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広州中医薬大学第1付属医院の外来棟が大規模拡張され,広東省で最大の外来施設に

 2009年3月22日、総面積5.6万平方メートルの広州中医薬大学第一附属医院新外来病棟が完成した。新しい外来病棟では、1日のべ1.2万人の患者に対応できるといい、広東省では最大規模の外来病棟となる。

 2010年に広東省で開催される予定のアジア大会では、大会指定病院となることが決まったほか、これにあわせて新たに広東省運動損傷リハビリ専門科も設立された。

  広州中医薬大学第一附属医院は、1964年に創設された。中国で初めて三級甲クラス(最上級クラス)に指定されたの中医医院の一つで、「全国示範中医院」の称号も持っている。2008年の外来患者数はのべ206万人で、中国全国の三級甲クラス中医医院では、トップクラスだ。現在、30あまりの臨床各科と、70あまりの専門科外来があり、ベッド数は1250床。このうち中国国家指定の重点学科が7つあり、広東省指定の重点学科も17ある広東省有数の実力をもつ中医総合病院でもある。

 この日、供用開始された新しい外来病棟では、患者が待ち時間などを利用して中医学の知識を吸収できるように、ちょっとした博物館の機能を備えた展示エリアも設置された。広東省は、中国各省の中でも、中医学への取り組みが熱心で、患者の中医学への関心が高いエリアでもある。『肘後備急方』を記した葛洪も、西暦306年に当時「嶺南」と呼ばれた現在の広東省エリアを訪れ、この地方の疾病を研究したことでも有名だ。さらに、近年では鄧鉄涛教授など中国全国で有名な著名な医学者を多数輩出し、2003年のSARS流行時には、中医学の存在意義を広く世界に知らしめた。(2009年3月記・医師(中医学)・医学博士 藤田 康介 羊城晩報・中国中医薬報[2009.03.23]・広州日報など参照)

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