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中国、1000万元を投入して中薬の標準化研究

 中国国家食品薬品監督管理局は、第十一5ヵ年計画で重点課題となっている「中薬標準規範技術体系研究」のプロジェクトで、その具体的な研究指針を公表した。

 この標準化研究には、中薬材資源と生産標準規範研究、品質標準体系の研究、生産管理規範の研究、中薬の研究開発と販売前の技術評価基準の研究、発売後の安全性の観測や再評価基準の研究、中薬の登録規範の研究など6項目になる。投資総額は1000万元(約1億5千万円)。

 中薬材資源と生産標準規範研究では、貴重な動植物を使った生薬の再評価、野生植物の採取と加工、種子の品質規準、生薬の新品種の鑑定技術評価などが行われる。

 また、生薬の品質規準を定め、生薬加工(炮製)の技術指導規準、中薬注射剤の品質規準、残留農薬の検出方法を制定する。あわせて、毒性の強い薬剤や希少品種に関しては、代替使用法も検討する。

 生産管理方面では、生薬材の生産管理規定、品質規準を確立する。また、中薬のGMP動態管理指導原則を制定する。 
 
 中薬の研究開発と販売前の技術評価基準の研究においては、中医薬の特徴から、生薬の有効性と安全性の規準を定める。また、蔵薬・蒙薬・維薬など民族薬に関しても、基準となる制度を定める。
 
 発売後の安全性の観測や再評価基準の研究では、新しい中薬の活用と、効果が望めない、或いは規準を満たさなかった中薬の淘汰を進める。

 このように、中国では、現在中医学の標準化を進めているが、その一環としてのプロジェクトとして注目される。 

出典:中国中医薬報 
担当:山之内 淳


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