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中医学を「信じる」中国人、78%

 中国青年報社会調査センターと新浪ネットが6790人を対象にしたインターネット調査で、78%の人が中医学を信じると答えた一方で、10%の人は信じるか否かよく分からないと答え、さらに12%の人が中医学を全く信じないと答えていたことが明らかになった。
 では中医学の価値については、58%の人が中医薬の成分が植物中心で、環境に優しく、自然で副作用が西洋医学と比べると比較的少ない点と答えている。また、54%の人が、中医学は治療効果がすぐれていて、養生なども可能で、標・本ともに治療できるというメリットを認めている。

 中医学というと、養生を思い浮かべるが、このうちたった25%の人が養生に関して日々なにも行っていないと答えており、大部分が日頃の生活でなにか養生に関することを行っているとしている。その内容は、50%の人が適度の運動をしているとし、42%が水で顔を洗う、温水で歯磨きする、熱す足を温めるなどの生活習慣から養生を実行していると答え、12%がサプリメントなどの健康食品などを摂取していると答えている。ただ、興味深いのは67%の人が、自分は亜健康状態であるとし、10%が不健康であるとも答えている。健康であると答えた人は20%に過ぎない。

 ところで、病気にかかったときの診察だが、72%の人が中医学と西洋医学両方の治療を受けると答えており、やはり中医学に対する認識はある程度あるものとみられる。一方で、6%の人が中医学だけの治療を受ける、13%の人が西洋医学の治療だけを受けると答えている。しかし現実には中医病院で良い治療を受けることは難しく、病院にいっても並ぶ時間に多大な時間を浪費したり、的確なアドバイスがもらえないなどが原因で中医病院に行くことをためらっている人たちも多いという声も聞かれたという。やはり、中国とはいえ、中医学の名医に出会うことは難しく、名医の育成が重要課題であるとも言える。(2008年6月記・中国中医薬報・山之内 淳

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