中医学の東洋学術出版社：中国最新情報

　江蘇省南京市の薬品監督部の調査によれば、吉林省七星山薬業有限公司が生産した中成薬「養血安神片」の中に、違法に睡眠薬の成分がふくまれていたことが判明し、暴利を得たとして調査に入った。

　これは、消費者が、この「養血安神片」を服用したあと、睡眠が著しく改善したが、服用をやめるとまた不眠の症状が再発した。そこで、消費者がこの中成薬に睡眠薬の成分が含まれているのではないかと投書した。

　説明書には、仙鶴草や地黄などの成分が書かれていたが、調査の結果、睡眠薬の成分であるEstazolamが含まれていた。Estazolamは、中国の第2類精神薬で、処方箋がなければ処方できない。しかし、「養血安神片」は薬局で自由に購入できた。

　さらに、一般の睡眠薬の価格は1箱数元（1元＝15円）なのに、この「養血安神片」は70元もし、不当な値段をつけていたとされている。　

出典：新華社　南京　
担当：岸田　賢治