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中国の中薬標準の一部が米国薬局方に

 8月7日,国家衛生・計画生育委員会は,「衛生・計画生育科学技術教育作業の進展」と題した定例記者会見を行った。その席上で中国中医科学院の張伯礼院長は,「中国の中薬標準の一部はすでに米国薬局方(United States Pharmacopeia: USP)に組み入れられ,さらに現在,数十種類の薬品が米国薬局方委員会の審査を受けており,ここ数年の間に次々と承認される予定である」と述べた。
 張院長は,「たとえば丹参は,すでに米国薬局方に名を連ねており,米国薬局方にはじめて組み入れられた中薬である」と述べ,さらに中国の薬品標準は,米国薬局方を取り入れており,さらに多くの中国の薬材が,米国に進出するための基礎になっていると指摘した。
 この他,中国の科学技術の専門テーマも,中薬の新薬研究開発と中薬の国際化研究を非常に重視しており,特に,欧米における中薬新薬の登録に関する研究を行い,欧米の標準に則した中薬の臨床評価を進めることを支持している。張院長は,「地奥心血康は,すでに登録作業が完了しており,さらに数種類の薬品も現在登録作業を進めており,1~2年以内には登録が完了する予定である」と述べた。張院長はさらに,これら薬品が欧米諸国で登録されれば,中医薬の国際的な影響力が向上すると同時に,中国も欧米諸国の薬品に対する審査技術や標準を学ぶことができると話した。
 現在米国では,すでに7種類の中薬の臨床研究が行われている。このうち,複方丹参滴丸・血脂康・扶正化瘀カプセルの3種の薬品は,すでに第2期臨床試験が完了しており,第3期臨床試験および第3期臨床試験の開始準備に突入している。また桂枝茯苓丸も,現在第2期臨床試験を進めている。

[中国中医薬報.2014.8.11] 翻訳:平出由子

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