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「深化医薬衛生体制改革」における2012年の主要計画が公布(国務院弁公庁)

  4月14日,国務院弁公庁は「深化医薬衛生体制改革」における2012年の主要実施計画を公表し,目標と責任を明確にして,医療制度改革の成果を揺るぎないものとし継続的に推進してゆくことが示された。
  今回の通知では,主体的な目標として,「中国の国情に合った基本医療保健制度の確立」を中核に据えて,次の課題を達成することが示された。

1.基本医療保健制度では公共製品を全国民に提供することを核心的理念として堅持する。
2.基本の保持,末端の強化,システムの整備を基本原則として堅持する。
3.予防に主眼をおき,農村に重点をおき,中医と西医を共に重視する方針を堅持する。
4.医療制度改革における基本政策の一貫性と安定性を維持する。
5.全国民をカバーした医療保険体制の確立・基本薬品制度と末端医療組織を改善した新制度の運用・公立病院改革の積極的な推進の3方面で重点突破をはかる。
6.全体計画を調整して関連領域の改革を進め,医療制度改革を順調に進めてゆき,「十二期五カ年計画」の段階的な改革目標を達成することで基礎を固める。
  通知では,大きく(1)基本医療保険制度,(2)基本薬品制度と末端医療衛生制度,(3)公立病院改革,(4)関連領域の改革の4分野にわけ,全部で21項目に及ぶ課題が示されている(表)。これらは2009年に国務院が公布した『関于深化医薬衛生体制改革的意見』で示された重点課題を踏襲したものであるが,各項目(細目も含め)の実施責任をどの部局が担っているのかが示されており,より具体性の高いものになっている。たとえば,「基本薬品制度の改善」項目中の「国家基本薬品リストの改善」においては,衛生部,人力資源和社会保障部,国家中医薬管理局,国家食品薬品監督管理局が分担して責任をもつとしている。

(編集部)

全文:☞中華人民共和国国務院弁公庁ホームページ


表 「深化医薬衛生体制改革」における2012年の主要実施計画


(1)基本医療保険制度

 ①基本医療保険の加入者の拡大
 ②基本医療保険の保障内容の充実
 ③医療保険の給付制度の改革
 ④医療救助制度のさらなる強化
 ⑤重大疾患にたいする保障制度の確立
 ⑥基本医療保険の財務管理水準の向上
 ⑦商業健康保険のさらなる導入


(2)基本薬品制度と末端医療衛生制度
 ⑧基本薬品制度の改善
 ⑨末端医療衛生機構の総合的な改革の深化
 ⑩末端医療衛生機構のサービスの向上
 ⑪農村における医療衛生サービスのネットワークの構築 


(3)公立病院改革
 ⑫県レベルの公立病院の試験的な改革の推進
 ⑬都市部における公立病院の試験的な改革の深化
 ⑭医療機関の民間化,民間資本の促進
 ⑮国民が使いやすいサービスの提供
 ⑯県レベルの病院サービスの向上 


(4)関連領域の改革
 ⑰基本公衆衛生サービスの均等化
 ⑱医療資源の有効な活用の推進
 ⑲衛生分野における人材の養成制度の創設
 ⑳薬品の流通構造の改革
 21医薬衛生の監督体制の健全化

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