も多く、一部幼稚園では冬休み中にどこに行く予定があるか、問診表を書かせているところもある。部屋の換気に気をつけ、とくに子供を人ごみに連れて行かないように注意を呼びかけている。
 上海では、150箇所の発熱専門外来、43箇所のインフルエンザと流行性脳炎の観測点が設置されているが、いずれも警戒態勢を強めている。
 また春節の帰省ラッシュを迎えた鉄道でも、緊急通知が出され、上海への流行性脳膜炎の流入を防ぐため、消毒などの対策が行われる。

◎各地の対策
北京:北京では97%以上の子供が予防接種を済ませているが、出稼ぎ労働者の子供など外来人口に関しては70%と低い。そのため、北京市疾病予防コントロールセンターでは、急きょ10万人分のワクチンを手配して2月2日より予防接種を行っている。北京では1月に入って6例が確認された。

広州:広州ではA群流行性脳膜炎で2例が死亡している。今年1月に入って11例の患者が報告されたが、その殆どが建築現場で働く出稼ぎ労働者で、死亡した2人も建設現場で働いていた成人。そこで、急きょ予防接種を行う建設現場も出ている。

安徽省:中国の中で流行性脳炎の発生が一番多い地区だが、現在ワクチンが足りない状況になっている。もともと2歳から6歳までが予防接種の対象だったが、現在は15歳まで広められている。ある県では1万人分のワクチンが足りないところもある。そこで、急きょ周辺の地区からワクチンを調達している。 

出典:東方早報 など各紙の情報を整理 
担当:山之内 淳


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