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声帯の機能回復に針治療が有効、香港大学の研究成果

香港には発声方法に問題があったりして、声帯にポリープができ発声に何らかの障害を抱える人が40万人近くいるといわれている。多くは教師や家庭の主婦などに見られるという。医学的な統計からみても、2割近い患者がポリープの摘出手術などの治療を行った後にでも再発の可能性があるといわれている。
 そこで、香港大学の研究スタッフが南京大学第一附属病院で、米国コロンビア大学と共同で2001年より2年間にわたって19歳から55歳までの27人の女性患者を対象に、治療を行ったところ症状が改善されたとして成果を発表した。
 使った経穴は治療グループに関しては人迎・照海・列缺の三つの経穴を、一方で対照グループは後渓と昆侖を用いた。患者は1日おきに治療をうけて、全治療期間を20日間とした。その結果、声帯の働きが7割近く回復し、対照グループと明らかに差異が出た。
 正常な人の音域は一般に400から500Hzといわれているが、これら疾患を持つ患者は240Hzほどしか発声できない。しかし鍼灸治療をうけた後は、340Hzまで音域が増えた。その結果、音域も20%ほど幅が広がったという。 

出典:新華社 2004年6月30日
担当:山之内 淳


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