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公開講演会「附子の臨床応用」リポート

 中国四川省で清代末期に鄭欽安によって確立された中医火神派(附子などの温熱薬を多用し、扶陽を重視する一派)の活躍が、中国でいま大きな話題となっています。
 臨床効果に優れるといわれる中医火神派の学術思想を学び、附子の臨床応用の幅を広げることを目的として、去る7月8日に講演会を開催しました。

 当日、会場は満席となり、熱心に講演を聞く参加者たちの姿が見られました。

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 まず㈱栃本天海堂栃本恭輔氏より、生薬解説・附子(烏頭)と題して、実際の生産・加工・流通の状況、市場品の規格やアルカロイド含量の違いなどについて、詳しい解説がありました。また、四川省江油の加工工場での作業工程写真もたくさん見せていただきました。採集時期や加工法の違いでアルカロイド含量が大きく変化することがよくわかり、今後使う附子(烏頭)の品質を見極める目が変わりそうな、とてもためになる講演でした。



 そしてそのあとのメインテーマ、小高修司先生の「中医火神派に則る治法経験」のご講演では、中医火神派の概説、温滋潜陽法の重要性の解説に始まって、めまい・うつ病・がん・奔豚証・インフルエンザなど、さまざまな疾患への応用経験をご紹介いただきました。

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 本年9月に、当社では山西省にて中医火神派をテーマとした研修を企画しており、『中医臨床』でも12月号で特集を組む予定です。
 ぜひ臨床で役立つ、有益な情報を誌面でもお伝えしたいと思います。
(2009年7月 編集部)

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