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夏に中国でよく使われる食材「緑豆」 

 薬膳の世界ではおなじみの「緑豆」だが、夏場は特にいろいろなところで活躍する。日本の気候のように四季がはっきりしていて、さらにジメジメした夏を迎える上海など華東地区などでもこの時期に緑豆を食することが多い。
 中医学では、緑豆の功能を「清熱解毒・消暑止渇」作用があるものと考える。古くは附子や巴豆などの生薬の中毒時に使われた生薬としてご存知の方も多いはず。また緑豆は生薬としてだけでなくその澱粉質は、緑豆春雨。涼皮など食材として使われることも多い。
 上海人の夏の朝の定番メニューの一つは「緑豆粥」だ。それも朝早く作っておき、冷ましておいて冷たくなってから食するというものだ。これに蒸し饅頭や漬物を組み合わせる。台湾や広州でも「緑豆湯」などが体の火照りを覚ますちょっとしたおやつとして親しまれている。そのほか緑豆を使ったアイスキャンデーなども人気がある。冷麺や冷やしワンタンなどとともに、緑豆を使った料理は、いまさらに「薬膳」とまでは言わなくても、人々の普通の食事として使われている。
 今年も猛暑が予想されている中国各地では、伝統的な暑さ対策が威力を発揮しそうだ。 

出典: 
担当:藤田 康介


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