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「扶正化淤膠囊」が米国FDAのⅡ相臨床試験に

 7月24日に行われた「中医薬国際化論壇」で、上海中医薬大学肝臓病研究所などが開発を進めていた肝硬変・肝繊維化治療に使われる中成薬「扶正化淤膠囊」が、肝臓病の治療領域で初めて米国FDAのⅡ相臨床試験に入ることが許可された。
 順調にいけば、5年後に米国の臨床で使われることになる。報道によれば、「扶正化淤膠囊」はこれまで中国国内でⅠ相臨床試験を終えており、米国ではたった1ヶ月の審査期間で、Ⅱ相臨床試験に入ることが批准された。
 『青年報』などの報道によれば、中国では現在3000種類の新薬の生産が行われているものの、99%は海外メーカーの開発したものを製造しており、さらにそのうちの60%ほどが特許で守られているため、製造コストの上昇が避けられない。そのため、中国国内の製薬会社約6000社の作る医薬品の利益率は5%から10%と非常に低く、競争力の低下が問題になっていた。また、現在、中国が開発した新薬のうち、国際的に認められたものは2種類にとどまっている。
 また、中医薬に関しても、米国での取り扱いは「健康食品」の領域にとどまっていて、まだ米国市場で処方薬として使われている中医薬は存在していないのが現状のようだ。(2007年7月記 青年報など 岸田賢治)

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