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▼中国最新情報

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中国でも脚光を浴び始めている中医美容 

 春になると特に皮膚に敏感な人は過ごしにくい時期だ。そこで、中医学の理論を利用した美容が、ここ中国でも盛んになりつつある。多いのが鍼灸・推拿で、ダイエットなどにも用いられることが多い。しかし、上海の中医学の専門家たちはその使われ方に対して、十分に注意するように呼びかけている。
 一部の美容などを行う施設では、中医学のさまざまな美容の方法に関して、その一部しか使わないことにより、弊害をもたらしているという。中医学はさまざまな治療法を総合して使うところにその効果が発揮される。たとえば、以前中国でも流行した「減肥茶」などはその典型だ。「減肥茶」には一般的に大黄やアロエなどが使われる。寒性でかつ攻下作用のある生薬を長期にわたって服用すると、その弊害が心配される。
 上海市の一部の病院でも、これまでに「減肥茶」が原因で失神したり、免疫力の低下、月経不順、浮腫、貧血などの症状で入院してくる病院が少なくない。
 また、最近上海でよく見かける「排毒」にも問題がある。中医学では「肺は皮毛を主る」、「肺と大腸は表裏の関係」などの学説がいわれる。したがって排便と美容とは一定の関係があるが、皮膚病の根本的な原因はやはりはっきりさせておく必要がある。
 最近、上海でも注目されているのが鍼灸による美容だ。たとえば、目にくまができたときなど、鍼灸による治療が行われているほか、温灸法を使って、目じりの皺をとったり、瞼のむくみをとったりする方法がよく紹介されている。もちろん、中医学の理論からもその効果はある程度説明できるが、やはり日ごろからの生活習慣、睡眠などに気を使うことが何よりも大切だ。鍼灸だけで目的を達成することは容易なことではない。 

出典:新民晩報など 
担当:山之内 淳


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