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中国・アメリカの中医提携が本格化――中米厚生大臣が「補完代替医療および中医学分野に関する協定覚書」に署名

 中国衛生部副部長で中医薬管理局局長の王国強氏と米保健福祉省(HHS)マイク・リービット(Mike Leavitt)長官は、6月16日ワシントンにて「補完代替医療および中医学分野に関する協定覚書」に署名した。

 署名式では、リービット長官が中国四川大震災に哀悼の意を伝え、また地震災害救助における医療救助と疫病防止処置に対して賞賛の意を表した。長官は過去に中国を訪れた際に、中医学の医療施設および現場を視察し、強い興味を抱いたと語った。また「現在アメリカは代替医療・伝統医療の研究に力をいれており、今回の提携は両国にとって非常に有意義なものになるだろう」と意欲をみせた。

 王副部長は米保健福祉省、特にリービット長官の近年における両国中医薬提携への努力と功績に感謝の意を表し、同時に中国における中医薬事業の政策措置を紹介した。また、今回の提携は中米両国間の研究交流・相互理解・医療技術を向上させ、両国国民、ひいては世界中の人々の健康に大きな福音をもたらすだろうと語った。

 今回の提携覚書では現代医療・代替医療を問わず適切な治療手段の選択の重要性、中医学・代替医療への期待、伝統的な治療方法への理解向上、両国国民の健康促進などがあげられ、他にも中医学の医療における有効性、針灸治療の基礎および臨床研究、中医薬処方の安全性と有効性の基礎および臨床研究、研究方法の改善などについて具体的な提携内容と提携方法が明確にされた。(2008年7月 潮崎 弘一)

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