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3月1日より普通の風邪には抗生物質の使用禁止、上海で 

 上海市衛生局は、『抗生物質の臨床応用指導原則』を3月1日より施行し、普通の風邪に対しては抗生物質の使用を禁止することを明文化した。
 2006年度、上海市で報告された医薬品の副作用12000件のうち、抗生物質の濫用が原因とみられるものが全体の半分近くを占め、抗生物質が引き起こす副作用の重大性が認識されはじめてきた。
 今回の規定では、医師が抗生物質を処方する際、まず検査データや症状から、細菌感染であると認められる場合のみ抗生物質の使用を認め、普通の風邪や麻疹、ウイルス性肝炎、水疱瘡などでの抗生物質の使用はしないとした。さらに、各病院に抗生物質臨床応用管理チームを設立させ、合理的な抗生物質の利用を促進させる。同時に、年に最低2回、定期的に病院における抗生物質の利用状況を公表しなければならないとしている。
 これら規定の背景には、抗生物質が非常に好きな上海人の考え方と関連している。患者から医師に抗生物質を求めるケースが非常に多く、その要求に答えなければ、医師にクレームが出されるほどだ。
 そのため、関係機関が強制的に抗生物質の使用を制限する動きに出た。

出典:青年報 2007年2月28日 
担当:岸田 賢治

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