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割治療法の研究

中医学にあるさまざまな治療法のうち、上海市中医文献館で治療にあたっている薜宝玉先生は、割治療法をこの方法の専門家である張少堂先生から継承した中医師の一人である。
 割治療法とは、中医学の伝統的な治療法のひとつで、とくに小児科において肺胃の疾患の治療に関して効果があるといわれている。そのやり方は、両手の魚腹穴を5ミリほど切り、皮下脂肪を少量取り出すというもの。魚腹穴は、手肺経と脾経が交わるところであり、割治療法で経絡に刺激を与えることにより、肺・胃の効能や免疫力を高めるというやりかただ。
 脾胃の小児科疾患としては、食欲不振や胃痛、腹部膨脹感、便秘や下痢、悪心・嘔吐などの症状があるときに有効で、バリウムでX線検査をすると、治療前の1時間と治療後の1時間では胃腸の動きが明らかに活発になったという報告もある。肺系の疾患でも、小児喘息や慢性の咳、蕁麻疹などにも使われることがある。
 中国では、割治療法は伝統的な治療法だけあって老人を中心に割治療法への理解はあり、治療にやってくる子供も少なくない。また薜宝玉先生は割治療法とともに生薬を併用して治療にあたることが多い。 

出典:上海中医薬報より抜粋


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