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▼『中医臨床』プラス

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通巻102号(Vol.26 No.3)◇インタビュー



■日本中医学交流会主催 第3回学術大会 ――中医学の未来――

中医学留学経験者連絡協議会と在日中国人科学技術者連盟医薬協会との共催で行われた「日本中医学大交流会」の3回目は,日本中医学交流会が主催する学術大会として装いを新たにして開かれた。大会は,8月6~7日の2日間にわたって,日本大学医学部記念講堂において行われた。初日は鍼灸分科会が主催して,李氏家伝針灸の継承者である李伝岐先生を招いて講演と実技を中心に行われた。2日目は全体会で,中医学の未来像を描くことを目的に,従来の考え方では中医学との関連性が薄いと思われるテーマを含めて新たな視点を探る大会となった。(2006年8月6~7日開催)

日本中医学大交流会

李氏家伝針灸を学ぶ

 鍼灸分科会は,李氏家伝針灸5代目の継承者である李伝岐先生の講演と実技を中心に行った。
 午前は,李世珍先生の大著・『常用腧穴臨床発揮』(日本語版『臨床経穴学』)を翻訳した兵頭明先生が,李氏の弁証論治の特徴を解説。配穴処方の作り方を,兵頭先生自身が李世珍先生の著書の内容をデータベース化して作成したソフトを使って紹介。李氏の弁証論治が,徹底した「理―法―方―穴―術」のシステムであることをあらためて強く印象づけた。

 李伝岐先生は,家伝針灸の2大特色である,①整体観と弁証論治,②家伝処方について概説。李氏の配穴処方は,ツボの効能を徹底して探求した結果得られた「針薬同効」の考えにもとづく。「益気補中方」「行気活血方」を例に,処方の由来から運用法を解説された。

 なお,兵頭先生の講演のあと,今年4月に亡くなった李世珍先生をしのんで,当社編集長の山本より2002年の来日講演の際に撮影したスライドを使って在りし日を振り返った。 午後は,李伝岐先生が,糖尿病と喘息の2人の患者に対して,問診から実技までをていねいに実演。李氏家伝針灸の特色の1つである捻転補瀉手技も披露された。質疑応答にも誠実に答えられる姿が印象的だった。

 鍼灸分科会では,来年以降も中国の老中医を招いてさまざまな治療法をみせていただく考えである。鍼灸師だけでなくすべての医療従事者にとって有益な機会になるはずだ。

李伝岐先生
捻転補瀉手技を披露する李伝岐先生


中医学を医療に浸透させるために
 本大会は,日本大学医学部脳神経外科の酒谷薫先生が大会会長を務められ,従来の中医学交流会にない,一見すると中医学との関連性が薄いと思われるような演題を数多く取り上げられた。中医学を日本の医療に浸透させるためには,さまざまな科学的研究が不可欠であり,そのなかにこそ「中医学の未来像」が秘められていると考えるからだという。 大会は,まず酒谷先生が会長講演として,「なぜ中医学が面白いのか」を語ることから始まった。先生は脳外科・神経科学を専門にしながら,中医学の魅力に取りつかれた医師である。先生は中医学の魅力を中医学の哲学的背景の陰陽五行学説に感じるという。その陰陽五行学説にもとづく中医学の考え方について,ご専門の脳科学の観点から解説された。

中医学の新しい臨床応用
 午前の講演は,中医学の臨床力を目の当たりにする講演が2本行われた。
 戴昭宇先生は,現在の中国における中医学の動向を紹介。中医の近代化は,近年の中国における大きなテーマになっている。「中西医結合」もこうした近代化の1つの方法として流派を形成している。また,臨床における近代化だけでなく,中医学の効果についてそのメカニズムを探る基礎研究もさかんであることが述べられた。さらにショッキングな「手足多発巨大皮角」の症例が紹介された。両手足に長々と角のようなイボが大量に生えている患者である。30年以上にわたり治療効果がみられなかったが,最近,中医薬の内服と薬浴によって見事に症状が改善したという。
 岩崎鋼先生は,老年期症候群における漢方・中医薬の効果を紹介。漢方や中医薬は,西洋医学で対応できない疾患に対してしばしば効果を発揮するが,とりわけ老年期症候群においてその有効性が高いと指摘。アルツハイマー型認知症に対する加味温胆湯と八味地黄丸の有効性を自験例を含めて紹介された。八味地黄丸が,認知障害・骨粗鬆症・失禁のすべてを改善する点が注目された。また,認知症の臨床で最大の問題といえるBPSD(妄想・幻覚・抵抗・暴言といった行動や精神面での症状)を抑肝散によって改善する研究が紹介された。BPSDは認知症患者の在宅医療を難しくする原因ともなっており,この改善がなされるということは臨床上きわめて重要な意味をもつと思われる。

中医学を科学する
 午後からのシンポジウムでは,さまざまな分野の科学的研究成果をもとに中医学の新たな視点を探るものとなった。
 郷原一寿先生は,物理学の専門家の立場から,複雑な人体機能システムを概説。人体は,多数の個別機能をもった「部分」から「全体」が構成されている典型的な複雑系であるという。複雑系の研究のなかで重要な役割をもつカオスとフラクタルの基本的な考え方を解説された。一見すると中医学とは無関係なテーマであるが,人体機能を捉える新たな視点になるかもしれない。
 佐々木光美先生は,生理学の専門家の立場から,皮膚刺激と自律神経の関連を概説。胃の脊髄分節がある腹部の皮膚刺激で胃の蠕動運動が大きく抑制され,胃の分節から離れる皮膚刺激では小さく抑制される。一方,手足など遠隔部の皮膚刺激では胃の蠕動運動が亢進するのだという。針刺激でも同様の効果がみられるとされ,針灸の基礎研究に通じる内容であった。
 高野ルリ子先生は,化粧を,生理学・心理学の面から説明。たんに肌に対してだけでなく,心身全体を見据えた中医学の考え方を取り入れた美容法や化粧品の開発が始まっている現状を紹介された。さらに,化粧をすることによって精神疾患や老年性認知症の症状を改善することにつながった事例が報告され興味を引いた。容姿を整えることで患者さんの社会性が高められた結果ではないかと推測された。
 呉堅先生は,中医学に立脚した個体特性にもとづく機能性食品の研究状況について報告。中医学の食事療法は,健康の維持増進に寄与する伝統的な予防・治療方法でありながら,科学的根拠に乏しい。そこで呉先生は基礎研究を展開されている。一例として紹介された,大豆イソフラボンが骨粗鬆症の予防に効果があることを示した実験データは,たいへん興味深いものであった。

 今年の大会は,明日の臨床ですぐに役立つというよりも,将来役立つかもしれないという演題が多く構成された。中医学は学際的な研究が必要な分野であることを印象づけた大会であった。(編集部)

平馬直樹先生・兵頭明先生
第1部で座長を務めた平馬直樹先生・兵頭明先生


当日のプログラム

鍼灸分科会(8月6日)
 ・「李家家伝鍼灸の特色」
   兵頭明先生(東京衛生学園中医学研究部)
 ・「李家家伝鍼灸の弁証論治と処方」
   李伝岐先生(張仲景国医学院)
 ・李伝岐先生による鍼灸実技供覧

全体会(8月7日)
   座長:平馬直樹・兵頭明
 ・会長講演:「なぜ中医学が面白いのか?」
   酒谷薫(日本大学医学部脳神経外科)
第1部:中医学の新しい臨床応用
   座長:平馬直樹・兵頭明
 ・「中国における中医学の新しい動向:SARS治療と美容医学」
   戴昭宇(NPO法人日中健康科学会)
 ・「老人性痴呆症(認知症)への中医学の取り組み:最近の知見から」
   岩崎鋼(東北大学大学院先進漢方治療医学寄附講座)

第2部:シンポジウム「中医学を科学する」
   座長:酒谷薫・戴昭宇
 ・「複雑系と中医学」
   郷原一寿(北海道大学工学部)
 ・「自律神経と中医学」
   佐々木光美(東京医科大学生理学教室)
 ・「化粧科学と中医学」
   高野ルリ子(資生堂ビューテイサイエンス研究所)
 ・「食品科学と中医学」
   呉堅(国立健康・栄養研究所)






■2005 TCMN夏大会

今年も中医学ネットワーク(TCMN)の熱い夏がやってきた―。7月31日~8月2日の3日間にわたり,東京・代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで,針灸を学ぶ学生交流を目的とした「2005 TCMN夏大会」が開催された。全国の鍼灸学校から115名が集まり,各校の垣根を越えて交流を深め,中医学を学ぶ面白さを確認した。

* * *

 TCMNは,1997年春に,針灸を学ぶ学生を中心に,中医学を共通言語として交流を深めることを目的に結成された。今回が12回目の大会である。今年のメインテーマは「中醫の真髄」。中医学とは何なのか,中医学の何が重要なのか,充実した15名の講師陣から学生たちにメッセージが伝えられた。

中医を実践する先生に「真髄」を聞く
 1日目の口火を切った鎌田剛先生は,めまいと突発性難聴の症例を題材に,弁証論治の進め方を解説。また,気・血・津液・精・陰陽バランスの変調による基礎的病態を理解することが臨床のうえで最も大切だと強調され,その把握がきちんとできるかをゲーム形式で進め楽しく学べるよう工夫されていた。平馬直樹先生は,漢方医の立場から中医学を解説。まず中医学の精華は古典医学のなかにあると述べられた後,古典の学び方として,「臨床家は,細かな字句の解釈にとらわれるな,古典は医学センスを磨くものだと心得よ!」と強調された。関口善太先生は,中医針灸の根幹である弁証論治「理―法―方―穴―術」のそれぞれにおいて,実際の診断治療で何がポイントになるかを解説。そして「理―法―方―穴―術」を一連のものとすることこそが難しく,臨床上の実践力や応用力が求められることが述べられた。
 夜は,TCMNのOBである藤田勇先生,古川順一先生,福岡豊永先生,福岡美紀先生の4人の先輩方が,中医学を学び始めた動機,学ぶ方法,そして現状について話された。TCMNは今年結成9年目で,中医針灸で活躍するOBも少なくない。彼らが卒後,中医学とどう関わってきたのか,その経過が報告されたことは今年の会の特徴となった。参加した学生は,TCMN生え抜きからのメッセージを受けて,自分自身の将来像をイメージすることができただろう。

TCMNの講義
夜遅くまで講義は続いた

日々の中医学トレーニング
 2日目の關真亮先生は,新しい中医資源を考える鍼灸を紹介。鎌田剛先生と一緒に行った針灸実技では,大勢の学生が先生を取り囲み,熱気溢れる講習となった。兵頭明先生は,ツボの学び方・使い方のコツを解説。例えば「風」という字のつくツボをあげ,その作用の共通性によって,グループ化して考えてみようと提案された。また補陰の要穴の復溜や,補気の要穴の足三里や気海をベースに,どのツボを組み合わせるとどのような作用が得られるかを考えることが,針灸処方の作り方の基本になると述べられた。北川毅先生は,中医学の理論と方法を応用した美容法の中医美容について概説。肌のトラブルは体表面だけの問題でなく,身体の内側と関係するという「健美」の考え方を強調。日本や中国で実践される中医学を応用した化粧品や針灸・推拿・食養が紹介された。鍼灸師の能力が活かせる新しい分野である。
 分科会は,入門篇として池田弘明先生が「中医入門」を,手技篇として北川毅先生が「李世珍先生の捻転補瀉法トレーニング」,瀬尾港二先生が「中国針の刺針トレーニング」を行われた。

捻転補瀉手技を披露する鎌田先生
李世珍先生の捻転補瀉手技を披露する鎌田先生

 懇親会場に移り,ゲストの浅川要先生を囲んで,兵頭明先生・瀬尾港二先生・北川毅先生・關真亮先生・池田弘明先生らによる座談会が行われた。そのなかで兵頭先生は,中医学は名人芸に頼る「医術」ではなく,再現性のある「医学」であることを強調したうえで,例えば,たんに補瀉手技を行うだけなら誰にでもできるが,それを上手くできるかどうかは熟練しなければならないように,「医学」を修めた次のステップは技を磨くことが大切だと強調された。
 本会のテーマである「中醫の真髄」とは何であるかは,容易に答えの出る問題ではない。しかし,3日間の合宿を通して伝えられた「中医とはどのようなもので,何が重要なのか」というメッセージは,きっと参加した学生たちの指針になるに違いない。(編集部)

TCMNホームページ  http://www.tcmn.net/



座談会

大会のクライマックスになった座談会



悩まずに,まず行動しよう
 私は今年はじめて,中医学ネットワークの夏合宿に参加しました。学校では東洋医学概論を習っていただけでしたが,講義なども面白く,色々な人と知り合えました。ネットワークというだけあり,全国から人が集まり,それぞれの意見や学校のことなど情報交換をしました。話しかけるのは難しく,最初は戸惑いましたが,最後には色んな人と仲良くなれました。この分野の勉強と同じで,自ら動くことの大事さを知りました。講義の内容がわからないかもと思ったり,誰か知り合いができるだろうかと不安はたくさんありましたが,行けば何とかなります。講義はとりあえず聞き,その場で勉強でもいいと思います。私自身はそうでした。もちろん,事前に軽く勉強をして行って,内容を十分に理解するのもいいと思います。きっと1年生以降は多少なりとも理解できるのでしょうし。
 私がこの2泊3日の合宿で得たものはたくさんあります。なかでも特に貴重なものは,中医学という広い項目を知ったことと,同じ志をもった学生と話す機会を得たことです。先生方の講義や公演などは,話を聞くだけでもためになり,疑問が湧いたら質問をする機会もあるのでその場で尋ねることができます。後の懇親会で聞いてみるのもありだと思います。
 他校の学生と話す機会は合宿中どこにでもあります。最初はドキドキしますが,話すととても楽しいです。いまや電子ネットワークの時代ですから,アドレス交換をすれば,合宿が終わった後に連絡をとることもできます。名刺交換もいいですね。そう,名刺は大事です。私はその場で作り渡しましたが,とても追いつきませんでした。みなさん合宿に参加する際には,必ず大量の名刺を持って行くといいです。持っていけば持っていった分,友だちが増えます。友だち百人計画です。私も来年は名刺をたくさん持って行って,友だちを増やしたいと思います。
 とにかく悩むより行動あるのみです。

古田優里(専門学校浜松医療学院1年生)





■第1回 関西中医学ネットワーク交流会

取材リポート/関西ではじめて学生間の中医学交流会が開催!
 関西でも学生間の中医学の輪が広がりはじめた。東京では, 9年前にTCMN(中医学ネットワーク)という組織が結成され,すでに学生間で中医学の交流が活発に行われている。恒例となった夏合宿の盛り上がりは周知のとおり。一方,関西ではこれまで学校間の交流は希薄であった。

 そして,この夏,鍼灸大学や専門学校の学生間の交流を深めて中医学を普及させることを目的に,関西でははじめてとなる交流会が催されたのである。

 交流会は,滋賀県北西部の琵琶湖畔に建つコテージ琵琶湖(滋賀郡志賀町)で,8月7~9日の3日間にわたって行われた。今回,関西の学校を中心に14校から学生およそ80名が集まった。4つの講義と3つの分科会で中医針灸の基礎から実技までを学び,オリエンテーリングやパーティーで交流を深めた。
 1日目は,関西鍼灸大学の中吉隆之先生が,中医学の全体像・臓腑学の勉強方法・弁証のコツについて入門講義を行った。大阪医科大学麻酔科の大谷泰弘先生は,慢性疼痛疾患に対して中医学の弁証論治がなぜ必要なのかについて,心身一元論の立場から解説された。夜には,分科会として明治鍼灸大学の關真亮先生が,経穴名を楽しく学習するための独自の占医学について紹介され,関西鍼灸大学の王財源先生は,中医美容について実演を交えて講義された。神戸東洋医療学院の森川和宥先生は,針灸実技と森川点などを講義された。
 2日目は,王財源先生が,肝を中心に臓象学と臓腑弁証について講義を行った。昼からは,学生間の交流を深めるため,施設を利用しグループに分かれて「弁証問題ゲーム」をするオリエンテーリングや,琵琶湖を望む屋外で焼肉パーティーを行って親睦を深めた。3日目は,大阪凰林医療学院の奈良上眞先生が,中医学の基礎知識と題して,陰陽五行学説・臓腑学説について私論を交えて講義された。

関西中医学ネットワーク交流会
4つの講義と3つの分科会で中医針灸の基礎から実技を学んだ
舌診
グループ別にゲーム感覚で舌診に親しんだ

 今回の交流会によって,当初の目的の「関西で中医学を志す者の交流」が深められたようである。関西でのこうした取り組みを大いに歓迎したい。さらに今後は,東京をはじめ,その他の地域のグループと連携しながら全国的なネットワークに成長していくことを期待する。
 本会は,来年も参加したいというたくさんの声を受けて,第2回目が開催される予定である。こうした研修会をたんに勉強の場としてだけでなく,他校の学生との交流やたくさんの先生方との親睦を深める場所としておおいに活用していってほしい。(編集部)


関西中医学ネットワークのホームページ http://members.aol.com/Chuuiken/


関西ではじめての交流会を運営して
 私が今回の関西中医学ネットワークを開催しようと思ったのは,1年前の夏に愛知で開催されたTCMNに参加し感動を受けて,関西でもこのような交流会がほしいと思ったからです。
 今,関西でも次々と鍼灸大学や専門学校が設立されています。しかし学校間の交流は希薄です。学生間の交流を深めて,もっと中医学を発展させて行こうと考えました。そこで,私が入部している関西鍼灸大学の中国医学研究会のメンバーに声を掛け,みんなで中医学ネットワークを組織することを決意しました。これまで当研究会も閉鎖的なところがあり,他校との交流は希薄でした。研究会のなかだけで,弁証論治を目的に,実技を含めて中医学を学んでいます。ですから,今回の交流会によって様々な学校の人と一緒に中医学を学び,いろいろな情報を得たいと願ったのです。
 さらに,1年前のTCMNで知り合った他校生と連絡を取り,一緒に中医学ネットワークを設立しようと声を掛けました。私の知り合いだけではネットワークを組織するには人が足りませんでしたから,先生の知り合いも紹介していただき人員を集めたのです。今回,私が実行委員長として大会を運営して強く感じたことは,こうした大きな大会の運営では,実行委員の個性をうまく組み合わせなければならないということでした。発表をする役,準備をする役,パソコンを打つ役,案を練る役などは,得手不得手があり,人選が適当でなければなりません。今回の大会が成功したのは,「大会の成功」という共通の目標に向かって,一人ひとりの個性を精一杯活用して,互いに補い,助け合ったからだと思います。また,施設の方,先生方,参加者の協力が不可欠でした。本当に感謝しています。
 参加者から,「楽しかった,また交流会に参加したい」という声をたくさん聞きました。この言葉を聞いて,今回の交流会が本当に成功したと思っています。また,うれしいことに後輩のなかには,私がこの交流会を開催した目的と,将来の展望をそのまま受け継いでくれた人もいます。交流会によって後輩が育っていくことも私にとって大きなよろこびでした。
 今後,このような研修会を通して,関西での中医学のネットワークをより発展させ,全国的なネットワークを形成していきたいと思います。

横地克信(大会実行委員長・関西鍼灸大学3年生)



中医臨床 通巻103号
『中医臨床』通巻102号(Vol.26 No.3)
p129~131,p134~135,p136~137より転載

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