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【訃報】国医大師・干祖望先生が逝世

 第2期国医大師で,中国の中医耳鼻喉科学の創始者である干祖望先生が2015年7月2日,南京で亡くなった。享年104。
 干祖望先生は1912年9月,上海市金山県で生まれ,5歳で私塾に入り,17歳で医を学び,22歳で医業を始めた。1951年全国ではじめて「中医耳鼻咽喉科」の看板を掲げ,中西医結合耳鼻喉科診療の規範を打ち立てた。1972年,南京中医学院附属病院に「中医耳鼻咽喉科」を創設し,2006年にははじめて国家中医耳鼻喉科重点専科となり,専著『中医耳鼻咽喉科学』を書いた。
 干祖望先生は,「中介」学説を創始し,「四診」を「五診」とすることを提唱し,「八綱」を「十綱」に調整し,「喉源性咳嗽」と「多涕症」という2つの新しい病種を見出した。中医耳鼻喉科進修班・師資班を連続して何期も開講し,各地で百余人の専門家を育成した。生涯にわたっておよそ400万字以上も著述し,中医専門の論文以外にも多くの雑文や詩などを残している。金陵「十大藏書状元」の一人であり,養生において独特の見解をもち,八字養生妙法を提起した。


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