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鍼灸を使ったアレルギー性鼻炎の治療

雑誌『江蘇中医薬』2004年第25巻、第三期において新疆ウイグル自治区中医医院の姚瑞紅医師が電気針を使って30例のアレルギー性鼻炎の患者の治療を行い、その成果を発表している。
 この30例の患者に用いた経穴の処方は、迎香(両側)・上迎香(両側)・印堂で、手法は基本的に平補平瀉、さらに迎香(両側)に関しては、電気針を使い、30分留針する。これを1日1回続けて、10回の治療を1サイクルとする。一般に1サイクルから2サイクルで効果が現れ、ほとんどの患者で何らかの症状改善の効果が見られ、中でも5例が完全に治癒したという。
 この医師の分析では、アレルギー性鼻炎は、中医学では「鼻鼽」の範疇に入るが、その病因病機は、肺気が虚弱になり、腠理が緩み、衛表が確固としていないために、風寒の外邪が虚に乗じて侵入する。さらに鼻竅を犯し、正邪がぶつかり合って、津液が停留し、鼻づまりやクシャミがおこると考える。そこで、手陽明大腸経の迎香と、経外奇穴の上迎香および印堂穴を組み合わせて、去風散寒・宣肺開竅させるという方法だ。
 現代の研究では、鍼灸を使うことにより、局部の血液循環を改善し、炎症の吸収と炎症によって生じた物質の排泄を促進する作用が報告されている。 

出典:『江蘇中医薬』2004年第25巻・第三期より
担当:山之内 淳 整理


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