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[訃報]高金亮先生が逝去されました。

 天津中医薬研究院の院長であり,天津中医薬大学の元副院長であった高金亮先生が11月18日,病のため逝去されました。享年73。


高金亮先生


 高金亮先生は,当社出版の『中医基本用語辞典』の総監修を務めてくださいました。日本に対して特別に深い親近感をおもちの先生で,日本との交流に強い情熱と意欲をもっていらっしゃいました。日本側の要望に応え,『中医基本用語辞典』編纂という苦労の要る大事業を,なによりも優先して取り組み,多くの若手研究者を統率しながら立派に完成してくださいました。深く感謝申し上げたいと思います。
 この事業に参加された高先生に続く若い後継者たちが,ひきつづき日中交流に情熱をもやして活躍されています。すばらしい後継者がたくさん育っています。高先生のご遺志を継いで,私どももともに日中医学交流に貢献したいと考えています。
 高金亮先生のご冥福をこころよりお祈り申し上げます。

(編集部)


高金亮先生のプロフィール
 1939年生まれ。1963年,天津中医薬大学卒。同大学教授,同大学院教授。
 天津市中医薬研究院院長,天津中医薬大学元副学長,中華中医薬学会理事,脾胃病急症専業委員会副主任委員,天津市中医薬学会副会長,国家中医薬管理局重点学科学術指導者ほかを歴任。中国でも著名な脾胃病学の専門家。

【追悼】菅沼 伸氏のご逝去を悼む(山本 勝司)

 中医学の名通訳として知られる菅沼伸氏が,がんを患って,6月24日早朝亡くなった。享年57歳。あまりにも早い旅立ちだ。
 菅沼伸氏は,1974年~1979年に,日本から中医留学を果たした最初のグループの1人。後藤学園の兵頭明氏やツムラの大武光氏らと同期だ。かれらは文革直後に北京中医学院の本科生として,5年間の正規な中医学教育を受けた。菅沼氏は,帰国後は,夫人の胡栄(菅沼栄)先生とともに二人三脚で通訳,講演,執筆などと大活躍される。
 日本の中医界は,これら日本人留学生と中国からの渡来中医師の活躍に負うところが,極めて大きい。
 80年代と90年代,今から思うと夢のように,日中交流が盛んであった。多くの老中医たちがこぞって来日し,講演をしてくれた。任応秋,劉渡舟,趙紹琴,顔正華,董建華,焦樹徳,路志正,張伯訥,裘沛然,朱良春,張鏡人,柯雪帆,陸幹甫,方薬中,沈自尹,危北海……。当時の錚々たる中国中医界の最高リーダーたちだ。この顔ぶれを見れば,中国がいかに日本に期待を掛け,力を入れてくれていたかが,わかる。老中医だけでなく,たくさんの中医師たちが来て講演をしてくれた。これらの湯液関係の通訳のほとんどは,菅沼氏にゆだねられた。
 日本の中医黎明期,多くの中医愛好者たちは,菅沼伸氏の通訳を通じて本場の中医学に接し,中医学の原点を体で感じ取ることができた。
 菅沼氏の通訳は,最高であった。難解な中医学の講義,ましてや地方出身の多い老中医たちの強い方言,これらを難なくさばき,大音声で,しかもものすごいスピードで,明解に通訳する。聞いていて,ひっかかるところがない。頭にすっと入ってくるのだ。それだけでなく,通訳の調子が高まってくると,老中医も興奮して,より大きな声でやり返す。両者の丁々発止のやりとりで,会場はいよいよ盛り上がる。それに,このやりとりの中で,老中医の生の人柄が引き出される。これも通訳の功徳だろう。若い日本の中医愛好者たちの中には,老中医たちの情熱的な人柄と高い人格性に心打たれて,中医学にのめり込んだ人も多い。菅沼氏は,日本の中医界の熱気を盛り上げた功労者であった。
 菅沼くん,すばらしい通訳を,ありがとう。私たちはあの感激を決して忘れない。
もう,あの通訳が聞けないかと思うと,残念の極みだ。
 あの世でいつまでも我々を見守っていてください。


東洋学術出版社会長・日本中医学会顧問  山本 勝司
(2012年6月27日)


董建華先生(右)の通訳をする菅沼伸氏(左)
董建華先生(右)の通訳をする菅沼伸氏(左)


焦樹徳先生(左)の通訳をする菅沼伸氏(右)
焦樹徳先生(左)の通訳をする菅沼伸氏(右)


王炳文先生(左)の通訳をする菅沼伸氏(右)
王炳文先生(左)の通訳をする菅沼伸氏(右)


プロフィール
1954年 生まれ。
1974年から1979年まで 北京中医学院に5年間留学。
1979年 北京中医学院卒。北京で胡栄(菅沼栄)先生と結婚。
1981年 帰国後,神奈川県立七沢リハビリテーション病院に勤務。

著書・訳書・論文
[監修]『いかに弁証論治するか― 「疾患別」漢方エキス製剤の運用』(東洋学術出版社刊)
[監修]『いかに弁証論治するか―漢方エキス製剤の中医学的運用』【続篇】(東洋学術出版社刊)
[共著]『漢方方剤ハンドブック』(東洋学術出版社刊)
[共訳]『金匱要略解説』(東洋学術出版社刊)
[共訳]『中国傷寒論解説』(東洋学術出版社刊)
[論文]『中医臨床』誌上に多数発表。

[訃報] 『金匱』研究の第一人者・何任先生が逝去

『金匱』研究の第一人者・何任先生が,2月23日,病のためお亡くなりになりました。享年93。

『金匱』研究の第一人者・何任先生


  何任先生は,現代中国における『金匱要略』研究の第一人者として知られる。何任先生が著述した『金匱要略通俗講話』は,劉渡舟先生の『傷寒論通俗講話』(日本語版:『中国傷寒論解説』)と並んで当時,中国のベストセラーであった。同書を底本に新たに著述されたのが『金匱要略新解』であり,1988年,日本語版『金匱要略解説』として当社より出版した。
  本書は,『金匱要略』のたんなる逐条解釈ではなく,著者の学識と臨床経験に裏づけされた洞察力が,「解説」の部に適確な見解や批判として生かされている。したがって初学者にとっての格好の学習書であると同時に,立派な注釈書ともなっている(本書「監訳者はしがき」より)。


  何任(か・にん)先生は,1920年浙江省杭州市出身。儒医の家に生まれ,杭州市で名医の誉れ高い父親より,幼少から中医学の薫陶を受ける。
  1937年,4年制の上海新中医学院に入学し,卒業後,家業を継ぎ臨床に従事した。
  1959年より,浙江省中医進修学校校長,浙江中医学院院長,杭州市中医協会会長,浙江省人民代表大会常務委員,全国人民代表大会代表,中華中医薬学会顧問および終身理事,浙江省中医学会会長,浙江中医薬大学終身教授,全国高等中医院校教材編集審査委員会副主任委員等を歴任し,第1回全国名老中医薬専門家学術経験継承事業の指導教官,国務院政府特別手当を受ける。2009年「国医大師」に選出されている。
  何任先生は,『金匱要略』の研究に打ち込み,著書に『金匱要略通俗講話』『金匱要略帰納表』『金匱要略校注』『金匱要略新解』などがある。

[訃報]梁哲周先生

2012年1月17日,梁哲周先生が逝去されました。享年65。
梁先生は,1975年に雞林東医学院を設立し,中医学・漢方の指導者として,数百人に及ぶ人材の育成に努められました。先生のご冥福をお祈りいたします。

略歴
1946年,生まれ
1969年,東京薬科大学卒業(在学中,漢方研究会に所属,宮脇浩志氏に師事),漢方学習会を自宅にて開始
1969年,東洋鍼灸専門学校卒業
1975年,雞林東医学院設立
1978年,機関誌『雞林』創刊
1979年,第1回薬学生のための漢方講座を主宰(以降,第27回(2007年)まで継続)
1981年,季刊誌『東医学研究』発行開始(以降,131号まで発行)
2011年,雞林東医学院業績集出版

[訃報]森雄材先生

日本への中医学導入の土台を築いた神戸中医学研究会の森雄材先生が,2011年12月,逝去されました。


森先生は,伊藤良先生(現在,大阪漢方医学振興財団)とともに神戸中医学研究会の活動を牽引し,翻訳・執筆のアンカーマンを務めてこられました。


1977年の上海中医学院編『中医学基礎』(燎原書店)の翻訳出版を機に神戸中医学研究会を創設,以来20冊あまりの翻訳・執筆を通じて,日本の中医学導入に力を尽くされました。


先生のご冥福をお祈りいたします。


森雄材先生


神戸中医学研究会から森先生への追悼文をお寄せいただきました。

>>>「森雄材先生を追悼する」掲載ページへ


【神戸中医学研究会の出版物】
『中医学基礎』(上海中医学院編)(訳)・燎原書店・1977年
『漢薬の臨床応用』(中山医学院編)(訳編)・医歯薬出版・1979年
『中医学入門』(編著)・医歯薬出版・1981年
『中医処方解説』(山本巌・伊藤良監)(編著)・医歯薬出版・1982年
『中医臨床講座(1)』燎原書店・1982年
『中医臨床講座(2)』燎原書店・1983年
『中医臨床講座(3)』燎原書店・1986年
『症状による中医診断と治療(上・下)』燎原書店・1987年
『中医臨床のための常用漢薬ハンドブック』(編著)・医歯薬出版・1987年
『中医臨床備要』(秦伯未ほか著)(訳編)・医歯薬出版・1989年
『金匱要略浅述』(譚目強編著)(訳編)・医歯薬出版・1989年
『中医臨床のための舌診と脈診』(編著)・医歯薬出版・1989年
『中医臨床のための病機と治法』(陳潮祖著)(訳編)・医歯薬出版・1991年
『中医臨床のための中薬学』(編著)・医歯薬出版・1992年
『中医臨床のための方剤学』(編著)・医歯薬出版・1992年
『中医臨床のための温病学』(編著)・医歯薬出版・1993年
『常用中医処方集』燎原書店・1993年
『基礎中医学』燎原書店・1995年
『中医臨床のための温病条弁解説』(編著)・医歯薬出版・1993年
『医学衷中参西録を読む』(訳編)・医歯薬出版・2001年


【個人の出版物】
『図説漢方処方の構成と適用(第2版)』(編著)・医歯薬出版・1998年
『漢方・中医学臨床マニュアル』(編著)・医歯薬出版・2004年


 

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