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上海で中医の無形文化遺産13項目を保護へ

  上海中医薬発展辨公室はこのほど,上海市無形文化遺産伝統医薬項目宣伝キックオフ・ミーティングを開催し,全体的な計画・全面的な宣伝・収集整理・調査研究を行い,2年以内に13項目の医薬無形文化遺産項目の保護と伝承を推進すると発表した。
  現在上海では,市レベルの無形文化遺産を合計で157項目選出しており,その分野は伝統音楽・伝統スポーツ・伝統医薬など10種類に及ぶ。そのなかで,伝統医薬関連は13項目あり,その13項目とは,石氏傷科療法・六神丸製作技術・朱氏一指禅・陸氏鍼灸療法・余天成堂伝統中薬文化・斂痔散製作技術・竿山何氏中医文化・張氏風科療法・顧氏外科療法・楊氏鍼灸療法・傷科療法(魏氏・施氏・陸氏)で,中医薬療法が9項目,製剤製作技術が2項目,中医薬文化が2項目である。
  現在,伝統医薬の無形文化遺産は,継承・保護・伝承において多くの問題を抱えている。たとえば,ある項目の指定伝承人はすでに高齢であり,この項目は伝承の危機に直面している。また国の政策の制限により伝承が困難になる項目があったり,知名度が低いために,医療保健の分野でその力を十分に発揮できていない項目も数多い。さらに,系統に資料の整理や保存ができていない項目もある。キックオフ・ミーティングでは,ワーキンググループが以下の目標を掲げた。

3次元のキャンペーンプラットホームを立ち上げ,上海の伝統医薬無形文化遺産の知名度をあげる。
項目ごとの書籍の出版・キャンペーンチャンネルの設立を計画し,各種資料の記録・整理・保存をさらに強化する。
調査・研究を展開し,関連の研究・討論会を行って,保護・伝承の危機にさらされている項目のために専門家を招いて指導をあおぐ。


中国中医薬報[2012.03.01]
翻訳:平出由子


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